鎗崎図書館 1日1記事紹介 その1 演劇の心理学
Noteで見つけた良い記事を、1日1記事紹介できれば良いと思って、ここに図書館を造らせてもらいます。
今回は、「めしにあうものがいい」様の
「キャラ」について考える(『キャラ化する若者たち』を踏まえて)|めしにあうものがいい|note
です。
人間関係が自分を騙すためのものと化して、自分の本音が分からなくなることが何よりも危険なことなのでしょう。
テレビやゲームに接する時間が、他者に接する時間よりも長くなって、ヴァーチャルがリアルを上塗りしているという時代のせいかもしれません。
ドナルド・トランプ前大統領は、キャラを演じて自分を隠さなければ発狂してしまう亡者の典型であったと言えます。
彼は、自己確立からは完全に遠いように見えた人物ですが、毒親に教育虐待を受けていたので、それも仕方ないことなのかも知れません。
また、彼の家のキリスト教の宗派は、比較的カルト的な傾向が強いカルヴァン派であるため、それが彼の人格形成に影響を与えているとも考えられます。
マックス・ウェーバーは「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」でカルヴァン派を批判しました。
プロテスタントの権威主義は、ルターの奴隷意思論やカルヴァンの運命予定説で有名ですが、毒親とは資本主義と権威主義の擬人化であるともいえるでしょう。
儒教から生まれた受験制度とプロテスタントから生まれた市場原理主義の現代社会においては、毒親とは必然的に発生する存在であると言えます。
逆説的な話ですが、他人に演じる自分から離れるために、他人と離れて自分を見つめることが、一つの解決策なのかも知れないとは思います。
自分を騙すために他人を使うのは、自己確立できていないだけのことでしかありません。
最後に著書の宣伝をさせて頂きます。
この本では、カルト宗教が毒親を造る社会構造について詳細な解説をしました。