言葉の宝箱0829【大切なのは、どこに住むかじゃなくて、誰と一緒にいるかだ】
苺農家のお仕事小説。ありふれた展開、結末だが、
家族の在り方、家族愛がじわって滲み出てくるお話。
*お仕事小説とは、
ある職業をフィーチャーした(特徴づけた)小説のこと。
・いつもこんなふうに人に仕事が評価されればいいのに。
そうすれば、やりがいが生まれる。
プライドももてるし、しっかりやらないと評価が下がる、
という緊張感ももてる P178
・誰かがやるだろう、
ではなく、誰もが少しずつやれる農業でいいじゃないか、と思うのだ。
収入の少なさも労働の厳しさも、兼業だと思えば、
一緒に働く誰かがいれば、半減する。
仕事が楽しくなるかもしれない。
みんなでやろう、農業。苺狩り農園をつくる、と話した時に、
親父にさんざん言われた(略)
でも、違う職種のプロが集まれば、新しい何かが生まれることもある(略)振り返ったって、そこに未来はない。
新しい人間に、素人に、口を出させず、手を出させないで、
高齢化が崖っぷちまできている農業の未来をどうするというのだ P338
・ブログのタイトルは『ストロベリーライフ』(略)
「やっぱり一緒に住もう。家族だから一緒にいよう」(略)
気づいたのだ。
大切なのは、
どこに住むかじゃなくて、誰と一緒にいるかだ、ということ P343