追憶のミーコ その1
以前から書きたいことでもあったので、
noteのお題に乗ることにした。
「猫のいるしあわせ」である。
ただ私が書くのは、正確には「猫のいたしあわせ」である。
そう。現在の話ではなく、過去の思い出。
おそらく今はもう、この世にいない。
けれど私の心に今も棲み、夢の中にもよく遊びに来る。
その猫の名は、ミーコ。
なにが気に入ったのか、
うらぶれたアパートに住む貧乏小説家の部屋に、
よく遊びに来ていたどこかの飼い猫。
まるで世話焼き女房か、肉親のようであった。
そしてそれは、あながち間違ってもいなかった。
そんなミーコの話を、少し書いてみたい。
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