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実力とは何なのかを考えたい

受験においては何かと「実力」という言葉を耳にするだろう。今日はここで用いられる実力という言葉を掘り下げて考えたい。

受験における実力とは、「応用力」と「イレギュラーへの対応力」に大別できると思う。

まず、応用力から説明しようと思う。思うに応用力とはインプットした知識を1とすると、その1を5なり-2なりと可変のものとできる力のことだと思う。自由自在に知識というベクトルを操作する感覚だと思う。

英語を例に挙げよう。「expect」の意味は「期待する」だが、もう一歩踏み込んで「未来に対する事柄について自分の思考を傾ける」とより抽象的に覚えておくといったように、自分の中に思考や想像の幅を残した上でインプットし、これが実際に和訳問題で出たときには文脈に沿って適切な訳を考えるというような具合である。実際にexpectには「期待する」だけでなく「待つ・予期する」といったような訳し方もあるし、文脈によってはもっと他の訳が適する場合があるだろう。このとき覚えた知識は脳内で有機的に動き、その文章に対してより理解が進みやすくなると思う。

一対一対応で知識を意味と結びつけるというより、一対複数通りの状態の知識を増やしていくことが実力をつけるということなのだと思う。

次にイレギュラーへの対応力についてだ。そもそも僕の持論としては試験本番自体がイレギュラーな状況だと思う。いつもならあるはずの参考書は手元にはないし、あまり知らない場所で、周りは知らない受験生だらけ。目の前には試験問題が配られ、これを自分の今の知識量だけでどうにかしなくてはいけない。試験会場に持っていけるのはこの身一つだ。実際に受験をした人ならわかるだろうが、試験本番とは本当に異様な状況だ。

このような状況下において、自分のペースを乱さず冷静に目の前の問題に対応する力が実力だ。どんな問題が来ようと、どんなに傾向が変化していようと冷静に点数の最大化を狙って解き進めていくのだ。

このイレギュラーへの対応力は試験本番にだけではなく日ごろの勉強にも言えることだろう。ある参考書をやっても思うように成績が上がらなかったら、その原因を分析して次にとる行動を考えることや、計画通り勉強が進みそうにないならそこでどう舵を取るかもイレギュラーへの対応力である。

上記で述べたような実力があるかどうかが受験において非常に大切になるし、受験だけでなく他の事柄にも通ずることだろう。話題の趣旨上、少し抽象的な話になり読みにくいところもあったかもしれないがここまで読んでくれて感謝する。



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