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見放題大阪2021

2021年7月3日、大阪心斎橋、アメリカ村の各ライブハウスで開催されたサーキットロックフェス『見放題大阪』。2008年から毎年夏開催されていて、インディーズ、人気の若手、ベテランがこのアメリカ村一帯に集結し、毎年盛り上がりを見せている。ちなみに、冬に行われる『見放題東京』という兄弟的フェスもここ同様に賑わっている。

※1枚のチケットなどで複数のライブハウスをハシゴして、ライブを楽しめる音楽フェスで、ライブハウスが密集している大都市で多く見られる形態。『見放題』の他、大阪のラジオ局FM802主催『MINAMI WHEEL(ミナホ)』、『TOKYO CALLING』が代表例。

去年は開催を断念し、2年ぶりの『見放題大阪』。制約の多い中でも本能で楽しんでいるオーディエンス、演者。そんな2年のブランクを吹っ飛ばすほどの良い姿を見せてくれた。その中から個人的に印象に残ったバンドをご紹介したい。

MOSHIMO

この日は、バイトの休みを入れ忘れ、15時前からの途中参戦となった。このバンドの出番は15時。間に合わないのを腹にくくりつつも、京阪、御堂筋線では出口、乗り換え先に近い乗車位置に陣取って、少しでも多い時間を過ごせるようにした。
道に迷いつつ、リストバンドの取り付けを完了させると時計は出番まで5分ちょっと、「もしかしたらMOSHIMOが見れるかも」と出演会場である「BIG CAT」に急行。着くと、入場制限無しでスムーズに入場。検温、消毒を済ませて、会場に入ると、なんとまだメンバーの登場シーンで、奇跡的に間に合った!!諦めていたバンドを最初から最後まで見れて、遅れた借りをほぼ完済できた上に、1曲目『猫かぶる』で目が潤んでしまうほど嬉しくて、まさか、こんな奇跡が起きるとは思ってもなかっただけに、すでに満足してしまっていた。

ガガガSP

神戸を拠点にしていて、僕の年齢ほど長きに渡って活躍していて、タイアップなどで聞いたことがある人もいることでしょう。そんな彼らを途中から見てきた。ラジオで耳にしたり、『神戸駅』『東須磨は夕方6時』など地元をテーマにする曲が多くて、地元愛が強い印象があったが、いざ曲を聴いてみると、ボーカルコザック前田さんの耳に残る叫びと早口の歌詞、色褪せない青春パンクの雰囲気がとてもカッコよくて、すごかった。そんなバンドを見放題でその姿を目撃できて非常にいい思いをしたし、なかなか貴重な時間だった。

WOMCADOLE

大トリで出たバンドで実はこれともう一つで非常に迷った結果、こちらに決めた。現メンバーのうち3人は滋賀県出身で、特にボーカル樋口侑希さんは米原市出身。僕の地元湖北が生んだスターを応援したいと思った一心からだ。
そして、ライブが始まると1曲目から既に潤んでいた。さらに、樋口さんの持ち味である魂ある叫びのとき、全身が震えて、涙がポロポロ溢れ始めた。
極め付きは『アオキハルヘ』。「何が足りなーい!」という序盤の歌詞でブワッときて、サビになると嗚咽を漏らしながらボロッボロに泣いていた。
そして、ラストの『アルク』も樋口さんの叫びとよく聴いてる曲だからこれまた泣きまくった。このフェスを泣いて締められて、サイコーの「涙活」になった。樋口さんのカリスマ性みたいなもんを知ってしまったような夜だったし、選んで良かった。

印象的な3つ以外にも、ライブハウスを行脚して出会ったいいバンドは沢山あって、どれもこれも非常に楽しませてもらった。
アメリカ村では1ヶ所でクラスターが発生するなど、ライブハウスが強い風当たりに晒されてきたが、検温、消毒、マスク着用、声出し禁止、キャパを半分程度など徹底した制約を課して最大限楽しむ姿が各所で見ることができた。同じ頃に僕の家の近所で『京都大作戦』の1日目が開催され、バンドTシャツを着た人々が宇治駅や京阪中書島駅などで大量に見掛けられた。大型連休中のフェスも感染者0を達成したことも相まって非常に盛り上がりが出てきていて、是非この調子で『見放題』『京都大作戦』ともに0を達成してほしいと強く願う。
満身創痍ながらも、7時間爆睡で心のエナジーはHPフル回復できていい時間でした。来年もどうかできますように。そして、まず2週間健康でいられますように。

↓今回行ったバンドを青丸で示してます。

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Yuki(ゆうき)
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