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濃厚すぎるバターストーリー。
濃厚で胃もたれ?笑
柚木麻子「BUTTER」
男たちの財産を奪い、殺害した容疑で逮捕された梶井真奈子(カジマナ)。若くも美しくもない彼女がなぜ──。週刊誌記者の町田里佳は親友の伶子の助言をもとに梶井の面会を取り付ける。フェミニストとマーガリンを嫌悪する梶井は、里佳に〈あること〉を命じる。その日以来、欲望に忠実な梶井の言動に触れるたび、里佳の内面も外見も変貌し、伶子や恋人の誠らの運命をも変えてゆく。
柚木麻子さんといえば、
食欲がそそる小説「ランチのアッコちゃん」
ランチのアッコちゃんの著者なら、また食欲そそる系かしら?
と思い、KindleUnlimited対象だったのもあって読んでみることに。
…
「バター」というタイトル通り
バターそのものの話や、おいしいバターの話も出でくる。
が、単なる食ストーリーではなく
事件、家族、友人、恋人、フェミニズム、などなど多様な要素が濃厚に混ぜ込まれた話。
Kindleで読んだので本の厚みが分からないんですが、結構長かったな。
面白いけど、決してサクサク軽快に読み進められる系ではない。
良い意味で、軽く胃もたれする感じ。
食の表現の形容の仕方が、いちいち濃いなという印象。(←悪口ではないw)
…
でね、
掘り下げたい項目は多々あるけれど、やはり気になったのはこちら。
エシレバター。
みなさんは、食べたことありますか?
【エシレバター】
優れた乳製品の産地として知られるフランス中西部・エシレ村で生産されるクリーミーな口あたりと、芳醇な香りが特長の発酵バターです。
発酵バターはクリームを乳酸発酵させてからつくるバターで、ヨーグルトのような軽い酸味があり香り高いのが特長。
私はバター自体は口にしたことがないけれど、ここのフィナンシェを食べたことがある。
香りがよくて、すごくおいしかったのを覚えてる。
で、このエシレバター、小説に出てくるカジマナが推している。
これでバター醤油ご飯を作ると、バターの素晴らしさが一番良くわかるらしい。
カジマナ曰く
ふわりと、舞い上がるのではなく、落ちる。
エレベーターですっと一階下に落ちる感じ。
なんだって。
それってどんなよw
めっちゃ気になる。
少なくとも、エレベーターですっと一階に落ちる感じを、食で感じたことはない。
これを読んですぐに、家の冷蔵庫に入っていたフツーバターを使って、バター醤油ご飯を食べてみた。
…
うん。
おいしいけどさ、エレベーターですっと落ちる感じはしなかったよ。
エシレバターじゃないからかな。
それとも、そもそも舌の問題?
******
ということで、
エシレバターで、バター醤油ご飯を食べてみたい、という話でした。(え)
濃厚な小説読みたい方いたら
柚木麻子「BUTTER」、ぜひ読んでみてくださ〜い。
<あとがき>
「フェミニストとマーガリンが嫌い」というカジマナ。マーガリン嫌いは分かるけど、フェミニストが嫌いとは?と思いながら読んでましたが、確かにそういう考え方もあるよな…と思ったり。
今日もありがとうございました。
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