なぜ抹茶を点てることが禅の境地を開く鍵なのか?
良くも悪くも、抹茶はアメリカで完全に主流となり
多く商品化されています。
日本の緑茶飲料(またはその類似品)は
スターバックスのメニューや大型店の棚で
見かけることができるようになりました。
これほど多くの抹茶ブランドから選べることはない。
京都の春光院住職であり
竹膳抹茶の瞑想アドバイザーである川上隆文師にとって
抹茶を飲むということは
カフェインを素早く補給する以上の意味があるといいます。
実際、川上氏はこの20年のキャリアの中で
瞑想を中心とする仏教の一派である禅に関する
豊富な知識を広めることに専念してきました。
(禅に関するTEDトークを主催したこともある!)
「抹茶は、特に日本の禅宗と歴史的なつながりがあります」
と川上氏は説明する。
「禅僧は瞑想の儀式に抹茶を取り入れ
注意力と集中力を維持しながら、平静さを保つのに役立ててきました。
抹茶を点て、飲むというプロセスが瞑想的な修行となり
マインドフルネスと精神的な気づきを促すようになったのです」
抹茶がカフェインやL-テアニン
(長寿につながる幸福感を高めるアミノ酸)を
多く含むことで愛されているのは明らかですが
川上氏はそれ以上に評価すべき点があると言います。
彼は人々に、栄養的な事実だけでなく
飲料とのより深い、精神的なつながりを探求するよう勧めている。
茶道で抹茶を点てる際に行われる瞑想的な修行について
そしてこのシンプルな修行を取り入れることが
いかに禅を見いだし(ゆっくりと内なる平和を見いだし)
日々の生活の中でマインドフルネスを実践することを促すかについて
川上はこの先で掘り下げていく。
日本の伝統における抹茶の文化的・精神的意義
緑茶の起源は8世紀の中国まで遡ることができますが
日本で抹茶(緑茶の葉を粉末状にしたもの)が人気を博し始めたのは
1100年代に入ってから。
これは、禅宗の僧侶であった栄西妙庵のおかげ。
栄西は、抹茶を日本に紹介し、早くから精神性、瞑想
日常的な寺院での修行との結びつきを確立したと伝えられています。
抹茶を日本に紹介し、スピリチュアリティや瞑想
日常の寺院での修行との結びつきを早くから確立させたと
伝えられる人物です。
「抹茶は日本の文化と歴史に深く根付いています。
何世紀にもわたって消費され
日本人のアイデンティティの重要な一部と考えられています」
と川上氏は言う。
抹茶はスピリチュアルなものとの結びつきが強いですが
川上氏によれば、この多面的な緑色の粉末は
最近では寺院の枠を超えて祝われることもあるという。
「伝統的な茶道から現代的な料理まで
抹茶は日本の伝統と文化的誇りの象徴として祝われ続けています」
抹茶と禅宗のつながり
川上にとって禅とは、自分自身を直接体験する修行である。
「通常、私たちは概念的な存在や物語的な自己に焦点を当てている。
私たちは考え、論理的に自分自身を分析し、評価しようとする。
しかし、禅の修行では、瞑想を通して、ありのままの自分、
つまり "最小限の "自分を体験するのです」
これらは禅を実践する上での核となる原則であり
自分自身についてどう思うか、あるいはどうなりたいかという
心配を減らし、今この瞬間のありのままの自分を受け入れ
愛することに集中する。
川上氏は、
「抹茶とお茶は、私たちの感覚をより鋭くし
私たちが何であるかを観察するのに役立つ」
と言う。
抹茶を点てるという行為は
非常に瞑想的で儀式的なものであると同時に
抹茶やL-テアニン入りのお茶を飲むことで
生理的に覚醒度や認知機能を高めることもできる。
一挙両得なのです。
つまり、抹茶を飲むこと(そして抹茶を点てること)は
日本の伝統的な茶道に見られるように
マインドフルネスを実践する絶好の機会なのです。
「瞑想中は、感覚や思考のように
経験したことをありのままに経験する。
ただ、感覚や思考が去来するのを観察するのです」
日本の伝統的な茶道
川上氏によれば
伝統的な抹茶の作法は5つのパートに分けられるという。
茶道具の鑑賞
お茶の点て方
お茶のサービス
黙想
そして閉会式
⒈ 準備
お茶を点てる前に、部屋を整えることが大切だと川上さんは言います。
「主人は茶室と呼ばれる茶室を
清潔さと美観に細心の注意を払って準備する」
この間、亭主は茶道具を注意深く "正確に "並べる。
茶碗、茶筅、茶杓、茶入れなど。
⒉ お茶と道具への感謝
茶道具を丁寧に並べたら、次は感謝の気持ち。
「お茶が準備される前に、亭主はお客様に茶道具を紹介し
その職人技、歴史、意義を強調する時間を取ることができる」
と川上さんは言います。
⒊ お茶の準備
お茶を点てるには、まず茶碗に茶杓で抹茶を入れる。
その後、器にお湯を注ぎ、茶筅で泡立てる。
⒋ お茶の提供
茶道のこの部分では、亭主がこの飲み物に敬意を表する
一連の儀式を執り行いながら、客に茶が贈られる。
亭主は、正確な動作と身振りを使って
抹茶碗を客一人一人に差し出す。
お客さまは両手で茶碗を受け取り、感謝の気持ちを表します。
たいていはお茶や道具をほめてから、抹茶を一口飲みます
客が一口ずつ飲むたびに、前の客と同じ場所から飲まないように
器は回転させられ、きれいに拭き取られる。
⒌ 黙想
第5段階は「黙想」と呼ばれるもので、
自己反省と感謝の機会。
「全員が順番に抹茶を飲んだ後、静かに思索にふけったり
会話をしたりする時間が設けられることもあります。」
⒍ 終焉
茶会の終わり。
この間、亭主は茶器をきれいにし、元の場所に丁寧に並べる。
川上さんによると
この時間はお客様が出発前に
亭主に感謝の気持ちを伝える時間でもあるといいます。
自宅で完璧な抹茶を点てるための3つのコツ
「Cuzen抹茶」の共同設立者であり
抹茶の専門家である塚田英二郎にとって
家庭で完璧な抹茶を点てるには
4つの重要なステップに集約されると言います。
⒈ 食材を賢く選ぶ
最高においしい抹茶飲料を作るには
適切な抹茶パウダーの種類を選ぶことが重要。
例えば、抹茶ラテを作ろうと思っているのなら
塚田氏はより強く、より大胆な抹茶パウダーを勧める、
Cuzen抹茶の明るくしっかりとしたラテブレンド
有機抹茶リーフパック
「ストレート用の抹茶ブレンドよりも
苦味が強く、色が鮮やかな抹茶ブレンドを使うことが大切です」
より伝統的なセレモニー・グレードのブレンドなら
彼は以前、Jade Leaf Organic Ceremonial Matchaを薦めたことがある。
さらに塚田さんは
可能な限り最高品質の抹茶を調達することが重要だと言います。
「健康的で純粋なお茶のために
健康的で清潔な土壌を優先する有機農家の葉を選ぶ」
と塚田さんはすすめています。
さらにL-テアニンの含有量を増やすには
高品質の春摘み抹茶が最適だと加えます。
挽きたての茶葉が手に入れば最高です。
「抹茶の葉は挽いた瞬間に表面積が増え、酸化が加速します。
酸素に触れる量が増えれば増えるほど
味、色、香り、健康効果が弱くなります」
そのため、抹茶を点てる直前に葉を挽くのが最も理想的だといいます。
⒉ 水が適切であることを確認する
"水さえも重要" と塚田さんは言います。
コーヒーを淹れるときと同じように
抹茶に使う水の種類は最終的な味に大きな影響を与える。
そのため、塚田さんは
可能な限り硬水の代わりに軟水を使うことを勧めている。
「硬水に含まれる重いミネラル分は
お茶の味、口当たり、色に影響を与えます。」
水道水から直接軟水を利用できない場合は
ろ過水やボトル入りの水を利用するのがいいでしょう。
(水の硬度は、アマゾンで10ドルで売っているような
家庭用のテストキットで調べることができる)
さらに、175℃以下のお湯を使うようアドバイスしている。
⒊ 抹茶の風味にまかせる
抹茶のおいしさを堪能し、祝うための最良の方法のひとつは
抹茶という素材を輝かせること。
「手の込んだレシピを作るときは、バランスを考えよう。
ラテに関しては、個人的には、高品質の抹茶を邪魔するのではなく
むしろ引き立てるような、最小限の材料で作るレシピを好みます」
専門家に聞いた完璧な抹茶ラテのレシピ:
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