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痛みのない世界

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単身で訪問 10:30頃 続き(1)

11:00前、水分補給の時間ということでスタッフさんがやってくる。
しかし、母はとても上体を起こせそうにない。

今朝は「10/10」食べたとのことで、お腹いっぱいで眠いのかもしれないと。
食事の行為で疲れ切ってしまったのかもしれない。

また後でにするとのことで、スタッフさん退室。

母、また目をつむる。
口も半開きでスヤスヤ。
なんだか気持ち良さそう。
布団の中が母の体温でポカポカしている。

こうして目をつむって眠っている間は、本人の感覚としては全く無意識なんだろうか。
痛みもなく、楽な感じなのだろうか?
そうであってほしい。

と、窓の外から救急車のサイレン音がする。
これは母のための救急車ではない。
当たり前だ。良かった。

もう救急車のお世話にはなりたくない。

母の寝顔を眺めながら、もうこのまま楽に楽に、痛みのない世界で全うしてほしいと強く思う。


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