予定調和

秋の七草が言えます 支離滅裂

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秋の七草が言えます 支離滅裂

最近の記事

心の構造

わたしの心は、柔らかい膜と、その中にある硬くて脆いちいさなものとの二重構造になっている。 柔らかい膜は、外界のものや他者にふれるたびにふにゃふにゃとかたちを変える。相手にこう見られているのだろうな、と思うと半ば無意識的にその通りに振る舞うようになる。ふにゃふにゃと。 その中にあるなにかは、柔らかい膜に守られているから、よほどの衝撃がない限り粉々になったりはしない。膜で考え、膜が動いているときは、眠っている。 けれど、眠ってばかりいても却って疲れてしまうのと同じように、内

    • 20240921

      気が向いたときにエッセイ的な文章を書いてみる習慣をつけようと思う。テーマはなかなか思いつかないのでランダム単語ガチャから。オチはありません。 骨 大学が始まると腸骨が痛くなる。授業で必要な日にはパソコンをトートバッグに入れて持ち運んでいるのだが、わたしのノートパソコンというのはまあまあ大きく厚く重い。トートバッグを横に提げて歩いていると、それが腸骨の出っ張っているところに当たるのだ。トートバッグ越しとはいえ、その状態で1万歩ほど歩くと腸骨はなかなかのダメージを喰らう。これ

      • かっこいい人の話をします

        知っている学問のなかでいちばん好きで興味があったから、哲学科しか受験しなかった。 哲学って形而上のことばっかで現実世界において有用性がないよね〜みたいなこと 言われがちだけど そうですかね? 大学の先生は、哲学の基本たる「常識を疑うこと」こそが生きるうえで役に立つと言っていたけれど、哲学ってべつに常識を疑うことを習慣化するだけのものじゃないしな…… と思っているとき、やはり思い出すのは、内田樹「街場のメディア論」。わたしは、この文章を、高校倫理のテキストで初めて見て、カ

        • 投影のような代弁←すな!

          ハトにエサをやらないで!の看板で、イラストのハトのフキダシに「やめてください!エサはいりません!」と書いてあった。 そんなことないだろ。 エサは欲しいよ。きっと。 やってきたハトにエサをやるか否かは人間側の判断であり、それを制限することは頷けるが、エサを求めてこちらに来るハトの声を封殺することが、この自治体の正義なのか。 たしかに、「ハトはエサを欲しがっているけど人間はエサやりをしないでくださいね」だとパンチが弱いし、ハト側の心情に寄り添ってついエサをやってしまう人はい

          憧憬・ここではないどこか・高円寺

          高円寺まで電車で1本の町に住みはじめた。 高円寺は憧れで、畑と家とスーパーに囲まれた田舎で過ごしていたわたしにとっては、夢そのものだった。ロックはいつも高円寺を歌う。彼らの思い出はセピアで、輝いていて、1度も行ったことがない高円寺がなぜか故郷みたいに思えた。 地元は嫌いだった。小1で引っ越してすぐの頃、朝掃除のグループの子に、「掃除なんだから遅刻しないで」と言われた。そりゃあ遅刻はよくない。それも他人に迷惑がかかるなら尤もだ。ごめんなさい。けれど直後その子は、遅れて入ってき

          憧憬・ここではないどこか・高円寺