言葉の宝箱 1110【正論という名の非難や善意の裏に貼りつく悪意】
『シェアハウスかざみどり』名取佐和子(幻冬舎2015/11/25)
あなたの人生の転機はどこですか?
海を臨む小高い丘に建つ洋館。好条件、好待遇のシェアハウスキャンペーンで集まったのはちょっと風変わりな人達。就職活動が巧くいかない大学生、自分のこだわりと作り話を愛する老女、通販好きの子持ち主婦、方向音痴の訳あり運転手。何の共通点もない4人は無愛想な黒ずくめの管理人と共にクリスマスまで共同生活を営む。他者との交流を経て少しずつ変化していく5人だったが、台風の日に洋館のシンボルの風見鶏が吹き飛ばされたことで平穏な生活の歯車が少しずつ狂い始めていく。
【序章】【第一章 ヒーローはここにいる】【第二章 わたしの竜宮城】
【第三章 ハッピーバースデー】【第四章 風見鶏に願いを】
【終章 クリスマスのシェアハウス】
・あわてず騒がず常に感情はニュートラルに、
準備はしっかりと、プロの仕事ってこういうことを言うのだろう P10
・全部、中途半端なんだ。害にしかならない P72
・作り話は、場のおもしろさが足りない時や、
相手をもっと楽しませたい時にするものよ P106
・人生にもリハーサルがあればいいのにな P197
・動かなかった後悔より、動いてする後悔の方が楽やから(略)
動いてする後悔の方が楽やと信じたいから P231
・手際は経験で身につく P239
・無意識にこそ本心が詰まっている P242
・善意からとった行動について後悔することしか許されないつらさ P255
・現実逃避は悪く言われることの方が多いが(略)
逃げるが勝ちって戦い方が必要な時も、人生にはやって来る P292
・正論という名の非難や善意の裏に貼りつく悪意 P316
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