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言葉の宝箱0755【世の中はそんなに公平でもないし、正々堂々ともしていない。サイテーだと思う。うんざりするほど】


『青い鳥』重松清(新潮社2007/7/20)


村内先生は中学の非常勤講師。国語の先生なのに言葉がつっかえて巧く話せない。でも先生には授業よりももっと大事な仕事がある。いじめの加害者になってしまった生徒、父親の自殺に苦しむ生徒、気持ちを伝えられずに抱え込む生徒、家庭を知らずに育った生徒、後悔、責任、そして希望。独りぼっちの心にそっと寄り添い、本当に大切なことは何かを教えてくれる物語。『ハンカチ』『ひむりーる独唱』『おまもり』『青い鳥』『静かな楽隊』『拝啓ねずみ大王さま』『進路は北へ』『カッコウの卵』8話連作短編集。

・表情があるのなら、心だってあるはずだ。
心があれば、その中には優しい心も冷たい心もあるだろう P27

・ほんとうにしゃべりたいことは、しゃべらなくてはいけない。
答えがほんとうに欲しいときには、やっぱり、訊かなくてはいけない P36

・世の中はそんなに公平でもないし、
正々堂々ともしていない。サイテーだと思う。うんざりするほど P38



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