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「こころとからだのつながり」をどう説明すれば良いか考えてみる

病は気から

気持ちの持ちようで元気にもなるし、
病気にもなる

...と言われます。

こころとからだはつながっているからですね。

たぶん皆さん、感覚的にはつながりがあるとお分かりだと思います。

でも、「理屈で説明してみて」と言われたら、どうでしょう?

スラスラ出てこなくないですか?

そもそもこころってつかみどころがなくて、実体が分かりにくいですね。

からだは、機械のパーツのようにとらえられがちです。
悪いところが見つかれば、そこだけ修理したり交換したり。

「からだ=機械のパーツ」は、一昔前の発想ですが……

実はとても身近で大切なところに、メカニズムを説明しやすいこころとからだのつながりがあります。

それは、脳と腸のつながり


一歩ずつご説明しましょう。

生きていれば、誰でもストレスがありますね。積み重なって、いろいろ問題が出ることもあるでしょう。

ストレスに伴う日常的な不調

「あぁ~これはちょっとマズいな…」となった時、皆さんはどうするでしょう?

ひたすらゴロ寝
旅行で気晴らし
友だちと飲んだり、踊ったり、カラオケしたり

こころが疲れているのだから、こころをケアしようと考えるのではないでしょうか?

たしかに、それも大切でしょう。

でもそれにプラスして
腸を元気にすることも重要です。

なぜなら、脳と腸はつながっているから。

それもガチガチに!

脳と腸の双方向の強いつながりは、「脳腸相関」と呼ばれています

腸はいろいろな方法で、ストレスを癒してくれます。

たとえば、腸内細菌には「ストレス対応を良くする分子」の働きを高める作用があります。

脳内にある、ストレス対応を良くする分子たち

この中には、抗うつ薬、抗精神病薬、抗統合失調症薬などの作用メカニズムと関係しているものがいくつもあります。

たとえば、リラックス効果があり、精神安定剤として使われているGABA。GABAは、食品中にも含まれていますが、腸内に住んでいる乳酸菌やビフィズス菌からも作られます。

ただ、腸内細菌が作ったGABAは、血液中を移動して脳までたどり着いても、中に入れてもらえません。

脳に入れるものは限られている

でも実は、入れなくてもかまわないんです。

腸の中にいるGABAは、腸壁にある受容体にカチリとはまります。それが合図になって、細胞のすぐ近くいる神経に指示が送られます。

神経は脳につながっているので、指示は脳に届きます。

結果として、脳の中でGABAの働きが高まります。この作用機序は、「GABA受容体作動薬」と呼ばれる医薬品とほぼ同じです。

働き方はお薬よりマイルドですが、腸内細菌のバランスを良くして、腸内で毎日GABAがしっかり作られる状態をキープしておけば、お薬がやろうとしているのと同じようなことができます。

しかも腸内細菌は、GABA以外の重要分子の働きも高めるし、それ以外のいろいろな方法でもストレス対応を助けてくれます。

だったら、ストレスが積み重なって、お薬が必要なレベルまでこじれてしまう前に、腸からストレスを管理して、脳の健康をサポートしておいた方が良くないですか?

そんなことをお話しするセミナーをやりますので、ぜひこちらで内容をご確認ください。

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