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腱エクササイズ「ハジメの原則」

人が不調になる、体型が崩れる、パフォーマンスのキレがないなどはどれも筋肉の力みぐせが大元の原因です。

筋肉の力みは血液の流れを鈍くさせ、全身の濁りを引き起こします。


筋肉は常に柔らかく、弾力的で、透き通っているのが理想です。
フレッシュな状態を保ちたいですね。

筋肉の力みぐせを減らすには「筋肉の付け根」を使う

腱エクササイズでは【腱のハジメの原則】という基本があります。

力みぐせを減らす【ハジメの原則】とは

「筋肉は、はじまりの腱(筋肉の付け根)を意識して動くとリラックスして大きな力を発揮する」

全身500個以上あるとされる筋肉はどれも始まりと終わりが骨と繋がっています。
その繋ぎ目が「腱」です。

ハジメの原則は、『始まりの腱(筋肉の付け根)を意識して動くと筋肉をリラックスさせながら筋肉に大きな力を発揮させられる』という原理原則です。

その真逆の、逆効果となる原則があります。

筋肉を力ませる【筋腹の原則】とは

「筋肉は、筋肉のお肉そのもの(筋腹)を意識して動くと緊張して力の発揮が鈍くなる」

よくエクササイズで「筋肉を意識して」と言いますが、実は筋肉を意識した時点で筋肉は緊張を起こし、力の発揮が鈍くなっています。

筋肉を意識した方が「効いた感じ」があるので正しいようですが、
「力が出てない」から相対的に負荷がキツくて「効いた感じ」が増すだけです。

このまま鍛えていくと、「力が出ていない状態」を深めることになるので、原因不明の不調や倦怠感、腰や膝などの関節の不調を引き起こします。

「筋肉」意識と「始まりの腱(筋肉の付け根)」意識の比較

例えば、
腹筋を上体起こしエクササイズで鍛えようとした場合、腹筋の筋肉そのものを意識すると腹筋に効きます。

腹筋運動の基本は、始まりの腱がある「恥骨」にみぞおちを近づけるだけのお話
腹筋のお肉は「意識しない」


でも、これは腹筋が緊張で詰まっているために負荷がキツくて「効いてる感じ」が増しているだけです。
やってみると、なんとなく呼吸が止まりがちになったりします。

正しく腹筋を働かせて、機能的に力を発揮させるのであれば、
腹直筋の始まりの腱がある「恥骨」に意識を置いて動くと、腹筋が力むことなく比較的スムースに上体起こしを繰り返せるようになります。

赤丸の部分が恥骨、青丸の部分がみぞおち
いわゆるお肉の部分は絶対に意識しない


自分の力が「出ている」ので、負荷が相対的に軽くなり「効いた感じ」が「薄く」なります。
呼吸も筋肉を意識して動くときよりも止まることなく自然に維持されます。

やたらと「効いた感じ」があるより、効いた感じが薄くても「スムーズに動ける」方が実用的には正解です。

実用的な「嫌味のない筋肉」が作られます笑

仮にジャングルを歩いていて、どちらが逃げ切れる確率が高いかということを想像すると、「生きるのびる」意味ではスムーズさの方が重要です。

「生きのびる」確率を上げることは自律神経のコンディションの鍵にもなります。

もし、実用的なままトレーニングで「効いた感じ」が欲しいのであれば、
始まりの腱を意識し続けてスムーズに動ける状態のまま、負荷を大きくしたり回数を増やして限界までやれば結果として「機能的に」効かすことができます。

出来るだけ筋肉から意識を外し、「始まりの腱」で動きましょう!


力が出ている時は、リラックスが深く
力が出ていない時は、緊張する。

リラックスしてる時は、力が出ている
力んでいるときは、力が出ていない。

腱(付け根)はリラックス、筋肉は緊張

この感覚を少しづつ体で理解していけるとコンディショニングは加速します。


そのうち筋肉で動くことが不快で、腱で動くことが快適になります。
そしたら、あとは昇る一方です。

ハジメの原則を動画でもどうぞ
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