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カフェで仕事してる人って、なんの仕事してるの?天職難民のあほのようなつぶやき。
「とにかく楽な仕事がいいんです。カフェでパソコン開いてやるような、楽な仕事」
双極性障害になってすぐのこと、焦りに焦って就労移行支援施設に行った。そこで、、スタッフに自分の希望する仕事について熱弁するおじさんがいた。私よりもずっと年上の、小太りのその男性。その男性はにやにやと笑いながら、とにかく楽な仕事がしたいという。その例として挙げていたのが「カフェでパソコン開いてやる」だった。
言いたいことはわかる。
スタバとかでパソコン開いて仕事をしている人をみると、うらやましいなぁと思ったことは私にもある。しかし、それが楽な仕事であるかはまた別の問題だ。彼にとっては楽そうに見えても、やっている本人はそうでもないかもしてない。あくまで、なんとなく楽そうという憶測だけでそう言っていた。
おじさんが問いに就労支援のスタッフの女性は少々苛立ちながら「この世に楽な仕事などありません」と答える。あまりにぴしゃりと言ってのけたので、私は笑いそうになってしまった。おじさんはバツがわるそうに笑っていたのを、今でも思い出す。
私はそのやり取りを聞きながら、「カフェでパソコンを開いている人は一体何の仕事をしているのだろうか?」と思った。
IT関係の仕事だろうか、ライターだろうか、それが一向にわからない。いつの日か、カフェで仕事をしている人にインタビューして何の仕事をしているか調査してみたいなとも思った。その元気が私にあるのなら、だけれども。
それと、もうひとつ、思ったことがある。楽な仕事とはなんだろうということ。
カフェで働いている人だって、必死で働いているはずだ、楽なんかじゃないはず。けれど、それを感じさせない。そういう人は、世の中にごまんといる。
私の友人は大手玩具メーカーに勤めているが、とんでもないハードスケジュールをこなして出世を続けている。十年以上勤めて、鬱の一つにもならないでいる。その他にも、とんでもないブラックな環境にも物怖じせず、働き続ける友人が多くいる。話を聞いて、どうして彼らは鬱にならないのだろうと首を傾げる。
編集職や広告会社などにも務めたが、どれも長続きしなかった。
「遊ぶこと」が仕事の保育士という仕事は、一番長く続いたが、それ以外の仕事は全く出来ず、今に至る。
どうして、何年も働き続けることが出来る人と、私のように働けない人がいるのだろうか。私には、不思議でならない。
私は「天職」というものを探していた。
友人達のように長く続けられる天職を。
トム・ラス氏の『さぁ、才能に目覚めよう』や、八木仁平氏の『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』などを読んだが、まだ私の天職には巡り合っていない。ネットを見てみても、AIに聞いてみても、答えは出ない。
まるで宝探しのよう。
いつしかこの悩みを解消することが出来るのでしょうか。
きっと、同じように悩んでいる人は多くいるはず。
全然関係ない話だが、私は引き寄せの法則という物が好きだ。
私はずっと天職というものを望んでいる。引き寄せの法則という物が本当にあるのならば、つまり「天職がない状態を望み続けている」ことになるだろう。
だから、ここ数日間は自分が欲しいものが手に入っているように振る舞っていこうかな、なんて思っている。どうでもいい話なのだけれども。