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スピリチュアルカウンセリングって本当に必要⁉︎③【翔哉のひとりごと 第4回】



みなさん、こんにちは!
YOKU STUDIO代表の翔哉です。

いよいよ、3回目にして最後までしっかり書けるのか怪しい雰囲気になってきたこのシリーズ。

前回に引き続き、スピリチュアルカウンセリングの可能性を疑いながら、生産的なスピリチュアルカウンセリングの可能性を追求していきます!



前回までは単発的、乱発的にカウンセリングを受けまくる“ジプシーパターン”を通して、スピリチュアルカウンセリングの一回性の効果とそこにおける限界性について考察していきました。

詳しくは、前回の記事を参照くださいませ。


そして、スピリチュアルカウンセリングにおいて問題となる一回性の効果を乱発的に消費するこの“ジプシーパターン”と対をなすものとして、ファーストカウンセリングにおける一回性の可能性を強い強度で体感し、その奇跡的な体験によってその物語に完全に埋没していく現象を、“修行僧パターン”と名付けたいと思います。


“ジプシーパターン”にもある程度の強度で(カジュアルなレベルではありますが)問題と限界を示していますが、“修行僧パターン”現代スピリチュアリズムが抱える限界と闇を色濃く表す構造を内包していると考えます。

巨視的に見て、極端に言ってしまえば、神秘思想の生成原理そのものが抱える罠が関係しているとも言えます。(今回はこの調子で真面目モードでいく気がしてきました。。。。)

どういったことでしょうか。



・修行僧パターンの生成原理



前回、ファーストカウンセリングでは既存の物語やシステムから新しい物語への推移が、今、目の前にある問題を克服(できるかもしれない、したつもり)の効果で一時的に治るという事がありうると分析しました。

“ジプシーパターン”の場合、その後にくる我慢ポイントが眼前に迫ると、すぐに挫折し、次の物語やシステムに移行してしまいます。

かたや、“修行僧パターン”はその我慢ポイントにめげません。そのシステムや物語の効果性を1回目の効果で奇跡的体験や至高体験と捉え、その我慢ポイントにむしろリアリティを感じてしまうのです。


普通に考えたら、怪しげな“スピリチュアルカウンセリング”なるものを受ける時に、そもそもそれを信じてなかった、もしくは疑っていたとします。その場合、カウンセラーを前にして、親身に自分の悩みや問題意識を聞いてもらうと、カウンセラーに対する疑いが解けます。

ここまではカウンセリングとして大事な行程であり、当然の前提としてカウンセラーが自分のカウンセリングにはめようとは意識していないと思います。(意識してはめようとする人はいるかもしれませんが。。。。)

だとしても、だからこそかもしれませんが、“修行僧パターン”を生成してしまうんですね。この原理は厄介とも言えます。この辺については後述します。



・なぜ人はトンデモな物語やシステムを信じるのか?



さて、話の流れを本筋に戻すと。

カウンセラーとクライエントとの信頼関係が成立したのち、その問題に対して本格的に取り組む事になるわけですが。。

もうその時点である程度カウンセラーから電波系なことを言われ、クライエントのなかで、“え!宇宙人って何?”もしくは “過去世のカルマって言われても。。。。”という気持ちになったとしても、カウンセラー自身が当たり前のようにそれを表現するので、“そ、そういうものなのかもしれない。。”と一旦、話を聞こうとするのだと思います。

そして、それに関する施術やヒーリングのタイミングになり、その効果をかなり感じたとします。(もしくは、宿題的なイメージワーク、カジュアルな瞑想やおまじないを出されて、それにある一定の効果を感じた場合も、同じようなものとして括れると思います)


前回説明したように、ファーストカウンセリングは効果が今までの常識と違うからこそ効きやすい傾向があるので、ここまでの流れは、相当、カウンセラーとクライエントの相性が悪いか、カウンセラー自身が下手でない限りは、持っていけるはずです。

(注としてしつこく書きますが、当然カウンセラーはクライエントを金づるにしようとは思ってないはずです。あくまでマジです。自分の世界線のなかでは。。。)


ここで、注目すべきなのは、最初の段階で“ある程度”クライエントが疑っていたこと、そしてその後、カウンセラーの人となりに触れることで徐々に信頼をし、スパイス的にトンデモ話を聞かされながら、結果的に施術やヒーリング、あるいは宿題的なセルフワークの効果があったことにより、今までの常識では絶対に到達できなかった、電波系的物語やシステムを認めざるをえなくなることです。

既存の物語やシステムと(電波系的な)新しい物語やシステムとの落差が激しければ激しいほど、そして新しい物語やシステムが実際に及ぼす効果を体感すればするほど、その物語やシステムに対しての盲信度合いが急激に強まっていきます。



そしてその効果が、カウンセラーが語っているトンデモ話の中で出てきている、常識的には存在しないような存在、普段だったら触れ得ないような存在(宇宙人、守護霊、ハイアーセルフ、過去世......etc)から、もたらされていることが重要です。

その時、クライエントのなかで、ないと思っていた様な存在をあると規定しないと説明できないような経験が生じます。

すると、その存在にアクセスもしくはコンタクトできるカウンセラーやその背後にある(と思われる)常識的には触れ得ない様な存在、精神分析的に言えば、無限遠の”対象a”のことを信じざるを得なくなります。




その、自分一人では触れ得ない様な存在がもたらす効果は、クライエントに、その存在がいてもらいたいという思いも徐々に抱かせる事にもなります。

何故ならば、その存在さえいれば、もしくはその存在を前提とした物語やシステムがあれば、今回の問題の超克を反復的に経験し続け、成長しているように感じることができるからです。



そして、そのクライエントのファーストカウンセリングの効果が切れ、その物語やシステムの中でどうしても避けられない、我慢ポイントに至った時。

1回目の効果を実感し、その到達できそうでできない、もしくは自分一人の力では到達できない”対象a"を信じてしまっていれば、既存の常識的な物語やシステムでの困難に至った経験も相まって、我慢ポイントがあること自体に、逆にリアリティを感じてしまうことにもなるのです。

部外者からすれば、なんでそんな我慢ポイント(カルマ、サイレント期間、炙り出し、潜在意識のブロック.....etc)を受け入れるのか?、なんで高価な石や、お札(最近の流行りで言えば“○ぼ”や“ご○どうけっ○ん”とかになるのでしょうか…)を購入してしまうのか訳がわからないかと思うのですが、クライエントの深い悩みに対して、藁にもすがるつもりですがった怪しい藁によって救われると、藁が奇跡の金の延べ棒に見えてくるのです。



また、この効果性は中毒性も持ちます。

違う問題にぶち当たっても、一回、新しい物語やシステムに埋没した人はなかなかそこから抜け出しづらくなります。

一回目の効果の衝撃も重要なんですが、その効果性は、効いたり効かなかったりがちょうどいい塩梅で反復します。

何回か効果が実感できなくても数回に一回効くと、その効果性により奇跡を感じる様になるのです。



そしてちょこちょこと先述した通り、この電波系な物語やシステムを、カウンセラーは真剣に信じています。

そもそも、騙そうとしたり洗脳しコントロールしようとしている人は問題外ですが、半分以上のカウンセラーは真面目にクライエントのことを思って、そのシステムの中でクライエントが救われることを真剣に考えている事が、なんとも悲劇的な状態と言えます。




・"ジプシー"も"修行僧"も生まないスピリチュアルカウンセリングとは?



では、この“修行僧パターン”におけるクライエントとカウンセラーが織りなす電波系的悲劇を回避するためには、“スピリチュアルカウンセリング”という啓蒙的サービスをどうアップデートすればいいのか?

そこに問題系が集約していきます。



その答えに至るためのブレイクスルーとなる概念系を明らかにする上で、“修行僧パターン”のクライエントが生成されてしまうカウンセラーの物語やシステムは“単一的”であるという事が重要な手がかりとなります。

“単一的”だからこそ、“単一の”到達できそうでできない対象に対して信仰し、その効果を享受する為の、“単一のルール”を受け入れて、適度にうまくいかなかったりうまく行ったりするのです。

しかしその内実、ファーストカウンセリングでの問題には新しい物語やシステムがうまく機能しても、その後に続く、人生の諸々の問題に関しては、総じて既存の物語やシステムと同じ様な問題の解決率に平されていくのだと思います。



ではどうするか?

“単一的”でダメなら“複数的”だ!という流れになるかと思いますが、勘のいい読者の方ならお分かりかもしれませんが、それでは“ジプシーパターン”に陥ってしまいます…



ここにきてやっとのこと、僕がこのシリーズの一回目で示唆した、“スピリチュアルカウセリングのもう半分の効果(必要性)”が立ち上がってきます。

“単一的”でもなく“複数的”でもない物語やシステムのあり方。

それは“あれもこれも、あるかもしれないし、ないかもしれないが、あちこちにいっぱいある”、“可能性としての(潜在的)複数的”物語やシステムを、常に想像力の中に持つこと。



何を言ってるのかさっぱりわからない(僕もちゃんとわかってるか不安です 笑)人が多いと思いますが、最終的な答えに対する詳細は次回に限りなくわかりやすく書いていこうと思います!!!!!!!

次回もお楽しみに!!!!!



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