主に客観的視点からの私の話。文字にすると忘れない。記録は記憶です。

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マガジン

  • ちょっとし短歌

    ちょっとしたこと。それはもしかすると31文字もいらないかもしれない。明日には忘れてしまうような一瞬だけど、これがけっこう大切だったりする。そんな一瞬を集めた処。

  • ずぼら堂

    そうそう、ずぼら。ああ、ずぼら。 わかっちゃいるけどまた、ずぼら。 日常にぼらんと現れるずぼら体。そんなずぼら体を集めたずぼら堂。 どのくらいかといえば、◯◯なくらい。 主に自嘲的なハナシ。時に想像のハナシ。

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『渚』

『ここは山ばかりだから。あなたの名前は渚にしようって思ったのよ。』 ここには無いもの山に囲まれた土地に私は産まれた。 私の母は海の近くに生まれ育った人で、父は山を見て育った人だ。 母は父と結婚し、祖父や祖母、父の弟が暮らす家に暮らすことになった。 ここに住むなんて聞いてなかったのよーっていつだったか笑って話してくれたことを覚えている。 若い頃の母の姿を想像してみる。 電車の音は聞こえるけど波の音は聞こえない台所で家族のご飯を作っている後ろ姿。 土の匂いは

    • 春の嫉妬心〜合格祈願と大願成就

      『志望校に合格できますように。  試験で実力を出しきれますように。』 “家族みな健康で過ごせますように”を願わなかったのは何年ぶりだろう。初詣の願い事といえば家族の健康第一だったのに。 子どもが産まれて15年めの願いはこれ一択、娘の合格祈願だった。 健康のことはこっちでなんとかする。免疫ケアサプリだって飲み始めた。どうか迫り来る高校受験では無事に合格できますように!! お賽銭はいつもの5円でご了承いただくことにする。 私より先に賽銭箱の前に立った夫も、いつもより手を

      • メイクとメガネと母娘の関係

        『サナはこの時間のママが一番いい。』 そう話すのは幼稚園児ではなく、中学1年の女子である。 日中はハラ立つとかイミフとか反抗的な言葉を投げてくるものの隣に寝ると布団の中で不意に手を繋いできたりするツンデレな13歳女子だ。 『つまりね、メイクしてなくて、メガネもかけてないときが、いい。』 細長い指でときどき私の手のひらにギュッと圧をかけてくる。 娘の母親スタイルランキングによると、1番目は、メイクしてなくてメガネをかけていないママ。2番目は、メイクしてメガネをかけていない

        • この夏の家事に思いを馳せました。

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        『渚』

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        • ちょっとし短歌
          22本
        • ずぼら堂
          15本

        記事

          ちょっとし短歌〜蝉の声➕魔王のリズム〜

          蝉の声に 魔王のリズムが交差する 夏の調べに響く ト短調 「魔王を聴かなあかん。」 『魔王って、あのお父さんお父さんのやつ?』 娘の中学校からの課題だった。 コロナウィルスの影響で授業数が減った1学期、音楽・家庭といった補佐的教科は自宅で実践しましょうという傾向にあった。 私が中学生の頃に、シューベルトが指先ひとつで再生される時代が来るなんて想像できただろうか。 沈黙する生徒の前でカセットテープをカチャカチャ準備する先生の後ろ姿を眺めた時間を思い出す。 「〝曲を聞き

          ちょっとし短歌〜蝉の声➕魔王のリズム〜

          ちょっとし短歌【おなじって(々って)】

          おなじって「くま」みたいな字なんだよ。「熊」じゃなくて「クマ」って書いてみるといい。 この日、姉が弟に教えた漢字は「々」(おなじ)である。 前回の「童」にしても、正攻法で教えない姉のメソッドに注視したい。 ちょっとし短歌【どうは童】↓ #短歌 #note短歌部 #日常のひとこま #家庭学習 #子供

          ちょっとし短歌【おなじって(々って)】

          ちょっとし短歌【snowって】

          snowって引き算メイクもこなすのねぇ。 いいえ母さんそれはデフォルト。 ちょっとした、ことじゃ無い。結構ショックだった。 加工アプリsnowの技術が優れていることは知っていた。しかし、娘が使うsnowが『ほんのちょっとだけ』盛れる設定になっていたとは知らなかった。ほんのちょっとだけ付けマがついていた。ほんのちょっとだけ眉毛が整美されて、ほんのちょっとだけリップが鮮やかだった。 それはいつも夕飯の後、20時ごろに行われる。娘の加工アプリの被験者である私は言われるがままに

          ちょっとし短歌【snowって】

          ちょっとし短歌【どうは童】

          どうは童、えっと天童よしみの童、そうじゃない、てんどうの、そう。童。 漢字プリントの課題の最中。 『児童』の『童』がでてこない弟。 『童』の漢字を的確な例えで教える姉。 天童よしみの名の影響力を垣間見た私。 オンライン授業の充実を!なんていっても、 ルートを創り、レールを敷くのに時間がかかるのは大体察しがついている。 我慢と停滞の毎日の中で、取り急ぎ目の前にやるべきものがあり、時間を使うべき課題が与えられることで、子供たちはホッとしている。 家庭学習の時間割りを作

          ちょっとし短歌【どうは童】

          ちょっとし短歌【それってさ】

          それってさ?タコライスにはタコが入ってないみたいなこととおんなじの?? 娘の質問に、『うん、まぁー、、そうやな。』と息子は返した。なんの話してんだろ。それってなんだろ。子どもたちと家で過ごす時間が長いと姉弟のなんてことない会話も増えるようだが、なんの話や。 #短歌 #note短歌部 #日常のひとこま #子供の言葉 #謎

          ちょっとし短歌【それってさ】

          ちょっとし短歌【四捨五入】

          四捨五入、漢字で書いたら四も拾っちゃったと笑う息子と笑う ー今、2月だっけ?もう3月だっけ? 昼食を食べ終えた食器を洗いながらつぶやいた言葉に娘は『2月なわけないやん。』と返してきたが、私は本気だった。 4月みたいな陽気かと思えば、ヒーターの前で着替えたくなるくらいリビングが冷えている朝。 キャベツの千切り刻みにくいわと思ったら買っていたキャベツが春キャベツだった。 冬の名残に、時折差し込んでくる春が私の季節感を惑わせている。 けれどそんなことよりな

          ちょっとし短歌【四捨五入】

           あとふたつ   どうしてもっと  早くから    カウントダウン  できないんだろ ちょっとし短歌まででもない ちょっとつぶやきたかっ短歌。 もうあとふたつ寝たらお正月や。 いっぱいやっときたかったことあるのに、 間に合うかな。

           あとふたつ   どうしてもっと  早くから    カウントダウン  できないんだろ ちょっとし短歌まででもない ちょっとつぶやきたかっ短歌。 もうあとふたつ寝たらお正月や。 いっぱいやっときたかったことあるのに、 間に合うかな。

          ちょっとし短歌【スケボーに】

          スケボーにくわえタバコで乗る彼は ながらなにかと談義しながら 「かっこいいねぇ、あの子。」 スケボーに乗って横断歩道を横切る青年を見つけた。 スウェット姿というラフなスタイルで、ビニール袋を片手に、巧みにスケボーを操っている。 ふらっと家から出てきた感じだね。 うん、寝起きかな。 コンビニに行くのかな? コンビニの帰り、じゃない?もう袋持ってる。 観察は続く。 あ。タバコ吸ってる。 ほんとだ。くわえタバコ。 どっちの手でタバコ持つかな。 コンビニ袋じゃ

          ちょっとし短歌【スケボーに】

          ちょっとし短歌【どこからか】

          どこからか聞こえる鼻歌が ラストクリスマスである惣菜売り場 スーパーに買い物に行くと、この時期特有のメロディ、インストゥルメンタルのクリスマスソングが聞こえてくる。 『ラースクリースマーアゲブマイハ〜』 メロディに合わせラストクリスマスを心の中で熱唱する。 やっぱワムつぇーな、なんて思いながら美味しそうなお惣菜を選ぶ。 フーフーフーフフフフフーン あれ?、、今誰か、鼻歌。。? すれ違いざまに聞こえた鼻歌の持ち主は誰だか判らない。 パン売り場で。 お菓子売り場で。

          ちょっとし短歌【どこからか】

          ちょっとし短歌【木枯らしが】

          木枯らし(きからし)が、来るってなに? と不安気に こがらしのことを妖怪みたく -木枯らし1号到来か。 TVのテロップを見てゾッとしたようだった。 私は『こがらし』とすぐさま読めなかった娘にゾッとしたのだった。 #短歌 #note短歌部 #日常のひとこま #冬 #子供

          ちょっとし短歌【木枯らしが】

          ちょっとし短歌【受信した】

          受信した最新無料スタンプを 母のバイタルの手掛かりとする 実家の母とLINEをしていると突然現れたスタンプ。『お、見たことないスタンプだな』とタップしてみると、期間限定でダウンロード可能な無料スタンプだった。 ふむふむ、お母さんこのスタンプ欲しいなぁって思ったんだな。 ほうほう、無料だから取っていいやつだって思ったんだな。 そかそか、これ使ってみようって送ってきたんだな。 よかよか、お母さん、元気そうだな。 #短歌 #現代短歌 #note短歌部 #母 #ふるさと

          ちょっとし短歌【受信した】

          ちょっとし短歌【怒ってる】

          怒ってる担任が着てるTシャツに卵かけごはん描いててジワる 小6娘が話してた今日の学校での一コマ。の歌。 私は娘の担任が彼でよかったと思っている。 担任の話を毎日のように家で喋る娘は良い顔をしているから。ネタであれ何であれ人に話すということはなんらかの影響力があるということだ。 #短歌 #現代短歌 #note短歌部 #服 #日常のひとこま

          ちょっとし短歌【怒ってる】