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言葉の宝箱0632【勉強は可能性そのもので、学ぶことで未来が広がります】


『沖縄オバァの小さな偽証 さえこ照ラス』友井羊(光文社2018/7/30)


鋭い直感とすぐれた決断力に定評がある弁護士阿礼沙英子だが、沖縄独特の方言と因習、ささやかな嘘や隠し事にやや苦戦中。彼女を尊敬してやまない方言通訳担当の事務員大城が意外な人脈と行動力で、縺れたトラブルを解く手がかりを見つけ出す。琉球料理と照りつける太陽に彩られた庶民感覚のリーガルミステリー。シリーズ第二弾。

『チャクシとユミの離婚相談』『飲酒運転の刑事弁護』
『沙英子の長期休暇』『トートーメーの継承問題』
『生活保護受給者の借金問題』『離島の刑事弁護事案』
『沖縄すばの相続問題』7話連作短編集。

・人間同士の相性は難しい。
なぜか馬が合う人もいれば、理由もわからず苦手な相手もいる。
計りがたい相手だったからこそ、
一時期でも強い絆が生まれたのかもしれない P55

・一度疑われると、全部嘘だと思われるんだな P115

・人間には向き不向きがある。
ある人物に楽なことが、別の誰かには途方もなく辛くなることもある(略)
そして得手不得手に関係なく、
苦労した分だけ思い入れは深くなるのかもしれない P129

・真っ当な人生を歩めるかは、いかに自分を律せるか次第 P164

・面倒かもしれませんが、社会はそうやって秩序を保っています。
億劫でも煩雑でもこらえて、誰もが一歩ずつ暮らしているんです。
それがあなたの選んだ普通の社会なのです P176

・今まで周囲の苦しみの肩代わりする自分に酔っていました。
でもそれは失敗や罪に向き合い、
乗り越える機会を奪う行為だったのです P217

・不信感を抱くと、冷静な判断ができなくなるの P245

・勉強は可能性そのもので、学ぶことで未来が広がります P251



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