「時間制限」というスパイス?
しんちゃんさんが紹介していた、こちらの本。
特に面白いなと思ったのが、「退屈」という感情についての話。
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退屈というと、「悪い感情」というイメージがありませんか?
実際にエンタメの世界では、「退屈=コンテンツが悪い」とされている。
TVではCMやザッピングがあるため、それに耐えて観てもらう必要がある。
ゆえに刺激が強いものになる。
✅コンテンツにおける「退屈」とは?
・刺激を強くしようとしているのに、今までの繰り返しになっていて刺激が弱いがゆえの退屈
・感情の波がしっかりと描かれているのに、受け手がその波を感じ取れずに退屈と感じてしまう、受け手に理由がある場合の退屈
退屈なとき、その場から離れたり「ダメだ」と判断するのは簡単。
でも、「感情の波を感じ取れていない自分のセンサーを磨くいい機会だ」と捉えることもできるはず。
✅感情の波を捉えるには?
退屈を感じるためには、暇な時間が必要。
著者も、スケジュールを詰めて忙しくすることで刺激を味わい、価値があると錯覚していた過去があるとのこと。
感情の波を捉えるには「退屈な時間を過ごす」
ことが必要では?という話でした。
感想
「時間制限」というスパイス、無意識に振りかけているかもなあ…と気が付きました。
このnoteも、そうかもしれません。
「毎日18:00までに投稿する」というスパイスを振りかけることで、刺激的にしているのかも?
著者は子どもたちに「自然という壮大な退屈」を味わって欲しかった為、東京から福岡へ移住したとのこと。
自然の中にただ「いる」ことができれば、自然だけでなく自分の感情も味わえるようになるのでは?と書かれていました。
最近は行っていませんが、祖母の家は離島で、周りはほぼ海。
まさに「壮大な退屈」。
当時はスマホもなくて、遊びに行ってもすることがありませんでした。
暇なので、海の周りを歌いながら歩いたり、読み終わった「りぼん」(少女マンガ雑誌)にひたすら色を塗ったりしていました。
「わら半紙(雑誌の素材)って色塗りにくいなあ。塗り絵って、塗りやすい用紙で作られているんだなあ。」
と子どもながらに感じたことを、覚えています。
これ、壮大な退屈ゆえに気がついたことです。
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「スマホなしの断食道場」みたいな環境って、まさに退屈な時間をすごす為なんですね。
「今ここに集中」とか「マインドフルネス」ってよく言われてるのは、そういうことなのか。
何でも揃っていて、暇しない現代。
積極的に「退屈な時間」を過ごすことが、必要なのかもしれないな〜と感じました。
しんちゃんさん、素敵な本の紹介ありがとうございました!
ではまた!