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【偏愛日記】日本酒が食いしん坊に拍車をかける
お久しぶりの偏愛日記、2023年ラストは「日本酒」です。(ようやく!!!!!ふふ)
ああ、待ってください!
「お酒は好きだけど日本酒は飲まないんだよな」と思った人、ちょっと待ってください。
日本酒に対してのイメージが固定観念で出来上がっているだけかもしれないんですそれ。違いますよ、怪しい勧誘でもないんですよ。ちょっと興味本位で読んでやってください。読み終えたら日本酒気になり出しちゃうかもしれないですから。ね?
「そもそもお酒を飲まないんだよ」という人、う…それはさすがに興味を持てとは言えませんが、食べ物のお話もするから食いしん坊ならちらっと見ていってくれたら嬉しいです。
年内最後にあげる偏愛日記は日本酒かコーヒーと決めていました、コーヒーは年明けに出す予定ですが予定は未定です。コーヒーを後にしたわけとしては、12月が飲み会シーズンだからという安直な理由です。
ようやく独壇場で愛してやまない日本酒を好きなだけ話せる時間がやってきましたよ。
noteは自己満足で出来上がっているからあんまりこれは絶対読んでほしいですみたいな記事ってないのだけど
この偏愛日記だけは!!特にフォロワーさん!!
みなさんの人生のうちの数分間、ください!!!!!
*****
書きながらつい鼻息が荒くなったり涎が口から垂れてしまいそうですが、深呼吸をしながら、きちんと冷静に書きますね。(たぶんね)
お酒と名のつくものは全部大好きな私ですが、そのなかでも沼沼沼沼沼、両足を踏み入れてから長年抜け出せずにいるのが、日本酒なのです。
日本酒を知ったきっかけはどぶろくをはじめて飲んだ時。そもそも子供の頃からお米や麹や酒粕、甘酒(ノンアル)が大好きだった私は、どぶろくをはじめて飲んだとき衝撃を受けたんです。
お、お、おいしい……。
日本酒はどぶろくを濾してできあがるものなので、簡単にいえば、濾す前の状態のものです。それをしっかり濾したものが日本酒。粗く濾されたものはにごり酒といわれたりしますが、そもそもどぶろくが入り口だった私は、当然にごり酒も大好きです。
とはいえ、精米歩合が50%以下の純米大吟醸を飲むと、なんて上品な…と余韻が気持ちよくなる味のものにも出会えたりして、結局全部好きです。
具体的におすすめな日本酒を紹介しつつ、個人的に推せるペアリングも書いちゃいます。
ペアリング!!!を!!楽しめるのはワインだけじゃないですからね!!!
さて、日本酒には和食というイメージを破壊していきますかね。
にごり酒はぜひ冬に
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ずっと、これ好きだなあってにごり酒に出会えずにいたのだけど、最近飲んだ栃木県のお酒「仙禽 雪だるま しぼりたて活性にごり酒」はほんとうにおいしかった。
沈殿していると、雪が降り積もったようで、グラスに注ぐと一面雪景色のような美しさもたまらないお酒。うっとりしてしまいますね。
日本酒ならではの米の旨みはあるものの、シュワシュワと口の中に広がると、炭酸飲料のような爽やかさも感じるのです…後味がもったり舌に残らないので、ドライな味を求めてる人にもおすすめです。
おすすめの食べ物:味の濃い鍋!!!!
ほどよい酸味もあって、味の濃いお鍋や揚げ物なんかとも最高に合います。炒め物なんかもいいなあ。
揚げ物なら衣はサクサクの方がおすすめです。(私と彼はワインではなくてクリスマスこれにしようかなあと悩み中)シャンパングラスもあいそうですし…ふふ。
結局帰ってくる。これが最推し
ほんとうなら、この日本酒だけで1記事書けてしまうのにというくらい出会ってからずっと惚れ込んでいる日本酒。
あ、すいません。
最推しといいつつ、2つあります。
どちらも九州!!!拍手!!!
九州っておいしい食べ物もおおいからお酒もおいしいんだろうな…なんて思いつつ、ほんとうに愛してやまないのはこちらの方々。
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左「光栄菊 月影 Shinriki(つきかげ しんりき) 無濾過生原酒」/真ん中「光栄菊 幾望(きぼう) 天然乳酸菌仕込み 無濾過生原酒」/右「飛鸞 にこまる生酛 無濾過生原酒」
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ああ、写真を見ているだけでも胸が苦しくなる…ほんとうにおいしいんです。写真はほとんどないけど、これ以外のものも飲んでいます。
■飛鸞HIRAN
なんか私が形容するのも申し無いと思うくらい好きなのですが、まずは「飛鸞HIRAN」についてお話させてください。
スタンダードが飛鸞のなかでもにこまるという商品なので、おもににこまるを。
にこまるは火入れさてるものもあるようですが、私は無濾過生原酒がほんとうに好きです。火入れとか原酒、生酒とか言葉の説明をしていると、文字数とんでもなくなるので割愛しますが、わかりやすくいうとフレッシュ!ってことですね。
火入れされていないものはその分期限は短いのですが、すぐに飲んでしまうのでそんなことはあまり関係ないわけです。
にこまるはとにかく、旨み、酸味、甘み、苦み、のバランスがよくて、いろんな日本酒を飲んだあとに飲むと「ああやっぱりおいしいなあ」とひしひしと感じます。
生酛ならではの良さもしっかりあるのに果実感も感じられて後味はキレがあって爽やか。米の風味が強すぎて…と日本酒を避けてきた人も、にこまるは飲めるのではないか…とさえ思う。(贔屓目かな)
私のなかでも日本酒の概念が覆ったお酒でもあります。そのくらいおいしい。
おすすめの食べ物:酸×酸でフルーツとも合うし、酒蒸しなんとかも相性が最高!!!!
お肉より海鮮と合わせるのが私は好きです。
■光栄菊
ああ、語りきれない、文字数がここですでに2,500字。光栄菊はいろいろ飲んだけれど、圧倒的に好きなのか「月影」と「Hello!KOUEIGIKU(ハロー!コウエイギク) 愛山」です。
Hello!KOUEIGIKUに関しては、はじめて飲んだときもう言葉を失いました。フルーツのような酸味とジューシーさがしっかりあって、甘みと酸味のバランスが絶妙。とにかく上品な味でした。甘酸っぱさでいったらナンバーワン。
何を飲んでも「はずれないなあ」と毎回思うのだけど、月影は開封してから少しずつ味が変化していくところも魅力。開封したてのすっきりさが際立つ口当たりも好きだけれど、私は少し冷蔵庫で時間をおいてふくよかになった頃が一番好きです…。
黄昏オレンジは、日本酒が苦手な方でもきっと飲めます!冷酒でキリッと飲むのが最高でした…。
おすすめの食べ物:ラザニア!燻製料理!ハムやチーズ!
ラザニアってワインでしょ、と私は思っていたのですが、光栄菊に出会って、うう、この組み合わせ最高だ…となりました。クリームチーズの味噌漬けや生ハムなんかもおすすめです。
シーンを選ばない最強な食中酒
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はい、私のなかで最強の食中酒はやっぱり宮城県の「伯楽星」です!!!!日本酒好きの方なら「ですよね」と言ってくれそうです。そう、そのくらい食中酒としても有名です。
とにかく料理を引き立てる。お酒の主張がないというわけではなく、最高の引き立て役になってくれるんです。
私はせり鍋やお寿司と一緒に食べたときに感動して泣いた記憶があります。宮城県ってほんとうに名物ありすぎですよね。種類によって何が合うかも変わってくるのだけど、私が好きな特別吟醸や特別純米はキリッとすっきりしているので、生魚とよく合います。
個人的にはどれを飲んでも食事を邪魔しないので、どれにも合うのですが、やっぱり和食がおすすめかなあ。
おすすめの食べ物:和食!!生魚!!そうです!お寿司やお刺身と合うのです。
熱燗の良さを知ったらもう日本酒沼
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冷やしてすっきりといただく冷酒も最高ですが、熱燗!お燗!そうです、熱燗のおいしさを知ってこその日本酒沼だと思っています。
冷酒で誤魔化せていた部分もお燗になるとすべてあらわになるんですよね。そして何よりも温度が冷めていく過程で味わいが変化していくのがとにかく楽しい。燗冷ましってやつですね。あたためてもおいしい。冷めてもおいしい。天才?
温度の高い状態では、お米の旨みがしっかりあってふくよかな味わいでも冷めてくると酸味を感じられるようになったり。そういう良さはやっぱり熱燗にしかないなあって実感します。
お米の風味がしっかりあるお酒や食べ物がそもそも好きで日本酒を好きになったので香り高い熱燗はやっぱり私をトリコにしてしまいます。
冷酒よりももったりと甘さを感じるかもしれないけれど、それがいい。そういうのを欲しているときは熱燗に限ります。
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熱燗は、定番だと新潟県の「八海山」今の所最推しは大阪の「秋鹿」。秋鹿はとにかく飲み飽きない。飲み始めから飲み終わりまで味の変化が楽しくて
秋鹿のと合わせて欲しい個人的なおすすめは
おすすめ料理:中華全般!!!!
あんかけとか至極最強です。大好物の餃子とももちろん合うけれど、餃子はやっぱりビールです。うん、そこは譲れないのかもしれない。
ワイン好きを日本酒好きにさせる
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私ワインもものすっごく好きなのですか(今は主に赤のフルボディ)。白ワイン好きの方にぜひ飲んで欲しいのが、新潟の「村裕」という日本酒。
甘みもそれなりに強いはずなのに、なによりも酸味が際立っているから甘ったるさがなくて爽やかなんです。その爽やかさは白ワインによく似た上品さがある……。後味まで上品。
お店ではじめて飲んで飲んだことない味の日本酒だなと感動して、後日また飲み、通販で探すというハマリようです。
おすすめ料理:ピザやフレンチ料理
賛否両論ありそうだけど、個人的には和食より、洋食と合わせたい日本酒です。だって白ワイン感がすごいんですのもの。フレンチも良いね。心地よいしつこくない甘さで料理のおいしさも引き立ちます。
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次におすすめしたいのは埼玉の「彩來 (さら)」。
名前の通り、フレッシュでさらっとした酸味のある味。後味もさっぱりとしていてどっしりとしていないので、基本的にどんな料理とも合うけれど、お肉料理と相性抜群。気持ちよくなる酸の感じがワインを思わせる味です。
おすすめ料理:お肉料理全般!エスニック料理とか、クセのある料理とも調和する
完成形ってこういうことかと泣いてしまう
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三重県にお住まいの人に嫉妬してしまうくらい、完璧な日本酒です。有名ですものね。三重県の居酒屋さんには普通に「而今」が置いてあったりするのでしょうか?いろいろな種類、あったりするのでしょうか?値段もそれほど高額でなく飲めたりするのでしょうか?
はーーーーーーっ!羨ましいっ!
口に入れた途端舌にすっと馴染んでいく感じ、而今ではじめて体験して、すごいこんなに日本酒として完成された味ってあるんだ…と感激しました。飲んでいて幸福感に満たされるお酒です。おいしい!とにかくおいしい!と涙腺までゆるんでしまうほど。
おすすめの料理:単体で飲んでください←おい
たしかに料理ともよく合うお酒だけれど、而今はもうそれだけで満たされてしまうんですよ。そのくらい至極の味なんです。純米大吟醸が一番好きです。てっぺん!!!!
私が説明するまでもないほどなので、ほぼ割愛します!とにかく飲んでください。
日本酒と私
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日本酒に対しての熱を書いたというより、特別好きな日本酒への愛を綴った感じになりましたが、のせていないもの(撮影していないもの)で感動したものや何度もリピートしているものもたくさんあります。
この国に生まれてよかったなーって感じる瞬間って、お寿司を食べているとき、季節の移ろいを感じるとき、日本酒を飲んでいるとき、新米を食べたとき。
かもしれない。いや全然もっとそういう瞬間はあるけれど、そのくらい私にとって日本酒は自分と幸福感情を結びつけてくれるものなんです。ほかのお酒よりも酔い方も気持ちよくてすきなんですよね。
そしてきっと体質に合うというだけなんだろうけど、日本酒はたくさん飲んでも二日酔いになったことがない。ワインは結構量を飲むと次の日だるかったりするのだけど。日本人なんですね。
香りを楽しんで舌の上で転がすようにじっくり味わう。料理をじっくり楽しみたい時は引き立ててくれる日本酒を選ぶし、逆に日本酒をじんわり味わいたいときは、料理は控えめに主役級な1本を選ぶ。
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日本酒は和食と合うというイメージが強いかもしれないけれど、ほんとうに全然そんなことないんです。辛口淡麗のものはたしかに刺身とかよく合うけれど、すべてがそうとは限らないのです。知れば知るほど抜け出せなくなる。
年末年始は毎年特別良い日本酒を飲むと決めているので、2023年の締めくくりに選ぶ1本はどれにしようと胸を弾ませています。
あとがきと最近のこと
みなさんはなんのお酒が一番好きですか?
「角ちゃん」と呼ばれていたこともあるくらい一時期はハイボール狂いしていたので、「角ハイボール」をはじめ、ウイスキーについてもいつか書きたいな。「なんか飲みたいの特にないな」って気分のときはとりあえずハイボール飲んでおくみたいなところありますね。
ワインは、書くなら白と赤にわけないと今回のように文字数!となってしまうので、ちょっと考えます。
今後年内に
・2023年買ってよかったもの(←絶対)
・2023年やってよかったこと(←時間があれば)
を公開する予定です。みなさんの年の瀬を感じる記事を読みながらもうすぐ新年かあとほっこりしております。
けれどそんなほっこり気分を吹き飛ばすように、仕事が忙しすぎて目がまわりそうです。この忙しさ、嫌いじゃないなって思うのはきっと後に控えた楽しみがたくさんあるからですね。
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12月は毎週末飲み会が入っています。身体を労わりながらお腹が千切れるほど笑って2023年を供養していきます。
みなさんも残り少ない2023年を楽しんでくださいね!
それでは。また。