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生きることは食べること。倉狩聡「かにみそ」

これは、夏にピッタリ…かもしれない1冊。

週末。
図書館に行ったら、たまたまこの本が目に入った。

「タイトル、かにみそってw」
「イラスト、シュールで可愛いな」

なんて思って、気軽に手に取り
読み始めた。

事前情報一切なし。
何の本なのか分からず読み進めたら…

うん、ホラーだった。

ゆるめの小説(ゆるめって何w)かな〜?なんて思ってたから、

「えっ?」
「は?」
「ファッ?」
って、思わず変な声出た。



ホラーなんだけど、でもそれだけじゃない。

怖いだけじゃないのよ。
ホロッとするシーンもあったりして。
感情が忙しい、ってこういうことなのかな。

内容はこんな感じ↓

全てに無気力な私が拾った小さな蟹。何でも食べるそれは、頭が良く、人語も解する。
食事を与え、蟹と喋る日常。そんなある日、私は恋人の女を殺してしまうが……。私と不思議な蟹との、奇妙で切ない泣けるホラー。

本の概要より

そう、奇妙な中に切なさもあるのよ。

ホラーってあんまり読んだことないんだけど
これは、割ととっつきやすいライトな感じかも?

複雑な人間関係とか、そういうのは出てこない。
分かりやすいストーリー。

「生きること」「食べること」
という食生活?についても思わず考えてしまうような、不思議なホラーでした。

暑い夏。
涼しくなりたいな、って人はオススメな1冊。


読む前と後とでは、蟹を見る目が変わる…かも。

<あとがき>
この本の余韻がすごくて、肉団子はしばらく食べたくないです。は?なにそれ?って方は、ぜひ読んでみてください。
今日もありがとうございました。

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ようこ
チップとデールは、ディズニーのキャラクターであるシマリスの仲良しコンビです。私はチップ推しです。