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【偏愛日記】カレーは恋よりよっぽど色っぽい
カレー、という単純な名前のくせにあまりにも奥深すぎる料理。
どんな高級料理を食べても、コース料理を食べても、結局戻ってきちゃうカレーライス。いやもちろん、ライスはなくても構わないのだけれど、家庭料理感をだすにはカレーライスという名がしっくりきますね。
知っていますか?カレーって、すごいんです。偉大なんです。
クリスマス、年末年始にみなさんご馳走様を食べるじゃないですか。
そんなイベント続きの日々がすぎて、1月下旬頃から、スーパーでは何の売上が跳ねると思いますか?
カレーです。カレーのルウです。
結局戻りたくなっちゃう味。恋しくなる味。多くの人たちの「当たり前」にある味。日々生活をしていることを実感させる味。これからを生きていくことを再認識させる味。
カレーみたいな存在になれたらいいのに
好きな人たちが結局帰りたくなる場所
なんとなく話したくなるような人間
そばにいたらなんかほっとする存在
やっぱり良いねと言ってもらえる安心感
カレーはそれをすべって持っているわけです。スパイスの配合や調理法にとことんこだわったカレーも良い、家庭で食べられる定番具材のカレーも良い、インド人が作る異国の香り漂うカレーも良い、
全部素敵で、天秤にかけることなく、いやかけられるわけがないほどに全部愛しています。
カレーみたいな人間になれたら良いのにと思いながら生きてきて、かくいう私自身、こんな日記を書いちゃうくらいカレーを愛しているんですよね。
友人も家族も恋人も私が無類のカレー好きであることを熟知している。(前回書いた餃子と同様に)
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恵比寿で食べたカレー屋さん、何年か前に良い感じの男性と数回目のデートでいったのだけど、目の前の紳士的な言動を繰り返すその人より、ほろほろのお肉とくどくならないよう配慮されたコクのあるルウの相性に官能的にさせらたことをよく覚えています。
目の前で男性が話しているのを愛想笑いで聴きながら、私の頭は一皿のカレーに悩殺されていたわけです。
花より団子、という言葉があって私はまさに食べることばかりで、きっと三大欲求も食欲が大きな割合を占めています。
そしてその食欲の割合の多くをしめる料理のひとつが、カレー。
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もちろん、外食や手作りはだいすきだけれど、レトルトカレーも外せません。レトルトカレーだけで1本書こうか迷ったのですが、内容被りそうなのでまとめちゃいます。
レトルトカレーは、300種類くらいは食べていて、一時期、レトルトカレーの空き箱の本棚が出来上がっていました。(絶景かな…!!と言ってはしゃいでいました。)
そのくらいレトルトカレーもだいすきだし、胸を張って詳しいと言えます。
どんな味が好き?と聞いて、その人に相性の良いレトルトカレーをおすすめできるくらいには食べ尽くしています。
ちなみに私は、クセのあるスパイスが使われたものも、生クリームとバターのコクが最大限に主張されたものも、野菜のおいしいさが染み込んだものも、お肉や魚介がメインのものも
ぜーーーんぶすき!だいすき。
成城石井、カルディ、無印、といった定番スーパーのカレーはもちろん全種類食べております。
成城石井の「有機キヌアとガルバンゾビーンズのスパイシーカレー」は何回リピートしてるんだろうってくらいに好きです。
このカレーの素敵なところは、メインとしてもおつまみとしても食べられるところ。そして結構辛い。
ガルバンゾビーンズの存在感がすごいから、ごはんやパンだけでなく、お酒ともよく合う。レモンサワーと合わせるのが個人的にはすきです。
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東京にいたとき、オフィスが代官山、恵比寿付近だったから、最高でした。中目黒、代官山、恵比寿、渋谷周辺のカレーを食べ回りました。
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外食でカレーを食べに行くと、お店に近づくにつれてカレーの香りがして、その香りは安心感もあるのに未知の世界に連れ出してくれる危なかっしさも秘めていて、たまらない。
どんなカレーが待っているかなとお店の扉をあけた時の私のぎらぎらに輝く目は、カレーにしか引き出せない魂の目覚めかもしれませんね……。
東京はカレー激戦区がたくさんあって楽しかったなあ。ひとりで限定カレーを食べるために有給とった日もありましたね。そのおかげで、良い企画がひらめいたりして、
その度に思うわけです。
おまえってやつは…。
カレーに合わせる付け合わせにこだわってるお店は特に好きです。
「うんうん、わかる、この味のカレーには甘めの福神漬けではなくて、酸味ががっつり聞いたサラダだよね!」と感動したり、そしてそれがシャキシャキを感じられる野菜ならもうパーフェクトと、カレーに激励をおくりたくなったりしちゃう。
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ご当地カレーも、大好物。旅行の醍醐味。北海道のスープカレーもおいしかったし、金沢カレーもおいしかったです。
大体カレーはコミュ力が高すぎるんですよ、パンともごはんとも麺とも合うでしょ?
それでいて、ルウはどんなお肉でもおいしく調理できるようなは作られているし、野菜もおいしく食べられて、特に夏野菜カレーなんかは素揚げでいただくと最高ですし。
(文字数、絶対1,500字は越えてる)
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新宿のけららも最高なので、ぜひみなさま。
「おいしいいいい」って悶えるのを堪えてパクパク食べていたら
隣のお客さんに「すごくおいしそうに食べますね、見ているとこっちまで幸せになります」とにこにこ笑顔で言われて恥ずかしくなったり嬉しくなったりした思い出があるお店です。
ひとりで外食にいくのだいすきな理由のひとつとして、味に集中できるというのがありますね。
会計後にお店の人に「すごくおいしかったです、また来ます」と言って帰るまでが最高な時間ですよね。外食は。
以前「期待以上でした!!!ほんとに好きな味でした!!!」と熱すぎる会計をしたこともあって、優しい顔で笑うおばあちゃんが「あらあら。疲れたらまたいらして」と言ってくれてもう、
この人が作り出すカレーだもん、そりゃおいしいよと納得してルンルンで帰ったこともあります。
カレーとお寿司はひとりでいくことが特に多かった気がする。
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そして、カレーがおいしいお店、コーヒーもおいしい率が非常に高い。食後に運ばれてくるコーヒーをひとくち口にいれて「ほらやっぱり…」と思うことがおおい。
コーヒーもだいすきな私として、そのランチセットは幸福の頂点にあるわけです。
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だんだん終わります。長くなってすみません!!!!!
おうちで食べるカレーライスには絶対かかせないものがあります、味噌汁です。
え
変なのって思われる方が多いのでしょうか。わかるわかると思う方が多いのでしょうか。
味噌汁と家庭のカレーライスの相性って、おうちごはんのほっこり感を詰め込んだ至極感があるし、味噌汁のほっとする味と、刺激的なのに「そうそうこれ」と思えるカレーライス、君たち最高だよ。
あ、ちなみにカレーのルウはジャワカレーが一番好きです。
鶏もも肉にブラックペッパーを練り込んでクミンと一緒に火を通してから作るとおいしくて気に入っています。
とんかつ乗せたり、からあげ乗せたりするカレーを「邪道!」と罵るマニアもいるようですが、
私はカレーのコミュ力が生かされ輝いている食べ方やメニューもだいすきです。
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食べさせられすぎてカレーなんか好きじゃないという子供に会ったときに
「その気持ちもよくわかるなあ」と思いました。
けれどその子にもいつか分かると思うのです。大人になって、疲れきった日に食べるカレーライスのありがたさや思い出せる思い出がある人間らしさ。知っている味があるという安心感。
良くも悪くも、生活に溶け込みすぎてきたカレーは、間違いなく今の私をワクワクする方へ導くもののひとつです。
誰かにとって、カレーみたいな存在になれたらとろけるチーズをたっぷりかけたカレードリアが食べたいかもしれない。