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言葉の宝箱0720【なんの進展もなかったとき、やっと自分の中の折り合いがつく。時間がかかるのよ。『もしかして』『ひょっとして』という夢はいつまでも消し去ることができない】


『プリティが多すぎる』大崎梢(文藝春秋2012/1/25)


文芸編集者志望の新見佳孝が入社3年目に受けた辞令はなんとローティーン向けファッション誌『ピピン』編集部。女の子の憧れが詰まった誌面はどこを開いてもフワフワのキラキラで佳孝には理解不能。「こんな仕事やってられるか」と腐る彼の前に次々と現れる。経験豊かなお姉さん編集者にカメラマン、スタイリスト、一生懸命な少女モデルたち。そのプロ精神に触れるうち佳孝にもやがて変化が……。雑誌作りの舞台裏を描くお仕事小説。

・立場がちがうと、向こうの強みがこちらの弱みになったりしますね P222

・組織が出てきては、個人的な泣き言は通用しない P223

・例外なしの線引きをして、別れに嘆いて出会いに喜ぶ。
泣いたり笑ったりのくり返し P230

・中途半端な態度はよけいに傷つけるだけよ P238

・頑張ったってかなわないこともあるんだね(略)
その通りだ。本人の力ではどうにもならないことがある。
望んでも望んでも手に入らないものはある P267

・なんの進展もなかったとき、やっと自分の中の折り合いがつく。
時間がかかるのよ。
『もしかして』『ひょっとして』という夢は
いつまでも消し去ることができない P271

・本気で取り組んでこそ、見えてくるものがある P279

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