【雑感】成長する人としない人ー1on1から見える内省力とメタ認知ー
一つの経験から十を学ぶ人と何も学ばない人。
同じ失敗を何度も、繰り返す人としない人。
1つの業務の学びを他業務でも転用し上手くやる人と0から学び直す人
1つの目標に向かって、できなかったことをできるようにしていくことを
成長と定義した時に「成長する人」と「成長しない人」の違いは何か。
その一つの重要な要因に内省力がある。
内省力は、ストレングスファインダーが提示する一つの強みとなる資質でもある。
▽内省ができる人と内省ができない人の違いはなにか。
「成長する人」=「内省力がある人」は、
成功経験/失敗経験を「振り返る習慣」を持ち、かつ「振り返りが深い」
振り返りの習慣の有無は説明不要だが、
振り返りの深さというのは、以下の問いに対し、他人から聞かれる前に2段階以上自己で深掘りしていることを指す。
・真因の追求 :なぜそれが上手くいったのか/上手くいかなかったのか
・再現性の追求:もし同じ条件で行動を起こす前に戻れるとしたら
何をすれば良かったか/何が良かったのか
・学びの汎用性:振り返って得た学びは他業務で活かせる要素はあるか。
一方で「成長しない人=内省力がない人」は、成功した経験/失敗した経験を「振り返る習慣がない」、または「振り返りが浅い」
そのため、
・失敗経験の真因が追求できていないので同じ失敗繰り返す
・成功体験の真因が追求できていないので再現性が低い
・学びの抽象化ができないので、一つの業務で得た学びが転用できない。
▽内省力がある人とない人は、なぜ生まれるのか
すでに記載しているが、内省力の差は、
「振り返る習慣の有無」と「振り返りの深さ」である。
この二つの要因は、なぜ人に差異が生まれてくるのか。
まず、「振り返る習慣の有無」については、
以下のようなこれまでの経験や志向性によって形成されているのではないかと考えている。
①定期的な振り返りを設けているか。
例えば、日報や日記、ブログを書く。定期的なキャリアシート更新など。
②同じ失敗が許されない環境にいたか。
部活/バイトなどこれまでの環境で「日々の改善」を強く要求されたか。
③これまでに強烈な挫折を味わったか。
なぜ、〇〇になったのかという内省を強くしなければならない期間が
あり、どうすれば良かったのかという思考を強いられた経験があるなど。
一方で、「振り返りの深さ」については、テクニカルなスキルがいる。
一つの事象を冷静に振り返るには、自己をメタに認知していく必要がある。
感情的な部分を捨象して、1歩引いて冷静にシステマティックに事象を俯瞰するスキルが必要。
なかなか一人の努力では上手くできないことが多い。他己の力を借りながら、FBや問いをもらいながら、振り返りを深めていく経験が必要。
内省の深さは、内省を強く求められた時に自身の環境に適切に内省を促すような対話をしてくれる人物がいたかというのが大きいのではないだろうか。例えば、上司や同僚や家族、メンターなど。
▽参考書籍
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