白からはじまる世界
破壊と再生を超えて
はじまる安堵の世界
それはいつも白
誰も知らないまっさらな場所が
まとわりついた闇鍋色を一掃する
解放された点と線
その空白を虹色に染める
居場所を知らせるのは
光と風の役目
わたしはここにいると
無限の発色で奏でる
形のないラブ&ジョイ
やがて
日没は終わりを告げ
月下のさなぎが奇妙に震える
しだいに膨張する光は
夜明けと孤独の誕生を告げる
わたしたちは
毎晩死んで毎朝生まれかわる
今日は何色だっただろうかと
目を閉じハートに問いかける
そうしてまた目覚めたなら
白からはじまる世界を
ただ花のように
染めてゆくだけ