芳麗
cakesにて過去に連載していたコラムのアーカイブです。期間限定で無料公開します。 今年は、新作も書き足していけたらと。
月2本程度更新予定。自分の人生に「カタ」をつけよう…をコンセプトに、これまで何周もした思考や経験を整理して、 より心地よく生きていくための自分のトリセツについて考えます。健やかな心身の扱い方、年齢を重ねる上での指針、仕事においての優先順位、人間関係についてのルール……etcを、ラフなエッセイ形式で。
久々の1人旅は、メルボルンを選んだ。 カフェ文化が盛んな土地であり、街には歴史とアートが溶け込んでいる。ガーデンや海も楽しめて、世界中の美味しいものも味わえるという。好きなものが揃っている。シンプルに行ってみたいと思った。 実際に訪れてみると、たしかにアートも食も私を魅了してやまなかったけれど、最も心が動いたのは、この街の肌なじみの良さだった。 滞在3日ほどで、ここに住んでいるかのような気持ちになれた。碁盤の目のように整備された街は歩きやすく、縦横無尽に走るトラム
対話が好きです。他愛もないおしゃべりも好きですが、やはり、対話。相手と向き合って、互いの経験や思考を分かち合うことで、思いがけない言葉や感情が生まれたり、新しい景色が見えたり、宝物が見つかったりもする。 私はインタビューや対談など、“対話”を職業にして久しいのですが、お仕事というよりは、ライフワークであり、日々の愉しみです。 本日は、私が大好きな対話について、その魅力とコツを考えてみます。 音楽フェスならぬ、対談フェスの魅力とは? Voicy FESという祭
貯金してますか? わかっちゃいるけど貯められない。そんな芳麗さんは“仕事を楽しむ、暮らしを楽しむ”がキャッチコピーの『日経ウーマン』を見てうなだれます。安定した稼ぎも望めない、結婚すらも頼れない。そんな厳しい現実を生き抜くのに、もっとも確かな安全網である“お金”と女の生きる道について。 20年以上も数多くの雑誌で女性の生き方を探求し続けてきた、コラムニスト 芳麗さんが贈る“ありふれた女”たちのための教科書です。 65歳までに最低3000万円は貯めないと? 「理想の老後
こんにちは、聴く・書く・話す コラムニストの芳麗です。前回の台湾旅・食いしん坊編が好評だったので、引き続き、台湾の食はもちろん、その他の愉しみについても少しづつご紹介していきたいと思います。 年々歳々、訪れるたびに千変万化の台湾。美味しいものや美しい風景、楽しいこともたくさんありますが、今回の旅でとりわけ印象的だったのが、台湾在住のノンフィクションライター・近藤弥生子さんにオーガナイズしてもらった、ある完璧な1日です。 近藤弥生子さんが教えてくれる心跳台湾! 毎年
こんにちは、聴く・書く・話す コラムニストの芳麗です。 10月初旬は台湾に1週間ほど行ってきました。夫が台湾系日本人ということもあり、結婚後は年に1度、台湾に行くのが恒例に。毎年、秋の訪れとともに台湾の実家へと帰り、家族とともにゆったりと過ごしたり、台湾在住のノンフィクションライター・近藤弥生子さんに遊んでもらったり。 帰省もかねているから、私にとっては、暮らすように旅できる国。台北に借り暮らししているような感覚で過ごしながら、さまざまな場所(主に食関係)を巡り冒険も
“アラフォー女性が都内にマンションを購入”。さびしい女性が、独り身を固める悟りの境地などととらえがちだったこの選択に、『FRaU』が打ち出した革命的なメッセージ「マンションを買えば、愛だけで男が選べる」。このコピーを手がかりにかつて“愛の捜査官”だった芳麗さんが、宇多田ヒカルや浜崎あゆみから、年収3000万の女社長まで、女性の愛の営みに潜入捜査を開始します。 マンションと猫を手に入れた女は、結婚できなくなる? 私はフラウの新居に招かれていた。リビングには大きな窓があり
美人になるのは簡単な時代に、真なる美しさを備えた人とは? とある女性誌にて、「真の美女になるには?」というコラムの依頼を受けた。 そして原稿を書きながら、正直、途方に暮れた。 だって私自身は、40を過ぎてほとほとお疲れなのだ。最近は“美しくなる努力”をほとんど辞めてしまった。ハードなダイエットもあんなに熱心に通っていた溶岩ヨガも加圧ビューティーも行っていない。 ざっと数えて3000人。おそらく、美女に会いすぎたせいだ。 9頭身のスーパーモデル、シルクよりも滑らかな
2024年9月 表参道にて友人のエッセイスト・紫原明子ちゃんとランチ。数ヶ月に一度はみんなで集まるものの、2人でゆっくり話すのは久しぶり。カウンターで参鶏湯をいただけるお店にて、韓国ビールを飲みながら、まずは、近況報告。 明子ちゃんは、最近、高校時代以来のバイトに夢中になっているという。 才覚ある物書きとして順調なキャリアを歩みつつ、もぐら会の主宰としても多くの人に求められている。はたから見れば、きっと安定のポジション。 だけど、世間から見た安定と、自分の内
“公園デビュー” “シロガネーゼ”などの流行語を生み出した人気女性誌『VERY』。子育てを頑張りながらも、イケダン(イケてるダンナ)をときめかせ、街に出れば、誰もが振り向くいい女! ――そんな理想の読者モデルが活躍し、それをフォローする読者たち。しかし誌面上の企画は、さまざまな悩みにあふれているそうです。安定した“基盤”を手に入れた女たちは、いったいに何に戸惑っているのでしょうか。この道20年のベテラン女性誌ライター芳麗さんが贈る“ありふれた女”たちのための教科書です。
SNSが支配する世界でリアリティーショーにハマった私 毎日、蜃気楼の中にいるのかと錯覚するほど暑かった2024年の夏は、Netflix『ボーイフレンド』に夢中だった。 私の場合、むしろ、大人になってからリアリティーショーを楽しめるようになった。 映画もドラマもドキュメンタリーもそれなりの本数を観てきたし、いまだに日々、楽しんでいるけれど。エンタメの最果てにあるようなリアリティショー ならではの魅力……虚と実、ロマンと下世話さが入り混じった世界には思わず引き込まれ
「好きなところ100」という本をご存じですか? 相手の好きなところを100個書いて贈る、書込み式プレゼントブックです。 若い世代の恋人たちが甘い気持ちを込めてプレゼントすることが多いのだろうし、友人は子供にプレゼントしていた。いずれにせよ、きっと素敵な物語を生んでくれるであろう、コンセプトやデザインもチャーミングな一冊です。 私が本書の存在を知ったのは、発売当時のこと。いつか誰かにプレゼントしたいと思ったものの、なかなか思いつかずにその存在をすっかり忘れていた
6月2日 海に還ればいいんだ 先日、久しぶりに海に身を浸してみたら、その物凄い浄化力に驚いた。 頭も心も真っ白になって、体の奥のエネルギースイッチのありかが確認できたような。心にも体にもどろっとした毒気や冷たい水分のようなものが溜まりやすい私は、定期的に意識的にそれを排出することが必要なのだろう。 たとえば、入浴やコールドプレスジュースを飲むこと、温かい涙や感情を発露させる人やものやカルチャー触れることは、日常的に行えるデトックス法。 それでも、時々、ヘドロのよう
いい歳して体重がなかなか定まらない。 更年期以降はますます体重が減らなくなるといわれているが、実際のところはどうなんだろう? 子供の頃から体重の増減を繰り返してきた私には分からない。 とにかく、体とはずっと格闘してきた。 ダイエット修行を積み続けたおかげで「安易に痩せよう」なんて欲望はとっくに成仏している。時代の変化と、私自身の経年や経験もあって価値観も自然に変化した。ボディポジティブという言葉が好きだし、 カーヴィーな体型のケンダル・ジェンナーに惹かれると同時に、
鮮烈な登場以来、世間でバッシングされ続ける“美魔女”。その名付け親である『美ST』は2011年3月号に特集で〈許される“可愛い”〉を探るべく、40女のNG行為を認定したそうです。大人の女はきれいでいたいのか、かわいくいたいのか。果たして、その美しさは誰のためのものなのでしょうか。 この道20年のベテラン女性誌ライター芳麗さんが贈る“ありふれた女”たちのための教科書です。 美魔女の好感度はなぜ低いのか? ここで、“美魔女”の定義について改めて。名付け親の『美ST』的には
「重ねた年齢の数ほど私たちはキレイになっていく」。いつまでも若々しく綺麗でいたいアラフォー女性のための女性誌『美ST』(『美STORY』から改名)が、命名した“美魔女”。年齢を重ねても輝き続ける女性たちはあっという間に世間に認知されました。しかしその一方で、「いい年して」など、彼女たちへの風当たりがとても厳しいのはなぜなのでしょうか。 この道20年のベテラン女性誌ライター芳麗さんが贈る“ありふれた女”たちのための教科書です。 「落ちるもんか! 49歳の壁」 魔美は、毎朝
お知らせ✨ 現在、メルボルンを1人旅中です☕️ 何と現地でPCが使えないトラブル発生。 本日更新予定の連載は帰国後の更新とさせていただきますので、よろしくお願いします🙏 それにしても、美しくて美味しい街です☺️ メルボルン旅の極意は、現地からVoicyでもお届けしています。