【読書ノート】論点思考 ー問いを設定することから問題解決をしたい人向けー
上長や顧客の要望を沿いながら、やったけど結果がイマイチだったな。
(自分がやる意味は出せたか、介在価値はあったかというかというモヤモヤ・・・)
改めて下半期に向け、期待される業務に対する解くべき問いを設定し、
業務を推進できていただろうか振り返るべきだなーと改めて思ったので再読
読むのは3回目くらいだが、実務と照らしながら読むと新たな発見がある。
問題解決やロジカルシンキング系の本は、
構造的に整理された良書に絞り、複数回読む&実務で実践、振り返るのが習得が早そう。
■この本を読むと良い人
・抽象的なテーマに対し、業務を推進する人
・期待を超えるより高いパフォーマンスを出したい人
■この本で学べること
・再現性のある問題解決の仕方
・イシューツリーの考え方
■印象的だったポイント
①解くべき論点を設定する = 課題設定
論点思考とは、「目的・ゴールにてらした時に、その実現に向けて、
複数ある問いの中から、解くべき問いを設定すること」
複数ある問題の中から、解決可能かつ解決した時の効果が大きい問題を課題として設定する課題設定と同じこといっている。
上記の言い方が違うだけで、制約条件、現状の構造を整理した上で、
何を論点(課題)とするかを設定するという問題解決の本質は同一なのかもしれない。
限られたリソースで最大化の成果を出すには?という思考をする上では、同じような思考をするのだと思う。
②顧客や上長から要望される大論点をまず疑い、仮説立てる。
例)グローバルの勝ち組の中で、提携先はどこか?
再設定後)どの企業と組むと自社が勝ち組になれるか、相手を勝ち組にできるか?
上記のように、顧客の立場に立ち直し、その問いに答えることに本当に意味があるか?を問い、再設定することが肝。
視点を切り替える、目的に照らし直す、現状をより細かく見ていく中で、論点の置き方が変わってくるから、難しい。
ちなみに、論点は大論点から小論点はまで砕きながら、解くべき問いを設定する。
大論点:自分の仕事で成し遂げるべき最終的なゴール
中論点:大論点を解決する上で、解くべき論点
小論点;中論点を解決する上で、解くべき論点
③論点設定でつまづくポイント
ざっと読んで自分が失敗するパターンってこれだなーと思ったので、整理。
a.現状を把握する時の観点が不足。
現状を捉えるには、フレームワークや独自の観点などを用いて構造的に捉える必要がある。
例えば、営業事業部で営業人員ごとに売り上げのばらつきがあるとして、
BPで捉えるパターンもあれば、営業の量や質で捉える場合もある。
いくつかの観点を持った上で仮説を用いるのはいいが、
単一観点だけで突き進むと手戻りまたは誤った論点設定になる可能性がある。
b.与えられた問いにだけ答えようとする。
顧客の期待に応えたい、上長が言ってるから正解の可能性が高いではなく、本当にそうか?という視点を持つことは重要。
言うは易し。根拠が第三者が言っているからになっていたら、黄色信号。
c.小論点がない状態で突き進む。
一次情報に当たる中で、さらに深い問いが出る場合もある。一方で一次情報に当たる前に、違いをどんな観点で見るべきか?の仮設まで持って調査をしたいところ。
例)〇〇の浸透を目指す →〇〇を使えている人と使えていない人は何が違うのか?
例えば、上記の違いはどのような観点で見るべきか?まで落としてからヒアリングにうつった方がヒアリングの質や分析情報の質も細かくなる。