3日間水だけの断食をしてみた結果。
水だけ3日間断食をしてみたのですが、色々と予想外のことが沢山あったので、3日間の記録をシェアしたいと思います。
なぜ断食をしようと思ったか?
ヨーロッパ旅行に先日行ってきた時、
1週間workawayという住み込みボランティアをしていたのだが、
そちらのお宅がベジタリアン(野菜と乳製品のみ、✖️肉・魚)だった。
初めはどうなるかな?と思ったが、実家に帰省してから和食の粗食に慣れていたこともあって、案外平気でしかもベジタリアン食でもこんなに美味しいんだという感想を抱いた。
日本に帰国してから、家族との外食などで肉を食べることがあったが、
その頃から少しお腹の張りを感じていた。
ベジタリアン食に慣れ感覚が鋭敏になっていたのか、
お肉を食べると食後きつい眠気が起きたり、便通が悪くなるような気がしてきた。
もともと、ベジタリアンやヴィーガンには興味があったので、
そんな食生活を日頃の食生活でも実践できないかと思っていた頃、
不食や断食についての本を読んだことがきっかけで、
「よし、とりあえず3日間断食してみよう」
と思い立った。ダイエット目的というよりは、
体の中のデトックスと、新しい腸内環境を作ることが目的だった。
断食をするまでの準備
断食をしよう!と思い立ってから、すぐに次の日からした訳ではなく、
一番気をつけたのはいつ断食をするか?というスケジュール調整だった。
なぜなら、週末は桜まつりで花より団子まさしく美味しいものを食べたかったし、同居している父と外食をするかもしれなかったからだ。
食い意地が張っているので、そんな楽しみはなるべく諦めたくない。
そこで私は、楽しみにしているイベントが終わってからの月曜日から1週間を、準備期間と回復期間を含め断食weekとすることにした。
断食week1日目・準備食1日
断食week初日は、準備食にした。
準備食は数日とるようにと書いてある記事もあったが、
私の場合前週からなるべく肉や魚を控えた粗食にしていたので、
そのあたりも準備期間としてカウントし、本格的な準備食は1日間だけにした。
準備食の内容は、
・朝 なし
・昼 オートミール粥と味噌汁
・夜 オートミール粥と味噌汁、納豆(〜17時までに完食)
である。正直午後はお腹が空いたし、
これから3日間の断食がまっていると思うと、
食という楽しみが無くなったようで少しつらかった。
明日がくるのが楽しみじゃない。
【断食のやり方について】
断食のやり方は本当に様々あると思うが、私が参考にした以下の本では、
「水+少量の自然塩」だけの断食を推奨していたので、
きつそうだがこの方法にならってやってみることにした。
(unlimitedで読めます)
水のみ、コーヒー紅茶、昆布茶などあらゆる飲み物(もちろんスムージーも)も一切ダメらしい。
断食のやり方で多いのが、酵素ジュースを用いたやり方であると思うし、
血糖値コントロールができ空腹感を紛らわせるので、私も当初そのやり方でやろうと思っていた。
しかし本によると、少なくとも3日間の水だけの断食を行うことで、
1〜2日くらいで脂肪を燃焼しケトン体を使ったエネルギーシステムが出現し、以下のような効果があるということだった。
・脳細胞の活性化、回復 →記憶力や解析力が高まる
・細胞の新陳代謝が高まる →がん細胞が死滅する
・サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)が高まる
・オートファジーが働く →慢性病の改善にも寄与
難しかったが、とにかく体とってメリットずくめのようだった。
酵素ジュースを使った断食では、解糖系のエネルギーシステム(通常どおり)にしかならず、上記のメリットを出現させるのが難しいということだった。
ということで、かなりきついとは思ったが、水だけ(+自然塩)の断食をおこなってみることにした。
【いざ断食!】断食week2日目・断食1日目
断食week2日目の火曜日から、本格的な断食を始めた。
1日目の感想として、まず昼くらいから空腹感と、
そして何より低血糖の症状に見舞われた。
異常発汗し、とにかく寝て過ごすのみだった。
これは本当に、仕事をしていない時期で良かったと思うし、
仕事中だったら仕事にならなかったと思う。
(むしろ仕事が捗った!という人もいるので、色々かと、、)
断食中は沢山本を読もうと思って何冊かの本を用意していたが、
その日の午後は、低血糖に苦しみ、何冊かよみ途中から横になっていた。
Youtubeで断食系の動画をみると、思ったよりえらくない!という人が多いので、こんなに苦しいもの??と思ったりしたが、
断食のやり方が違うので、反応も千差万別なのだろう。
1日目の夕方ごろは、いつもなら夜ご飯の時間だからか、
とにかく空腹感が強く出た。
やめておいたらいいのに、普段は見ない大食い系の動画を見たりして、
無限に湧き上がる食欲を慰めていた。
食べたいものリストを作ったりもした。
そんな中で、
断食は自分で決めて食べないだけで、
本当は食べてはいけないものなんてないんだよな、
自分がそうしているだけなんだよなぁという気づきがあった。
今すぐに辞めてもいいし、続けてもいいし、
誰に縛られている訳でもなく自分で決めていいのだと。
そう思ったら楽になったし、
やっぱり断食後の変化が楽しみ、実験としてやってみたいという思いもあり、継続して続けることにした。
しかし、夜は空腹感であまり眠れないので、
ひたすら断食系の動画を見ていた。
断食week3日目・断食2日目
この日は、前日と引き続き空腹感は継続していたが、
低血糖の症状はなかった。
そして、ここまで頭痛やだるさといった好転反応もなかった。
しかし、何より、体に力が入らずふらふらになった。
本を読んだりはできるが、散歩したり体を動かすエネルギーがなかった。
空腹感はましになり、料理(自分は食べない)をすることもできた。
しかし、断食中は味見ができないので、なかなか不安感のある料理だった。そして自分が食べれないのはきつい!
ましにはなったものの、空腹感は以前としてあり、
同居の家族が食事しているとき、
「いいな〜いいな〜」とばかり言っていた(うざい)
同居の家族がいる人は、他人の食事は注意してください笑
しかし、断食期間が1/2過ぎたと思うと、かなり気が楽になった。
そして夜は、また大食い動画を見て寝た。
この頃になると、自分が好きなタイプの大食い系がわかってきて、
本当に食べているのを疑似体験しているようだった。
(ちなみに、食べたときに顔がしっかりうつって、美味しそうな顔をして、
早送りせずゆっくり食べているのが好きです笑)
断食week4日目・断食3日目
この日は、空腹感はほとんどなくなった。
しかし、やはり体にはあまり力が入らず、まるで病み上がりのようだった。
そして、午前中は少し頭痛とだるさがあったので、自然塩を舐めた。
その日、父と少し遠くの島に日帰り観光しにいったのだが、
もちろん運転する気力がないし、
そしてとにかく歩くのがしんどかった。
いつもなら父のほうが歩くのが遅いのだが、
この日は私の方が歩くのが遅く、時々心配して声をかけられた。
下り道を歩いていると、肉離れのような症状になって、
まともに歩けないときもあった。
自分でも断食がこんなにきついと思わなかったし、
ちょっと追い込みすぎだと正直思った。
しかし、今日が最後だと思うと、気分も晴れやかになり、
束の間の観光を十分に楽しむことができた。
ちなみに、私はご飯を食べれないので、
ランチは父がカレーライスを食べているのをただ眺めているだけだった。
この状況を姉に話したら、私それ絶対耐えられんわ!と言っていたのが面白かった。
しかし、この頃になると食欲は虚無になり、修行僧のようなメンタルになったので、案外平気だった。自分が食べられないもの、としっかり線引きして認識しているようだ。
なので、お土産売り場などにいっても平気で、
なんなら夕飯用(父用)のたけのこを買って帰ったくらいだ。
夜は、父の食事の用意をする元気もあった。
夜になると、明日なるとやっとご飯(といっても回復食)が食べれるのだと思うと、今まで感じたことがないくらい明日が楽しみ!という気分になった。
そして、3日間の断食を通して、食べられるって本当にありがたいことなんだなと思ったし、日頃ありがたみを感じていなかったものでも、今ならご馳走のようにしっかり味わって食べられると思った。
就寝時は、大食い動画を見るというよりかは、空腹感もあまりないせいか(といっても、夜は空腹感を感じやすい)、
健康的な食事をレシピを見たりと、今後の食生活について考える時間になった。
明日が楽しみすぎて夜更かしした。
明日が楽しみなんて感覚は、子供の頃の遠足以来かもしれない。
断食week5日目・回復食1日目
そして、断食を終え、待ちわび過ぎた回復食の日になった。
もちろん回復食なので、この日から美味しい普通の食事ができる訳ではない。
朝体重を測ってみると、この時点で3キロ減っていた。
今日は、巷で話題のすっきり大根(梅流し)というものを、
昼から食べることにした。
作り方は、こちらのYoutubeを参考にした。
断食後最初の食事は、みんなとても美味しく感じるということだったが、
このすっきり大根は旨味など何も入れてないので、
正直予想よりかなりまずく、大根の茹で汁を飲むのは大変で、
味のついていない大根を1/3本も食べるのはかなりきつかった。(梅干しをかじりながら食べると、かなりましになった)
すっきり大根を食べてからは、10分〜1時間で便通があるということだったが、私の場合直後には何もなく、ただ時々腸がキュルキュルとなるだけだった。
そして、少し食べ物を胃に入れたせいか、また空腹感を感じるようなった。
早く食べたい〜。
夜ご飯までは、本読んだりして辛抱強く待った。
そしてお待ちかねの夜になり、初めてしっかりとしたご飯を食べた。
お粥がじんわりと美味しい。
お腹いっぱいになった。
結局この日は便通はなかった。
断食week6-7日目・回復食残り
残りの回復食は、以下のような感じで少しずつ固形物を食べていった。
たけのこは、回復食には絶対に向いてなさそうだったが、旬のものなのでどうしても食べたくて食べた。
回復食期間の感想としては、食べ出してみるとあれだけ食べたかった食べたいものリストへの興味はあまりなく、ただ食べ物の美味しさを感じる日々だった。
1日目のスッキリ大根の時は、さすがにちゃんとしたご飯をもっと食べたくなった。
そして便通だが、回復食期間にやっと少しあったが、そんなに巷でいうトイレに籠るくらいのものではなかった。
もともと準備食期間で減らしていたから?と思ったりもしたが、考えてもわからないので諦めている。
まとめ
1週間にわたる断食weekが終わった。
感想として、予想以上にしんどく、食べ物への妄執が募る地獄の期間を経たが、
結果として食べ物本来の美味しさを噛み締めて食べれるようになったし、食べ物のありがたみを心から感じられるようになった。
そして、自分が口に入れる食べ物に敏感になり、
この食べ物を食べたら体がどういう反応をするか、この量は適切か?など自分の体の反応に意識的になった。
断食後、バナナを食べたところ頭が痛くなったり、ココナッツオイル入りのパウンドケーキを食べたところかなり強めの頭痛がした。
普段ならそのまま無視してしまいそうなものだったが、何か食べ物が合わなかったんじゃないか?という視点で見るようになった。
断食をして、味覚をはじめあらゆる感覚が鋭敏になり、体の声を聞くことが出来るようになった気がする。
今後またやるかどうかは分からないけど、また期間を置いて断食するのもありかもしれない。
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