ラーメンマンが教えてくれた、躁鬱病の僕の生き方。
「ブロッケンよ。若者は一気に変わろうと焦るがそれは無理というもの…。万里の長城とて少しづつ石を積み重ねることで、初めて大陸に連なる長城となり得たのだ!」
キン肉マンに出てくる正義超人、ラーメンマンが仲間に言ったセリフだ。この言葉は、双極性障害になった私を勇気づけてくれた言葉でもある。
双極性障害となり、今まで積み上げてきたものが一気に崩れ去ってしまった。仕事のキャリアも、プライベートも、家族関係も全てである。あらゆることが一からスタートしたかのようだった。焦りに焦って、もう一度社会に溶け込もうとしても、手のひらからサラサラと滑りおちてしまう砂のように、何も出来ないまま日々が過ぎていった。
もう終わった。人生積んだ。
そんな風に思っていた。しかし、私の人生は続く。全く社会から必要とされなくなった今でも、生きていかなければならない。朝目が覚めて、絶望。起きている間は、絶望。そして寝る時も、絶望。その繰り返しを、ここ何年繰り返している。
一度崩れ去ってしまったものを、もう一度立て直すには、時間がかかる。
一気に全てを取り戻そうとしても、それはきっと無理なのだと、悟った。そんな中、たまたまキン肉マンの漫画を読んでいる時に、上記のセリフに出会ったのだった。
このnoteを毎日更新するということも、私にとっての小さな石なのかもしれない。この積み上げが、きっと何かを見出してくれる。そう思い、noteを始めた。それから、いろんなことが見えて来た。自分の求めていたこと、自分が本当に手に入れたかった物。それらを、一つ一つ積み上げていくことでしか、きっとこの病気には敵わないのだと思う。辛く、長い道のりだろうが、いつの日か万里の長城のような立派な自分を手に入れられることを信じて。
話は変わるが、皆さんはラーメンマンが最初は悪者だったことを知っていまるだろうか?
残虐超人と呼ばれ、非道の限りを尽くして戦うファイターだったのだが、キン肉マンとの出会いによって正義超人としての生き方に目覚めたのだ。彼は、自分の暗い過去を背負いながらも、その過去をなかったことにせず、自分を向き合いながら正義を貫く道を選んだのだ。
私は、ラーメンマンの生き方が好きだ。
彼のように、自分の過去を向き合いながら、前を向いて戦う超人に、私もなりたいと思っている。そのためにも、私は一つ一つ、小さな石でもいいので自分を成長させることを積みあげていきたい。
最後に、もう一つラーメンマンの名言を紹介したい。
アニメ映画「キン肉マン 奪われたチャンピオンベルト」の中で言ったセリフの一つだ。
「ないもの以外は、全てある」
私自身、ない物、手に入らないもの以外は、全て手に入っている。
それを胸に、強く生きたい。