【読書】日々臆測/ヨシタケシンスケ
「一生 目薬 片目 失敗」
呪いとして、微妙に嫌で、でも基本的に日常に支障はなくて、でも嫌な奴が一生目薬に失敗し続けると思うとちょっとスッとする。
絶妙な呪い、とても良い。
本書は、日常のワンシーンからヨシタケシンスケさんが臆測したことがまとめられている本だ。
本当に些細な日常の風景を切り取っているから、人の頭の中身を覗いているようでワクワクした。
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最近、訳もなく不安になることがある。
考えたってどうしようもなく、
どうにもならないことをただひたすらに。
ぐるぐるぐるぐる、
考えて不安になって辞められなくて。
ぐるぐるぐるぐる。
そういう時は、手をパチンと打ち合わせるとか、「アブラカタブラ」って唱えるとか、何か具体的な行動を決めて起こすといいと聞く。
一時期試してみたこともあるんだけれど、結局一時凌ぎにしかならなくて、また少し時間が経つとぐるぐるが舞い戻ってくる。
最近はもう諦めて、
一旦結論を出せるまで考え続けてみることにしている。
仮でも何でも結論付けてみる。
そうしたら、ぐるぐるが再び襲来しても、前回出した結論への道を歩めばいいだけだから、無駄に時間を取られない。
無駄に不安にもならない。
大丈夫、だいじょうぶ。
でも、私は、ぐるぐるの行き先は決められても、
ぐるぐるの襲来を防ぐことはできない。
エリザベスカラーがあれば、いいのになあ。
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不安という感情は、何由来で生じるものなのだろうか。
ある程度の知能がないと不安にはならない。
ペットとして飼われているイヌやネコが分離不安になってしまう話は時折聞くけれど、それ以外の動物でもなるんだろうか。
あ、鬱状態になってしまったオウムもいたな。
先々の予測をして、その想像が膨らんで、そういう知能がないと不安にもならないわけだから。ありがたく思っておくことにしよう、嬉しくはないけど。
そういうことにしておこう。
次のぐるぐるに備えて、
今日はただなんでもない1日を満喫します。
おわり。