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2025年の漢字一文字を「創」に決めるまでの“内省の旅”

2025年のnoteはこんな風に使いたい


 noteをお読みくださる皆さま、あけましておめでとうございます。聴く・書く・話す コラムニストの芳麗です。

 2024年は後半からnoteを定期更新を目指してきました。長らく物書きを生業にしているものの、仕事以外の自分との締め切りはなかなか守れない性質だったのですが、素敵なパーソナル編集者さんのお力をお借りしたり、フォローしてくださったり、いいねをくださる皆さまに励まされ、少しづつ場にも慣れてきました。

 2025年はもっと自由に軽やかにnoteを更新したい。頻度というより、心持ちの部分。何てことのない内容やニッチなテーマも含めて気軽に更新していきたいなと思っております。

 今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 さて、今年最初のnoteは「今年の漢字一文字」についてです。
 今年は決める方法にまでこだわってみたので、漢字一文字を決めるまでのプロセスも公開しています。ぜひ一緒に今年の漢字一文字を考えてみませんか?


一年の行動指針を「漢字一文字」に込める意義

「今年の漢字一文字」とは、その名の通り、自らの新年の目標や行動指針を「漢字一文字」で表してみるというもの。

 私がパーソナリティを務めるVoicy界隈では、この「漢字一文字」を毎年掲げている人も多く、私も影響を受けて2年ほど前から決めるようになったものの……初年度は決めた漢字をあまり振り返ることもなく、年末にはすっかり忘れてしまうというていたらく(お恥ずかしいけど、私あるある)。

昨年は「変」を指針に掲げたら、ホントに「変」な1年に?!

ジャーナリングオタクの私の手帳2024. 漢字一文字を忘れないように中表紙に書き込みました。

 しかし、昨年も懲りずに「変」という字を決めて、今度こそは忘れないようにと手帳の中表紙に書き込んで1年を過ごしました。

「変」を掲げたのは、これまで自分の中での当たり前だったことを見直して、いろんなことを変えてみよう、新しい試してみようと思ったから。
 それから、人物インタビュアーとしても、物書きとしても、自他の「変」なところとますます向き合ってみたいし、時代の「変化」を楽しみたいと思ったから。

 とはいえ、後半の理由は後付けで、ほぼひらめきで決めてしまったのですが、結果として、昨年は「変」に沿うところが大いにありました。

 たとえば、昨年は体重と体質がゆっくりと、でも確実に変わりました。実は私、さまざまな原因が重なって、40代半ばで10数キロと大幅に増量(この話はまたいつか)。それから、試行錯誤してもなかなか落ちなかった体重が、昨年、半分くらいは戻ったんです。 

 それはダイエットに対する意識を「変革」したからだと思うし。それにより多少は「変身」もしたかなと。

 それから、仕事への心持ちやスタンスも変わったと感じています。物書きになってから、ずっとクライアント仕事に追われがちだったのですが、27年目にしてこんな風にnoteを書く時間を取るようになったことも、はたからみれば小さいことでしょうが、私の中では明確な「変化」でした。

 昨年、さまざまな「変」が起こったのは、この漢字一文字という指針があったおかげかなと。小さいことから大きいことまで、何か判断に迷った時や、インスピレーションが欲しい時に立ち返ってみるのが「変」という一文字だったからかなと。

 やっと「今年の漢字一文字」の使い方がわかってた、2024年。

2025年の「漢字一文字」はコレに決めました

マイ手帳2025. 「創」からイメージしたワードを下欄にもっと書き足していく予定

 2025年の漢字一文字は「創」に決めました。

 さまざまな「変」を味わってきた2024年をふまえて、公私ともに新たな仕事や暮らしなどを「創造」「創業」したい。まっさらなところから何かを生み出す、自分ならではのモノを「創意工夫」して「創作」できたら楽しそう。

 そもそも、長らく雑誌や書籍やWEB記事などを「創る」ことを仕事にしてきたのですが、職業クリエイターだからこそ、個人的には深く向き合い切れていないキーワードかもしれないなんて思ったりも。

 2025年は、「創」を指針に新しいことを始めたり、創造的な時間を楽しんだり、そこで独自性を育てたりもできたらなと思っています。

漢字一文字を決めるまでのプロセスを公開

今年はOURHOME のLike me手帳を使っています

 最後に「今年の漢字一文字」を決めるまでのプロセスについてシェアしますね。人それぞれではありますが、以下のようなプロセスを踏むと、自分にとってしっくりくる「一文字」が浮かびやすいのかなと。

 ちなみに、昨年までのほぼ私はひらめきのみ。体感5分くらいで「漢字一文字」決めていました。しかし、今回はそのやり方も変えてみようと思って、以下のプロセスを踏んで考えてみることに。

  1. 振り返りと目標設定

    • 昨年の出来事や自分の成長を振り返り、どんな課題や学びがあったかを整理。

    • 今年どんな自分でありたいか、何を達成したいか目標を思考する。

  2. 感情と価値観を見つめる

    • 今、大切にしたい感情や価値観を書き出してみる。

    • 自分の内面と向き合って、自然に浮かんでくる言葉を大切に。

  3. キーワードをリストアップ

    • 思い浮かんだ価値観、テーマ、目標を表すキーワードを書き出します(例:挑戦、豊穣、平穏、シンプル、自由、鮮やか)

    • それに関連する漢字を選定。

  4. 漢字の意味を調べる

    • 候補となる漢字について、辞書で意味や由来を調べ、意図や願いに合うものを選ぶ。

    • 漢字が持つ雰囲気や響きを重視するのも◎

  5. 最終決定

    • 候補の中から、最もしっくりくる漢字、心に響く漢字を選ぶ。

    • 周りにシェアしたり、日記や手帳に書き留めることで意識を高める。

 このプロセス自体が内省ワークになるし、自分の歩みや現在地がよく見えて、心と頭の中がすっきりと整理されました。
 その結果、願いや目標の解像度も上がっていくのですが、解像度が上がるゆえに、新たな思考もやりたいこともどんどん出てくるし、漢字一文字の候補も溢れるほどに出てきた!(私が根っからの欲張りだからかも)

 数多の漢字候補の中から何とか10個くらいに絞り込み、chat GPTに投げて壁打ちしたりしていたのですが、なかなか決まらず。

2025年は「自由に踊って、創って、未開の地を切り拓く」?


 最終的に「創」に決めたのは、さらに今の自分の思考や気分を多面的に深ぼって浮かんできたいくつかのワードの点と点を結ぶのに、もっとも相応しいのが「創」だと気づいたから。

 そのワードとは、「エフェクチュエーション」「ダンス」です。

 前者は、昨年、東洋経済オンラインにて連載中の「何度でも開花する女」にてインタビューした、アパレルブランド SOÉJUを擁するモデラート 代表の市原明日香さんから受け取った言葉です。

エフェクチュエーション(Effectuation)
 起業家やイノベーターが予測不可能な環境の中で意思決定を行い、新しい事業やアイデアを実現していくための思考プロセスや方法論。この概念は、インディアナ大学の教授であるサラス・サラスバシー(Saras Sarasvathy)が提唱しました。
 従来の「計画志向アプローチ」とは全く異なるもの。

 わかりやすくいうと「計画通りにいかない環境で、手持ちのカードを活かして未来を切り開く」「完璧さを追求するのではなく、動きながら学ぶ」方法。これは会社経営とは無縁の自営業のクリエイターでも、大切にしたいマインドだなと。

 もう1つのワード「ダンス」は、私がオールタイムベストで大好きなものであり、響きも含めて惹かれ続けている言葉。

「生まれ変わったらダンサーになりたいし、今世はダンサーになれずとも、踊る人みたいに生きていたい」と折に触れ書いたり語ったりもいます。
こちらのコラムもぜひ

エフェクチュエーションは、予測不能な状況で何もないところから何かを「創る」ことであり、ダンスは、心のままに「創作」しながら表現することでもあるなと、思考が数珠のように繋がっていって「創」に決めました。

 「創」も含めて3つのワードを合わせてみると、私の2025年は「自由に踊って、創って、未開の地を切り拓こう」みたいなキャッチコピーになるかな? わかりづらいかな?

 というわけで、5分で決めた前回とは打って変わって、今回は1時間×3日くらいはかけて決めましたが、とても気に入っています。漢字一文字の思考プロセス、よかったらご参考までに。

 さて、2025年をどんなふうに創ろうか、私が私に乞うご期待!


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