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12人のイカレたおばけたち(戯曲)

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創作戯曲。12人編成。上演時間は30分弱かな? とある劇作講座で書いたものです。
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#戯曲

12人のイカレたおばけたち 序

12人のイカレたおばけたち 序

※創作戯曲です。

登場人物  

人間    陪審員8号。本名・佐々木太郎。童話作家。召喚状を受け取り、普通の裁判だと思って裁判所へ行くが、おばけの裁判所だった。

ケットシー 陪審員1号。化猫。化け猫たちの王であり、尊大な性格。仕切り屋。

狼男    陪審員2号。満月の夜に狼に変身する。他の日は人間同様なので人間に親近感を持つ。

サンタ   陪審員3号。サンタクロース。メタボが気になる。子

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12人のイカレたおばけたち 1・2

12人のイカレたおばけたち 1・2

第一場  陪審開始

  舞台には『12人のイカレたおばけたち』のタイトル。陪審員が席についている。

化猫  さて、今回は陪審員1号であり、化け猫の王、我輩ケットシーが陪審員長を務めさせていただこう。

  一同、拍手。

化猫  この残虐かつ無慈悲極まりない事件について、おばけ界から選ばれた我々が陪審員として、想像力の正義の名の下に被告が有罪であるか無罪であるか決定する評議に入ろう。

魔女 

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12人のイカレたおばけたち 3・4

12人のイカレたおばけたち 3・4

第三場  再度挙手

化猫  挙手を取る。被告は有罪だと思う者!

  人間以外が挙手をする。

河童  (人間に)この期に及んで……。

人間  被告は子どもだし、罰も重いし、あなたたちも消えるなんて……いけないでしょ。ダメでしょ。

サンタ 子どもはかわいそうかもしれないのう。

魔女  妖精を殺したことに変わりはないわ。

人間  あなたたちは人間に失望して消滅しようとしてるのに、一人の妖精

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12人のイカレたおばけたち 5・6

12人のイカレたおばけたち 5・6

第五場  矛盾証言

雪男  だが、被告が妖精を殺す言葉を言ったのを聞いた証人がいるんだぞ。

河童  ぶ、ぶら、ぶらなんとかの証言は無視できないぞ!

人間  ぼくはあの証言も怪しいと思います。

河童  なんだと! (人間につかみかかろうとする)

かど  かどとりっ!

  かどとり、河童に向かって力をこめる。河童、へにゃへにゃと椅子に座り込む。

かど  かどとった!

小豆  えらいわ、

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12人のイカレたおばけたち 7・8(終)

12人のイカレたおばけたち 7・8(終)

第七場  最終評決

化猫  決を採る。被告は有罪だと思う者。

  誰も手を挙げない。

化猫  被告は無罪だと思う者。

  サンタ以外手を挙げる。

サンタ 河童さん、あんたも無罪だと思っとるのか?

河童  物的証拠が無罪の証明になっちまったからな。

化猫  (サンタに)さっき無罪に手を挙げていたじゃないか。何か迷うことがあるのか。

  サンタ、人間をじっと見る。

サンタ わしは有罪

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