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言葉の宝箱1295【運なんてものは結局、たいした努力もせずに世のなかとうまく折りあいをつけるってことだからね。そして、折りあいをつけるってのは、だれかが勝手に決めやがった社会の規則とやらを守るってことなんだよ】


『炎流れる彼方』船戸与一(集英社:1990年7月25日)


・人間はだれでも眼に見えない袋をふたつ持ってる。
ひとつは幸運の詰まった袋で、もうひとつは不運が押しこまれてる袋だ。
両方とも袋のなかの量は決ってるから、
早く使いきってしまえば、あとはもう補充されることはない P22

・運なんてものは結局、たいした努力もせずに世のなかと
うまく折りあいをつけるってことだからね。
そして、折りあいをつけるってのは、
だれかが勝手に決めやがった
社会の規則とやらを守るってことなんだよ P44

・こういうときはだれも他人を信用しちゃいけないんだよ。
事前に何と言っていようとな。
やらなきゃならないときは他人を当てにせずじぶん自身の手でやれ。
こういうことはあとで後悔しても何にもならないんだ。
権限も役割も関係ない P154

・落ち目になると、人間はばかげたことしか考えなくなるものだ P156

・どういう人間にだって、
ひとつやふたつ、どうしても喋りたくないことがあるだろう? P241

・あがけばあがくほどおかしくなるんだ P327

・強いんだよ、あんたは神経が(略)
慣れただけさ P395


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