口には辛味、心にはものがたりが広がる唐辛子
からちゃんさんの唐辛子粗挽きフレークを食べてみた。卵かけご飯、その上にパラパラと少量の唐辛子フレーク。おすすめされていた食べ方だ。わずかな量でも、口の中にはピリッとした辛味。そして、その辛味の先には香川の離島で唐辛子を作っているからちゃんさんの姿が見えるような気がした。
からちゃんさんのことはnoteで知った。香川県丸亀市の離島さぬき広島で農家民宿と唐辛子「香川本鷹」の生産を行っている27歳の若者だ。観光学修士ももっているらしい。
かなり前からからちゃんさんのnoteを読んできた。農家民泊をはじめるための古民家掃除で途方にくれていた話。note読者が手伝いに来てくれていた話。農家民泊に宿泊客が来た話。ピザ窯ができた話。日々更新されるからちゃんさんのnoteにちょっと自分も重ねたりして楽しんできた。
そんなからちゃんさんが、唐辛子フレークの販売を始めたことをnoteで知った。
「おうおう、これは買わねばなるまい、ヒトゴトではないからな!」と勇んでポチる。
そして届いた唐辛子フレーク。
「おお、noteで見たままだ。幸枝さん、届いたよ、ほらコメントも書いてもらっちゃった!」実物が届いた喜びを共有するぼく。
「こういう感じのパッケージできるやつあるんだよねぇ」パッケージに興味を持っている幸枝さん。
「お届け物です!」自分の名前も書かれた封筒を持ってうろうろしながら楽しんでいるつむぎ。
そして、ついに実食。卵かけご飯の上にパラパラと唐辛子フレークをかける。口に存在感のある辛味が広がる。それと同時に、「あぁ、からちゃんさん、本当に頑張ってるんだなぁ」という感慨があふれてくる。暖かくのどかな瀬戸内海の島の風景がはっきりと目に浮かぶような気さえした。
正直な話をすると、ぼくの舌では唐辛子の味の違いを認識することは難しい。それでも、いつもみているからちゃんさんがつくった唐辛子フレークはぼくにとってスペシャルな調味料となった。
「ひとはモノとものがたりを食べて生きているんだな」と感じたのでした。