無駄な人生とは
今日の一言。
「重要なのは人生の長さではない。人生の深さだ」(エマーソン)
It is not length of life, but depth of life.
-Ralph Waldo Emerson-
人生の深さ、とは何か。夢を叶える、感情を味わい尽くすなど、人により様々な答えがあるでしょう。
私はそれらは充実感に帰結すると思います。
個としての自分を超え、他者を思いやる行動の素晴らしさは充実感をもたらす点にあります。逆に、困っている人をたたいたり人をおとしめたりする事が充実感をもたらす事はありません。なぜならばそれにより自分の状況が全く改善されないし、学びにもならないからです。
深さを味わい尽くそうと思うならば、喜怒哀楽様々な感情を体験し、味わい尽くす事になります。楽しいことばかりではないでしょう。怒や哀もついてきます。しかし、それは長期的に見れば充実感につながります。
ここまで読んで、勘の良い方は気づいた人もいるかもしれませんが喜怒哀楽は生きているかぎり何もしなくとも体験する事です。喜怒哀楽を感じる限り、何らかの学びに繋げる事は可能。学びを活かして何か他者を助ける行動をすれば体験は無駄になりません。
道元禅師の言葉に、「愛語よく廻天のちからあることを学すべきなり、たゞ能を賞するのみにあらず」(愛語には宇宙をくつがえすほどの力があることを学ぶべきです。ただ相手の能力を誉めるだけが愛語ではありません)
というものがあります。慈心に満ちた言葉を相手にかけるだけでも廻天の効果があるとされています。一個人といえどもこれほどの力を持っているのです。生きている限り学び、充実感を得る事は可能なのです。そのためには自分の価値をいたずらに低く見積もらず、正しく自分の価値を認識する事が重要です。
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