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エンジニアを離れプロジェクトマネージャーに路線変更したきっかけ

よく現場で頑張ってる若手の方から、相談を受けるのがやっぱり「キャリア」の話なんです。

将来はPMを目指した方がいいのだろうか?とか、このままエンジニアのスペシャリストとして、どんどん力を付けていくべきか?・・などなど、こういう悩みは、みなさんすごく抱えているように感じます。

こんなとき、参考までに自分の話をよくします。

正直なところ、私も細々エンジニアを続けたかったのですが、当時は2次受け・3次受けが当たり前の世界だった事もあり、この影響で、生活を圧迫するくらい給料が安かったんです・・。

なので給料をあげるために転職を決意しました。でも、入社してからやらされたのは、エンジニアではなく、PMとかセールスエンジニア(技術営業)とかディレクターとか、ビジネスを動かすポジションばかりだったのです。

正直、無茶振りの連続でした。

エンジニアのキャリアップ先として、よくPMが紹介されていますが、PMはハッキリ言ってエンジニアの上位職なんかじゃありません。まったく別な仕事です。

プロジェクトを管理するためには、ロジカルな思考は必要ですし、エンジニア経験があれば、どんな作業をすれば良いかイメージしやすいというのは、確かにあります。

でも結局それだけです。

PMのメインとなる仕事は、この辺なんですね。

・たくさん人が集まると発生する利害関係の整理
・「決め」が出来なくて話が進まない議論の解消
・タスクの洗い出しと視覚化
・進捗と課題の管理

などなど他にもたくさんあります。

昨日まで、コードやらシステムを勉強してた人に、こんな仕事を突然無茶ぶりしても、現実問題「できるわけねーだろ」になるのは当然です。

当時のエンジニアは、真面目でメンタルが弱めな方も多かったので、無茶ぶりでPMをやらされたエンジニアが、人間関係で病んでしまうのもよく見かけました。

自分も無茶ぶりでやらされてたので、訳も解らず案件を炎上をさせてしまう事も多かったのですが、やっていくうちに色々な世界が見えたのです。

色々な人が自分の目線だけで物事を考え語っていて、誰も他を見ていない現状。真面目な技術の人を罵倒して、責任をかぶせているマネージャーや営業。知識を盾に解りずらい言葉で、無理やり話をうやむやにする技術・・。

などなど、誰もが自分だけの目線で語っていたり、誰かを悪者にして全力で罵倒する文化があったり、責任を擦り付け合っていたり・・そんな世界がたくさんが見えました。

こんなグダグダなプロジェクトを進めた結果、何億もの金が動いてるのに、ベンダーは疲弊して故障者が出てしまい、納品先のユーザーは不満だらけ・・これ誰も幸せになってなくない?

私はこんな世界をみてふと思ったんです。

IT業界はどうしてこんなやり方で商売が成り立つの!?

そう思ってから、そんな世界を少しでも改善しようと、PMの勉強やら、案件炎上の仕組みを学びました。こんな気付きがきっかけになって、現場のエンジニアを離れ、PMやセールスエンジニアやら、ビジネスを動かしていく路線に私のキャリアは変わっていったんです。

ITの世界を少しでも改善したいという想いは今でも変わりません。だからこそnoteやブログで、現実的な話を包み隠さず、色々発信していきたいのです!

※note以外でもブログをやっていますのでこちらもよろしくです!


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内田吉則 |食×ITの複合作家
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