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言葉の宝箱0623【過去は過去。変えられるとしたら、この只今、その先】


『まひるまの星 紅雲町珈琲屋こよみ⑤』吉永南央(文春文庫2018/3/10)


紅雲町では山車蔵の移転問題が持ち上がり、草が営む小蔵屋の敷地が第一候補に。話し合いが必要だが、草は母の言いつけで『うなぎの小川』とは絶縁状態で、話し合いが出来ない。かつては親友だった女将と亡母の間に何があったのか。紅雲町を歩き回るうち、草は町全体に関わる重い事実にたどり着くシリーズ第5弾。『母の着物』『探しもの』『冷や麦』『夏祭り』『まひるまの星』5話連作短編集。

・相手のあることは難しい P10

・始まりがあれば、終わりがある。変わらないものはない。
それが納得できなくて悔しがったり悲しがったりすることが、
自分には、めっきり少なくなった P49

・夫婦には、他人にはわからない決定的な出来事がある P62

・正義を振りがさして、さぞかしいい気分でしょうね(略)
正しいからなんだっていうのさ。
正しさが、人を苦しめることだってあるんだよ P125

・過去にならないものなんて、この世に一つもない P158

・過去は過去。
変えられるとしたら、この只今、そして、その先 P249


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