見出し画像

ある日突然、夫が適応障害になりました㉝~娘の誕生日~

30代小学校教師の夫の日記を紹介します。
適応障害やうつなどの心の病で苦しんでいる人や旦那さんだけでなく、家族がおられる方々にも、ぜひ読んでいただければ幸いです。


今日は、「娘の6歳の誕生日」

娘が生まれた日の6年前の朝も

今日のように空がきれいだった

娘は、出産予定日が過ぎてもなかなか生まれてこない子であった

私も妻も初めての子どもであったため

毎日ハラハラして不安でたまらなかった

お医者さんから

「今週生まれてくる様子がなければ、帝王切開になります」

と言われていた

ちょうど、帝王切開になる1日前に陣痛が起こった

妻は里帰り出産を希望していたため、

妻から「子どもが生まれるかもしれない」

という電話が終わると

私はすぐに、車に乗り、妻のもとへ向かった



病院についた時の妻の表情は穏やかであったが、

陣痛が少しずつひどくなり、次第に表情が苦しくなってきた

私は、妻の背中を必死でさすり、

お腹の赤ちゃんにも「よく頑張ってえらいね」と何度も声をかけていた

出産が命がけだということを目の当たりにした


私たちがお世話になった病院は立会出産ができる病院であった

分娩室に入ると、

私は妻の手を握り、「大丈夫だよ、大丈夫だよ」と何度も声をかけた

とにかく、妻と子どもが無事であることを心から願っていた


そして、ついに赤ちゃんが生まれた

「元気な女の子ですよ」とお医者さんに言われて

私は、ほっとした

妻の顔を見ると、妻は泣いていた

私は妻に、「本当にありがとう よく頑張ったね」

と何度も言っていた



しばらくしてから、看護師さんが私に

「赤ちゃんを抱いてみますか?」

と言ってくれた


私は、大事に大事にそおーっと、娘を抱いた


初めて娘を抱いた瞬間、私は泣いた

「生まれてきてくれて、本当にありがとう」


私は泣きながら娘に何度も言った



この6年間、娘とは時々ケンカもするが、

いつも笑顔で「お父さん」と言ってくれ、楽しい思い出でいっぱいだ


私を「父親」にしてくれた娘と妻に心から感謝し、

家族みんなで、娘の6歳の誕生日を大切にお祝いしたい

いいなと思ったら応援しよう!

YouYu
最後までお読みいただきありがとうございました! 夫の日記を通して、少しでも適応障害で苦しんでいる方の励みになれば幸いです。 これからも記事を発信し続けていきますので、よろしくお願いします♪

この記事が参加している募集