言葉の宝箱0719【夫婦円満のためには真実よりも嘘のほうが大事なこともある】
大学で劇団を組んでいた5人の仲間。今は違う道を歩む彼らが、卒業後20年の節目に「劇団42歳♂」を再結成した。一日限りの公演に向けて「オセロー」に挑むが、各自の抱える事情もあり、稽古はなかなか捗らない。
『年がそろそろ峠を越えたために』
『いま死ねれば、いま以上の幸せはない』
『もし私にあなたを動かす力と取り得があるなら』
『女が悪いことをするのは、男の悪さを見習ったからなんだって』
『最後の審判までどんな困難があっても耐えぬくのだ』5話連作短編集。
・四十二歳って、思ったより大人じゃなかったな P43
・人格的成熟と社会的な成功は正比例しない P44
・俳優は音楽家であり、心と体という楽器を鳴らす、
と言ったのは、リー・ストラスバーグだったけ P51
・普通の人間は、人前に立って話や演技をしようとするとき、緊張する。
うまくやってやろうという気負い、失敗したらどうしようという
不安が入り混じり、普段通りにふるまえない P53
・誰にでもやさしいってことは、誰にもやさしくないってことよ P66
・人を殺してるから乱暴な言葉が出てくるわけじゃなくて、
心の持ちようが言葉遣いにあらわれるんです P72
・人間というものは多面的で、
自分が「あの人はこういう人間だ」と考えるのは
ほんの一面を捉えているだけに過ぎず、間違っているかもしれない(略)
人は、人を簡単にわかった気になってはいけない。
人に対して謙虚にならないといけない P87
・女の言葉はやさしく、豊かだ。
いや、人を愛しているから出てきた言葉はやさしく、豊かなのだ P171
・夫婦円満のためには真実よりも嘘のほうが大事なこともある P219
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