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【お薬の話】連休前、これだけは必ず準備しておいて!

早いもので、もうすぐ1年が終わろうとしています!
…ということは、皆さんが楽しみにしている「クリスマスやお正月」はすぐそこまで来ているという訳ですね~!
以前と比べて行動制限も緩和されてきたので、この年末年始は、久しぶりに実家に帰ったり旅行に行ったりする方も多いのではないでしょうか?

しかしながら、その様な楽しいイベントに体調不良は"つきもの"でして…。
今回は、年末年始を楽しく&安心して過ごす為に「準備しておくべき事」をご紹介します。
(GWやお盆休み等、他の連休にも当てはまるお話です。)
少し長くなりますが、最後までお付き合い頂けますと幸いです。(^-^)


【まず始めにこちらを読んで下さい!】

先にこちらを読んで頂いた方が、この先の話が"すんなり"と入ってくると思います。是非ご一読ください。


【年末年始の「営業時間」を調べよう!】

「欲しい物があったのに手に入らなかった」という事にならない為に、営業日程は必ず調べておきましょう!

ほぼ年中無休で営業する「ドラッグストア」で働く「登録販売者」の休日は、「不定休」の場合が多いです。
市販薬の供給を止めない為に、パート・アルバイトも含めた登録販売者が「下支え」をしているのです。

一方で「薬剤師さん」の場合は「カレンダー通り」に働く事が多いので、連休中は「長期休業」になる可能性があります。

※登録販売者とは?:2009年の改正薬事法により新設された「一般用医薬品の販売」に関わる資格。第2類医薬品・第3類医薬品の販売が可能。

※薬剤師と区別できる様にする為、制服は白衣ではなく「前ファスナーor前ボタン」の服。制服の色は企業によって異なる。
化粧品接客担当と登録販売者を兼務する場合もある。(その場合は、黒っぽいスーツやエプロンを着用する事が多い。)

後述しますが、「薬剤師が勤務している時間帯のみ」販売可能な商品という物が多数存在します。
皆さんが普段利用されている商品も含まれているかと思います。

企業によって営業スケジュールは異なります。従業員に質問するか、「公式ホームページ」や「店頭のポスター」等で「正しい情報」を手に入れて下さい。

また、ドラッグストアでも休業になる場合もあるので、市販薬や日用雑貨などで必要な商品がある場合は、お早めにご準備くださいね!

【ドラッグストア・登録販売者】
●「元旦」は休業になる事が多い。
●「大晦日」と「1月3日くらいまで」は時短営業になる事が多い。(休業になる可能性もある。)

【調剤薬局・薬剤師】
●「夜遅い時間帯」は営業しない。基本的に「土・日・祝日」は休み。
●お盆や年末年始ともなると、「長期休業」になる可能性がある。
●薬剤師さんがお休みの場合、ドラッグストア内の「調剤コーナー」や「要指導医薬品・第1類医薬品コーナー」は営業できない。


【処方せんが必要なお薬のご用意を!】

病気や怪我で通院されている方は、お早めに病院で「年末年始分のお薬」をしっかりと貰っておきましょう。

薬剤師さんが勤務していないお店で働いていても、連休中にお客様から「病院の薬を切らしてしまったので代替品が欲しい」という相談を受けた事があります。
また、重度の体調不良のお客様から「以前に病気になった時に飲んだお薬(抗生物質など)が欲しい」と言われた事もありますね…。

※重度の体調不良のお客様には、市販薬の購入は勧めず、地域の医療機関の「救急相談窓口」に連絡する様にご案内しています。

しかしながら「処方せんが必要なお薬」は、法律の関係で登録販売者ではご用意ができない上に、市販薬では「代替品」が無い事が多いのです。
お薬を切らして体調が悪化すると大変ですので、薬剤師さんが休暇に入られる前に、確実にご準備をお願い致します!

●連休前の「病院の診療日程」や「調剤薬局の営業日程」の確認。
●「処方せんが必要なお薬」のご用意。
●かかりつけ医・かかりつけ薬剤師・地域の救急相談窓口などの「緊急時の連絡先」の確認。

【市販薬の落とし穴!?】

「処方せん不要」な市販薬においても、法律の関係で「薬剤師が勤務している時間帯のみ」販売可能な商品という物が多数存在します。

「要指導医薬品」と「第1類医薬品」に分類される商品がこれに該当します。
これらのお薬の購入の際は、薬剤師さんによる説明が必須になります。

全商品を挙げるとキリがないので省略しますが、ロキソニン・ガスター10・口唇ヘルペス再発治療薬・膣カンジダ再発治療薬がその「代表例」です。

これらのお薬に関しては、登録販売者に「お願いなので売って下さい!」と土下座されても、「法律違反」になるので絶対に販売することができません

自分自身やご家族が使用しているお薬が、要指導医薬品・第1類医薬品でないか、一度確認してみて下さい。
薬剤師さんが休暇に入られる前に、しっかりと準備しておきましょう!


【抗原検査キットの購入は「薬剤師さん」が勤務している間に!】

最近では、外出前・濃厚接触者になった場合・体調に不安がある場合などに、「医療用の抗原検査キット」を購入してご自宅で検査をする方も多いかと思います。

仕事中に聞かれる事が多いのですが、
実は「医療用抗原検査キット」も、「薬剤師さん」でないと取り扱いができない商品なのです。

主に、調剤事業を専門で行っている調剤薬局や、ドラッグストア内で営業している調剤薬局で販売しています。
ご自宅にストックしておきたい方は、薬剤師さんが休暇に入られる前にご購入をお願いします!
取り扱い店舗の詳細は、「厚生労働省」のホームページにてご確認下さい。

※「買い占め・転売」はご遠慮下さい!※

《厚生労働省ホームページ:抗原検査キットの取り扱い店舗リスト》

ここ最近では、抗原検査キットを「インターネット通販」でも販売しているようです。
調剤薬局まで買いに行くのが難しい場合は、ネット通販を活用してみても良いかもしれませんね。

調剤薬局やドラッグストアの公式通販などの「信頼できる通販サイト」から購入しましょう。
※メディアでも取り上げられていますが、「研究用の検査キット」はお勧めしません。
「医療用」や「厚生労働省認可」との表記があるか確認しましょう。


【まとめ】

年末年始を楽しく&安心して過ごす為に準備しておくべき事は以下の通りです。

「医療機関」の診療日程「調剤薬局」や「ドラッグストア」の営業日程の確認。
(公式ホームページやポスターで確認する。)

●年末年始分の「処方せんが必要なお薬」のご用意。
(法律上、登録販売者では用意できない。市販薬では「代替品」が無い事が多い。)

●薬剤師さんが休暇に入る前に、要指導医薬品・第1類医薬品・医療用抗原検査キットを購入する。
(もう一度言いますが、薬剤師さん不在時には販売できません。法律違反になります。)

市町村の公式ホームページで、夜間・休日の「救急相談窓口」の電話番号を確認しておくと、なお良いと思います。

周りの大切な人を守る為にも、ぜひ覚えておいて下さい!
準備万端で、楽しい年末年始を迎えましょう!ではまた!

以前にも、今回と似たような記事を書きました。よろしければご一読ください。(^o^)


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