自分が嫌いだったときの話。

 タイトル通り、昔の私は自分のことがとにかく大嫌いだった。自分の外見も内面も本当に嫌いで自己嫌悪に陥って、死にたくて、辛くて仕方なかった。

 最近はだいぶメンタルも安定してきて、瞑想を行うようになってから希死念慮とか自己否定することがほとんどなくなったけど、今日は久しぶりに生理前の症状で気分が落ちているのと、Youtubeでおすすめに出てきた「旦那に不倫された妻」の動画を見たことがトリガーとなって、昔の気分が蘇ってきた。

 こうして文章にまとめておかないとすぐに忘れてしまうので、どんなマイナスなことでも自分が過去に思っていたこと、考えていたことが何かに活きればと思い、残すことにした。

 自分の中のメンタルが崩れたのは中学生の頃だったと思う。元々、コミュ障の私はあまり友達ができるほうではなかったが、それ自体は大して問題なかった。吹奏楽部に入り、中学校生活を普通に楽しんでいたのだが、二年生になり、母親が不倫をしたことによって自分のメンタルの少しずつ崩れていった。


 一番最初に不倫を知ったのは、二年生の冬くらいだったと思う。母親からの申告だった。
 母から、インターネット上で知り合った20代の男性とカラオケに行くということになったが、カラオケが混んでいたため、カラオケも置いてあるからという理由でラブホへ行くことになり、そこで性的な行為をした。というようなことを話された。

 衝撃だった。

 まず第一に、自分の親がまず性的な行為をするということを自覚させられること自体、中学生の私にとっては生々しくて、気持ち悪くて嫌だったし、その相手も母親より年下の見知らぬ男性だというのも受け入れがたかった。
 その男は後にストーカーになったものの、縁を切り、今度は違う男性との関係が始まった。

 その男も30歳近くの、母より年下の男性だったと思う。母親はその男性の子供を妊娠した。
 このことが人生で一番衝撃だった。何も感情が湧いてこなかった。とにかくこの衝撃が受け止められなくて、買い物してくると告げ、家を抜け出し、近所の川沿いを歩くことしかできなかった。

 その子どもは生むことができないため中絶することとなったが、中絶の際に必要な同意書に相手がサインしてくれなかったら○○(私の名前)が代わりにサイン書いてもらってもいい?と言われ、知らない男の子どもをおろすためだったら!と正義感に満ち溢れるような、そんな気持ちで「いいよ」と返事をしてしまったが、今思い返すと本当にそんな気持ちになっていたことに後悔しかない。

 父親は違うけれど、自分の兄弟の命を奪う行為に気軽に加担しようとしていた自分が本当に情けないと思う。当時はもう何も考えられないというか、ハイになってた部分もあり、倫理とかも考えていなかったし、中学生には理解できなかったし、どうすることもできなかったが、本当に申し訳ない。後悔しかない。

 中絶ともなると、父親にも不倫していたことがバレて離婚寸前となったが、稼ぎのない母親の泣き寝入りによって離婚は免れた。
 その後も何人かと不倫は続いた。今も恐らく、やましい事はしているのだろう。

 不倫は病気って言うけど、本当にそうだと思う。一度したら治らない、不治の病なんじゃないかってぐらい息をするように不倫する。

まぁ、こういった不倫や、うつ状態の母親からの暴言、友達もいないため、孤立した状況が更に私の心に追い討ちをかけ、メンタルは崩壊していった。

 まず、第一に、誰も信じられなくなった。ぼっちでも、私は一匹狼で行動するほうが向いている人間だと思い込むことで平静を保っていた。

 それに加えて、不倫や暴言を重ねる母親への憎しみ。殺したいと思ったこともあった。不倫したのは自分のせいもあるのか?とか色々考えたり、不安になったり、様々な感情を抱いた。
 精神疾患を抱えているため普段は寝込んでいるのに、誰かと不倫するときはオシャレな恰好をして出かけていく姿や、不倫相手のことについて喜々として語る母親が嫌いで仕方なかった。それに無関心な父親のことも嫌いだった。早く大人になって家を出ていきたいなと常に思っていた。

  反抗期はなかった。というより、精神もかなり不安定でオーバードーズをするような母親に反抗してしまったらどうなるかわからないし、最悪の場合死んでしまうこともあると思い、何にも言えなかった。牙をもがれた獣のようだった。

 そして、母親からの否定によって自己嫌悪が始まった。
 自分は何もできないんだ。デブで、ブスでゴミクズなんだ。消えたい。死にたい。こんなに辛いならここで人生終わらせたい。誰も助けてくれない誰も見てくれない。けど、誰にも言えない。苦しい。助けて。死にたい。

 こんなような思考がずっと渦巻いていた。
 地獄みたいだった。
 そこから自分の世界にこもるようになっていった。

 高校生になってもそれは治ることはなく、人との交流を自ら避け、一人になることで、他人から傷つけられることのないように生きていた。もちろん、そんな生活にストレスは溜まり、暴食することで発散するしかなかった。

 本当なら、もっと明るい青春みたいなものを送りたかった。
 学生ならではのキラキラしたエネルギーを放つような、少なくとも、自分のことを否定しながら、苦しみながら生きていきたくはなかった。信頼できる人や、安心できる場所が欲しかった。

 本当に自分は無価値で勉強もできず、容姿も悪く、無能で、誰からも必要とされない人間だと思い込んでいて、何にも行動できなかった。

 今では全くそんなこと思っていないし、改善したいならまず行動したほうがいい!みたいに、前向きに物事を考えられるようになったから本当にいい方向に成長できたと思うし、正直過去のことを思い出しても何にも成果は得られないから、すべて忘れたり、許したりするほうが断然いい。

 けど、今回のきっかけで思い出しただけで、この感情もなかなか思い出すものではないし、過去のマイナスなことでも、全て忘れてしまうのもなんか勿体ないと思ってここに書き残しておこうと思いました。

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よるのよ
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