マガジンのカバー画像

アニメ関連記事まとめ

393
私が書いたアニメに関する記事をまとめています。
運営しているクリエイター

#コミック

「監督不行届」を見て、庵野秀明という男を知ろう!

今回は、FROGMAN制作のショートアニメ「監督不行届」を取り上げようと思う。 FROGMAN、「鷹の爪団」とかのフラッシュアニメを作ってる人だね。 で、原作は安野モヨコさんの同タイトルの漫画で、これはかなり有名だから皆さんもご存じだろうが、安野先生の旦那様である庵野秀明の「観察日記」とでもいうべき、ノンフィクション系の作品である。 これは、アニメファンなら必見の作品だろう。 まだ未見という方がいらしたら、一番手っ取り早いのはYouTubeで「Kantoku Fuyuki

推しは、「うる星やつら」から始まっている

今年、アメリカの動画ストリーミングサービス「Max」がU-NEXTと提携をしたそうで、U-NEXT加入者の私としては米国制作のアニメを目にする機会が圧倒的に増えたんですよ。 たとえば、DCの「バットマン」シリーズとかね。 実写版の「ダークナイト」とか大好きなんですわ。 で、これも見たんだが、なるほど、世界観や雰囲気は実写DC映画とほとんど変わらんイメージで、確かに面白い。 ・・面白いんだけど、う~ん、正直何といったらいいのかなぁ、普段日本のアニメを見慣れちゃってるせいか、ど

あなたはUFO信じる派?幽霊信じる派?

最近「ダンダダン」が人気だが、この作品の最も面白いところは ・幽霊は信じるけどUFOは信じない(桃) ・UFOは信じるけど幽霊は信じない(オカルン) という2種類の主人公を出してきたことである。 ・・で、皆さんはどっち派? 少し気になったので、こういうのを調査してるデータをちょっと調べてみた。 「あなたは宇宙人の存在を信じますか?」このデータは、2007年にオリコンがアンケート調査した結果らしい。 「宇宙人はいる!」と思ってる人が8割近くもいるとは驚きである。 じゃ

凶暴度史上NO.1アニメ「ポプテピピック」の恐ろしさ

今回は、アニメ「ポプテピピック」を取り上げてみたいと思う。 これは、ある意味とても有名な作品である。 「ネット流行語100」2018年の年間大賞だったほどだし。 とはいえ、その評価は大きく二分されている。 「面白い!」という反応と、「ワケ分からん・・」という反応にね。 個人的には、「ワケ分からん・・」と反応してる側の方が人としてマトモなセンスだと思うけど。 これの原作は、竹書房のWEBコミック配信サイトに連載された4コマ漫画である。 そのアクセス数は記録的なものだったらし

ここにきて「ワンピース」がさらなる進化を遂げている

最近、「ワンピース」の「エッグヘッド編」が一旦中断されて、代わりに「魚人島編」再放送をやってるんだよね。 それも単なる再放送じゃなく「SPECIAL EDITED VERSION」、若干作画の新規追加ありの新編集パターンのようだ。 そして、オープニングも新規となったけど、これがなかなかファン泣かせの「ウィゴー!」新バージョンである。 なんせ、歌唱が「麦わらの一味」だから。 ちょっと聴いていただこうか。 これ、すごくイイと思うわ。 みんな、うまく唄うことよりも、自分の役柄の

「大奥」、何これ?めっちゃ面白いんですけど!

今回は、アニメ「大奥」を取り上げてみようと思う。 こういうの、興味ない人多いだろうね。 私もどっちかというとそうだったし、これのTVドラマ版も見てはいません。 だけど、これの原作がめちゃくちゃ評価高いと聞き、少し興味湧いたんだよね。 じゃ、それがどのぐらい評価が高いのかというと、 ・文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞 ・手塚治虫文化賞マンガ大賞 ・小学館漫画賞 ・日本SF大賞 ・ananマンガ大賞etc といった感じで、各方面から最高評価を受けてるといっていいだろう。

荒木飛呂彦、不老不死説を知ってますか?

「ルックバック」見て思ったことだけど、考えてみれば「漫画家が主人公の漫画」というのは意外と多いよね。 ・バクマン ・かくしごと ・俺はまだ本気出してないだけ ・アオイホノオ ・ぼくだけがいない街 ・月刊少女野崎くん ・アイアムアヒーロー ・まんが道etc これはほんの一部で、実際はもっともっとあるだろう。 ・・そうだ、漫画を描くシーンは皆無だけど、西原理恵子「毎日かあさん」も主人公は西原先生自身だし、これも漫画家主人公カテゴリーに入るかと。 この作品については、アニメ版

多分、これが2024年賞レース独占だろう「ルックバック」

今回は、話題の映画「ルックバック」について少し書いてみたいと思う。 凄く評価の高いアニメだよね。 というか、これは原作がもともと神作品らしく、「このマンガがすごい!2022」オトコ編1位に選ばれてるわけで。 全144頁、読み切り全1巻の漫画がここまで高く評価されるのは珍しいことなんじゃないか? 原作者は「チェンソーマン」でおなじみ、藤本タツキ先生。 といっても本作は「チェンソーマン」と全く作風は異なり、どこか地方都市に住むオンナノコの2人がコンビで漫画を描いていく系の物語

知っておくべき古典。萩尾望都のSF、竹宮恵子のSF

今回は、サブカルの「古典」について少し書きたいと思う。 そのての古典の作者といえば、まず普通に考えれば手塚治虫、及びその直系というべき「トキワ荘」メンバーが挙げられる。 だけど、もうひとつ忘れちゃいけないものがある。 それが「大泉サロン」というやつで、この存在は女子ならよく知ってるだろうが、意外と男子は知らないものである。 早い話が、これは少女漫画版「トキワ荘」さ。 そこの主要メンバーが、萩尾望都と竹宮恵子。 萩尾望都(1949年生まれ)<代表作> 「ポーの一族」「トーマの

「はたらく細胞」人間の本質は、約37兆個の生命の集合体

来月から、「はたらく細胞」の実写映画版が全国劇場公開になるらしい。 じゃ、その予告編をちらっと見てもらおうか。 いや、「白血球」の佐藤健、白すぎやろ・・。 正直、実写の出来はどうなるのか分からんけど、少なくともこれのアニメ版は私、大好きなんだよね。 確か、最初は民放局で深夜に放送してたと思うが、なぜか再放送はNHK教育で土曜夕方に放送という、異例の大出世! これは天下のNHK教育が公認ってことで、この作品の内容は医学的に正しいという公式なお墨付きが得られたってことだよね?

皆さんは、話題の「うずまき」見ましたか?

今年、「うずまき」というホラーアニメが海外で大きな話題を呼んだことをご存じだろうか? これは、日本ホラー界のNO.1漫画家・伊藤潤二の代表作のひとつだね。 読んだことある人も多いだろう。 伊藤先生は日本国内でも人気だが、なぜか海外ではもっと人気らしいのよ。 ・第31回アイズナー賞(漫画の米アカデミー賞)最優秀コミカライズ賞受賞 ・第33回アイズナー賞最優秀アジア作品賞受賞 Best Writer/Artist部門受賞 ・第34回アイズナー賞最優秀アジア作品賞受賞 ・第50回

「ぼのぼの」は哲学アニメだということ知ってますか?

今回は、「ぼのぼの」の話をしようと思う。 思えば、これは不思議なアニメである。 現在もなおTVアニメとして放映中なんだが、これがフジテレビONLYの関東ローカルで(例外として愛知と青森は放送してるらしい)、全国ネットではない。 しかも土曜朝5時台という、どの年齢層がターゲットなのかもよく分からん時間帯。 そのくせ、いまや放送が430回を超えるという長寿シリーズになってるわけで、そう考えると視聴率は悪くない? ・・いや、そもそも土曜朝5時台に求められる視聴率ってどのぐらいが及第

「不滅のあなたへ」の読解には、やっぱ「エヴァ」の理解が必要?

今、NHKで「チ。-地球の運動について-」というのをやってるでしょ。 これ見て思ったんだけど、こういうドラマの重さ、NHKアニメにおける一貫したコンセプトなの? 「進撃の巨人」、「キングダム」、「ヴィンランドサガ」、最近では「烏は主を選ばない」、やたらと重いのばかりが目につくようになってきた。 権力闘争、陰謀、弾圧など。 ここにきてNHKは、我々に何かを訴えようとしてるんだろうか? 「国」に最も近いところにいる局だけに、何か気になってさ・・。 で、今回はそういうNHK「重い

天才・手塚治虫の宗教観「ブッダ」「旧約聖書物語」

今回は、漫画の神様・手塚治虫先生のアニメについて書いてみたい。 「ブラックジャック」「火の鳥」「どろろ」など数々の名作アニメで知られる手塚先生だが、個人的にもっと評価されていいと思うのが映画「ブッダ」である。 ・・いや、厳密にいうと原作漫画の方は先生の代表作のひとつに数えられてるんだよ。 ただ、アニメの方はそうともいえない。 正直、アニメ化のタイミングの問題があったと思う。 これの制作は2011年であり、70年代の手塚作品を何で今さら?という感じがしたんだよね。 それに↑