食べて出す、そして寝る
食事はみんなでテーブルを囲んで堂々とし、
排泄は小さな個室で隠れてするのは何で?
食べることは欲望であり、排泄は生理現象だから恥ずべき点はないとも言える。
排泄(下ネタ)は、それだけで笑いを呼ぶのは
汚いものがカラダから出てくるのが不思議で
面白いからだろう。
こちらの本を読んだよ。
著者は、潰瘍性大腸炎という難病に襲われた。食事と排泄という「当たり前」が当たり前でなくなったとき、世界はどう変わったのか?
高カロリー輸液でも癒やせない顎や舌の飢餓感とは?
病気をしてみて、初めて感じる生きづらさ。
朝気持ちよく目覚められるだけで、幸せだと感じられること。
社会との隔たりを感じた出来事。
自分が難病を抱えていることを隠してきたツラさなど。
赤裸々に描かれていた。
病気になった人にしか、この痛みやツラさはわからない!という記述で
『産後うつ』と似てるところを感じた。
周りからは健康そうに、幸せそうに見えるけれど、実はココロもカラダもボロボロで
少しの力で崩れてしまいそうなギリギリのメンタルであること。
学生時代は、トイレでうんちをするのが恥ずかしいという文化?があったよね。
だけど、人は生まれてきてから2、3年はオムツをして漏らしながら生きる
年老いて介護される時も、毎日誰かに
下の世話をしてもらう方が多い。
だけど著者は20代だった。
いつ漏らすかわからないから、男性だけど
生理用品を使い外出していたことや
食事もおもいっきり楽しめなくなり、慎重な性格に変化した。
『〇〇病の人って、こういう性格ですよね』というカテゴライズされるのがイヤだった。
『持病があって食べられません』と断っても
ひとくちくらいなら食べられるでしょ?という圧力に苦しんだと書いてある。
今までのように、自由に外出できたり
少し無茶ができなくなる。
ゆえに内向的になり、暗くなるのは当たり前で
病気によって後天的に性格(傾向)が変化しただけなので
〇〇な性格の人は〇〇の病気になりやすい。
などと言うべきでは、ないと思った。
これは病気だけでなく、『日本人は』とか
『女性は』と大きな枠で定義する言葉も含まれる。
食べられません、と断っても
食べることを勧めてきたり
お土産を受け取ってくれないなんて!と憤りを感じる身勝手な人は
『イヤよイヤよも、好きのうちでしょ?』と
セクハラ発言する人と同じだし
食べられない人や、食べたくない人の気持ちに寄り添う優しさや想像力が足りない。
その立場にならないと、わからないことがたくさんある。
だからこそ、知るということが大切。
相手の立場になって想像してみること。
調和して生きていくためには
優しさ、助け合い、譲り合い、尊重
が、キーワードかなと思う。
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