言葉の宝箱 0220【ただ動いているだけでは行動とは言えない】
村野隼介、30歳。ユーロポール連絡員。
任務はサッカーの八百長賭博の摘発し、一人の少年を救い出すこと。
かつて袂を分かった恩師が殺された。
八百長に加わり、逃亡した元アカデミー生を救出に行った末の惨劇だった。亡き師に報いる為、村野は欧州サッカー界にはびこる闇に切り込んでいく。ヨーロッパのサッカーの八百長を日本人が捜査するスパイ小説。
・人間の作為が加わっていると必ず不自然さが出る P19
・ただ動いているだけでは行動とは言えない P43
・幸せなことは
右手の小指から入って来て左手の小指から出ていくと言われているんだ。
右から入って来た幸せを体の中に留めるためにも、
左手の小指に指輪を嵌める P91
・きみたちはもっと深いところで通じ合っていた P250
・戦争ってそういうものでしょ。
奪うものは領土だけじゃない。民族の誇りと血を奪うのよ。
そのために利用されるのが女性よ P251
・捜査というのは遠くから人を疑うだけでは見抜けないって。
相手の懐の中に入らないことには正義か悪かの判断はつかない P252
・いつも自分を強く見せていることと本当の勇気とは違う P253
・人間の動きというのは、一連の動きが繋がって記憶に刻み込まれている。その動きを一つずつ切って頭で考えようとすると、体は動かなくなる(略)だから一部分だけを修正しようとしてもそれは逆効果だ。
修正したければ一連の動きから
蹴った後のボールの行方まで繋げてイメージしろ。
そうすりゃ、元の動きに戻れる P279
・心から愛していないのに、
結婚してしまったのだから自分だって同罪だ P342
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