【ヨガ】ヨガの教えと原点回帰
ヨガの教えと原点回帰
「原点回帰」とは
基本に立ち返ること
そもそもの事の起こりに忠実になること
初心に立ち戻ること
を言います。
こんにちは。
ヨガインストラクター・ライフコーチをしている
保健師ヨガコーチのAmiです。
内側から輝きしなやかに生きていく「生き方のヒント」を
ヨガ、中医学、コーチングの視点からお伝えしています。
今日は依頼を頂いた企業のヨガレッスンでした。
ヨガレッスンの対象者さんは
いつも親子のイベントやママさん向けのヨガイベントで
託児を引き受けて頂いている保育の先生方、
ボランティアスタッフさんたち。
子育て支援に関わるスタッフさんの健康管理事業
腰痛予防教室としてヨガレッスンを行いました。
もう６〜7年担当させて頂いています。
今まで、ずっとレッスンの主役は
子育てをするママさんとお子さん。
ママとお子さんのために企画運営してくださり、
ヨガレッスンの時間は託児をしてくださっている皆さん。
いつも、託児をしながら、「ヨガ、いいなあ〜」と
思ってくださっている羨望の眼差しに気づいていました。
ママやお子さんを地域で支えてくれているのは
スタッフさんたち。
抱っこしたり、遊んだり、色々な子育てイベントを
運営したり、と
自分の「身体」も「メンタル」も「気力」も
子育て支援に注いでくださっている皆さんのために
「スタッフさんのためのヨガ、やりたいですね」
とずっと話していました。
それがようやく、実現できたのは感無量でした。
レッスン開始前に、
ヨガマットの位置で、先生の前だと緊張したり
人目がきになって、どこに座るか、「前行って前行って〜」と
位置が決まらない皆さん（笑）
「ヨガは人と比較をするものでもないし
誰かと比べて自分が勝っている、負けているを
競うものでもないし、優劣をつけるものではないですよ〜」
というお話をして
「健康になりたい人から前にどうぞ〜」
「アイウエオ順にどうぞ〜」
など声をかけて、座る位置も決まっていきました。
普段、ヨガを行っている訳ではない皆さんたち。
・人目が気になっちゃう
・ジャッジが気になっちゃう
・硬くてできない、恥ずかしいのをみられたくない
ヨガのポーズを取ることに対する
恥ずかしさの「心の声」が聞こえたので
まず、最初に「ヨガの哲学」の側面のお話をしました。
特に私が重要視しているのが
私自身が感銘を受けた「ヨガ八支則」です。
ヨガ八支則とは
ヨガでの物事の考え方やヨガのポーズ・呼吸法などの基本的な教えが
説かれているヨガを深めていく八段階の教えのことです。
階段と同じで積み上げていくものですが
マットの上で行うヨガのコツだけではなく、
マットの外、日常生活で使える
ヨガ的な「幸せに生きる人生の生き方のヒント」が説かれているのが
ヨガ八支則です。
ヨガの８つの段階を紹介していきますね。
①Yama(ヤマ) 〜 やってはいけないこと、慎むこと、とされる5つの教え
②Niyama(ニヤマ) 〜 やるべきこと、自分に対して守る5つの教え
③Asana(アサナ) 〜 座法、ヨガのポーズのこと
④Pranayama(プラナヤマ) 〜 呼吸法
⑤Pratyahara(プラティヤハラ) 〜 感覚の抑制
⑥Dharana(ダラナ) 〜 集中
⑦Dhyana(ディヤナ) 〜 瞑想
⑧Samadhi(サマーディ) 〜 悟り
この全ての段階がヨガなんです。
「あれ？
三段階目のヨガポーズの練習
アサナの練習だけしてるけど
他の階段の練習してないよ？」
って思いませんか？
一般的に「ヨガ」って
健康体操、アクロバティックなポーズ、
美しいプロポーションじゃないとできない
という印象を持たれることが多いのです。
今、ヨガレッスンで求められることも
ヨガのイメージも３段目の階段の
「アサナ」のことなんです。
建物をイメージしてみてください。
一番大事なのって土台ですよね。
１番下の土台があって
１段目があって２段目があって
そこから１段１段登っていくものなんです。
３段目の練習ばかりしていても
１段目、２段目が疎かだったら
やっぱりタワーは崩れてしまう
土台は崩れてしまうのですよね。
熟練の技も
土台を抜きに磨かれないと思います。
磨いては土台に戻る、
やはり、土台から
丁寧に積み上げていくものなのです。
ポーズよりも土台にあるのが
１段目、ヤマ。
２段目、ニヤマ、
３段目、アサナ、
４段目、呼吸
以下、続く・・・
と階段があります。
１段目の「ヤマ」という教えには、
「人として、してはいけない５つのこと」が書かれています。
２段目の「ニヤマ」という教えには、
「人として、したほうがいい５つのこと」が
書かれています。
このヤマ（人として、してはいけないこと。これらをしていると
真の幸せには辿り着かないよ〜という教え）には
ヤマ
１ 自分にも他人にも暴力を振るわない
２ 嘘をつかない
３ 人や物や価値を奪わない
４ エゴ的な欲を持たない
５ 執着しない
という５つの教えが書かれています。
ニヤマ（人として、していくこと。これらをしてくことが真の幸せや魂レベルでの本来のあなたの成長につながるよ〜という教え）には
ニヤマ
１ 心も身体も浄化しよう
２ 感謝や満ち足りていることを忘れないようにしよう
３ 苦しい状況も成長のために起こっていると向き合おう
４ 自分の心と体をより良くするために勉強をしよう
５ 自然や時代に身を任せつつ、先人の教えの感謝や尊敬を持とう
という５つの教えが書かれています。
昔のヨガは
このヤマ、ニヤマの教えが守れなければ
ヨガのポーズの練習が間違った方向に進んでしまうから
（体を傷めてしまったり、エゴイスティックな練習になったり）
ヨガのポーズの練習の段階にありませんよ〜
とヨガの練習さえ、させてもらえなかったそうです。
そのような土台から積み上げていくための
道標が書かれているのが「ヨガ八支則」なのですね。
ヨガ八支則は
厳しくもありますが
ヨガの先人たちはおそらく
人生の光も闇も経験したことがある。
5000年前から伝わっているヨガの教え。
ヨガ行者のヨガの先人が積み重ねた
素晴らしい気づきを系統立ててくれた階段。
教え、道筋。
とても、真っ当なことを
伝えてくれていると思うのです。
この教えを知った上で
ヨガのポーズを行うと
取り組み方や
指導、誘導の言葉が
また違ったものに
聴こえるのではないかと思います。
今日はヨガのポーズの実践だけじゃなく
ヨガ八支則のお話もしながら
「自分の心や身体とも
繋がってください」
というお話をしていきました。
普段、聞くことのない「ヨガ哲学」の話に
耳を傾けてくださった皆さん。
シャバアサナ（ヨガアーサナの最後に行う亡骸のポーズ）から
あけた後の表情は満ちていました。
以下のような感想が聞かれました。
自分の内側がとても満たされた、
という幸せいっぱいの感想。
起きているか、寝ているかわからないほどの
ゆらゆらした心地よさ。
どこにいるかわからなくなるほど
気持ちいい感覚。
声を味わいながら、心地よく
委ねられた気持ちよさ。
口を開けてリラックスしていたくらい
体の力が抜けた感覚
天国にいるような感覚
たくさんの幸せな感想を頂きました。
やっぱり、私はここを伝えたい。
ヨガの根っこの部分。
自分と繋がり
自分の内側を満たしていくこと
そして
自分と人との区別がなくなるくらい
全てと一つに繋がり
全てを愛おしむこと。
これを伝えていきたいんだと
思いました。
素晴らしい時間になりました。
一緒に時間を共有した皆さん。
機会を与えてくださった
企業様に心から感謝致します。
私は等身大の私ができることを。
看護・介護する犬を抱え
一人の主婦でもあり
家族の母ちゃんで妻で
40代でエイジングを重ね
人生経験を重ね
学び続ける女性として
自分の言葉で
自分の大切にしていることを
伝えていこう。
原点へ。
土台へ。
丁寧に。
気づきに
時間に
感謝。
ナマステ。
最後までお読み頂きありがとうございました。
保健師ヨガコーチAmi
呼吸を深め、自分と向き合うヨガ、
生き方、在り方を整えるコーチング
中医学に基づく養生を伝えています
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