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【不思議体験】熊野本宮で200羽のカラスが見送ってくれた話【実話です】

今回はいつもと趣向を変えて、50有余年の人生を振り返り、こんな不思議体験があったなぁ、という話を書いてみます。

もう30年近く前の話なので、はっきりと年月日は覚えていないのですが、まだ20台半ばの頃のことです。

根っからの自由人で組織にはなじめないな、と思ったわたしは、大学2回生の頃に司法試験受験を志し、早々に就職の道を断ちました。

高を括って、大学に入るまでと同じようにひたすら暗記で乗り切ろうとしたのですが、生半可な暗記力で乗り切れる試験ではなく、二次の択一試験に五連敗。

まだ辛うじてバブルの余韻が残り、同級生が内定の囲い込み接待を受けて就職していくのを横目に、休学していわゆる司法浪人の生活を送っていたのですが、気がつけば1日誰とも話をしない日があることに気づき、このままではもたんな、と思い、休学期間の上限満了とともに大学を卒業し、自宅に戻りました。

このままではいかん、と思い、運気を上げようと方位取りにはまってあちこち出向いていたのがちょうどその頃のことです。

その出先の一つに、ちょうどよい方角に当たったので出向いた和歌山県がありました。

和歌山県の熊野三山(熊野本宮大社、熊野那智大社、熊野速玉大社)に参詣する熊野詣でというのをご存じのかたもいると思います。

熊野詣でで有名なのが熊野の八咫烏(やたがらす)。

日本サッカー協会のシンボルマークのあのカラスといえば、あぁ、あれか、と思われるかたが多いと思います。

あの三本足のカラスですね。

熊野三山に詣でた際、ここでしか手に入らないという熊野牛王神符(牛王宝印)という御神符をいただき、三本足のカラスは伝説だからいないだろうけど、何かこう、熊野ならではのカラスとの出会いみたいなのがないかなぁ、と思いつつ、熊野本宮大社を後にして帰路に着いたときでした。

奈良の山奥を抜けて大阪に戻る道を走り出し、曲がりくねった道路のガードレールに差しかかったときに、このnoteの最初のイラストのように200羽はいるかと思われるカラスの大群が、本当にこのイラストのようにガードレールに並んで止まっていたんですね。

いっしょに来ていた妹は助手席で寝ていたので、これを見たのがわたしひとりで、本当に見たのかどうか証明できないのですが、この景色を見たときに、何ともいえない恍惚感に囲まれたことを今でもよく覚えています。

前後に車はなく、他に人もいなかったので、これを見ていたのはおそらくわたしひとりだったと思います。

当時はスマホもなく、デジカメもなく、記録に残す術がなかったので、ひたすら目に焼き付けるしかありませんでした。

車を止められるような路肩もなく、できるだけゆっくり車を走らせて、少しの間、そのカラスたちを眺めていました。

街中でカラスの大群を見たとしてもせいぜい数十羽だと思います。

そんな数ではなく、まちがいなく200羽はいたと思います。

不思議なこともあるもんだなぁ、と思い、これは何か御利益か何かあるのかな、なんて思いながら家路に着いたのでした。

その後、6度目の挑戦にして司法試験の二次択一試験に合格し、2年連続してクリアすることができました。

自分の実力か御利益のおかげかは分かりませんが、その後、合計9回の挑戦で旧司法試験受験を断念し、期間を置いて再挑戦した新司法試験で3回のチャンスをフルに使って最終合格したことを考えると、実力よりもはるかに御利益のおかげで合格できたとしか思えません。

あまりにもふがいない結果が続いているわたしに、こいつは気の毒だと思ってもらい、何か力をお裾分けしてもらったのかなぁ、なんて思っています。

なかなかこういった不思議体験をはっきりと経験することはありませんが、もしかしたら気づいていないだけで、日々の生活においてそういう機会があるのかもしれないですね。

人は神仏や宇宙の摂理など、そういうものに思いを馳せるときに、どうしても人間の感覚で上下で見てしまいがちですが、仮にそういう存在が全知全能だとか完全無欠だとかいうのであれば、上下がどうとかではなく、困ってる者がいたらちょっと手を貸してくれると思うんですね。

なので、困ったときには「ちょっと手を貸してください」といった感じで素直に何か願えば、こういったちょっとした不思議体験をさせてくれて、ちょっと引き上げてくれたりするんじゃないかな、なんて思うのでした。

これも一つの引き寄せの法則かもしれませんが、願っても願わなくてもいっしょなので、だったら願ってみたらどうでしょう、ということで、オチのあるようなないような話ですが、これで終わりにします。

次は龍を見たいなんて願って、蛇がいっぱい出てくるとか、そんなんがあるかもしれんな。



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耀興
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