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「フェラーリ」:モータースポーツに精力を尽くした創業者エンツォ・フェラーリ。フェラーリ一家の暗い歴史はゴッドファーザーっぽい。
評価:★★ (五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低) 世界のきっと誰もが知るイタリアのスーパーカーの雄・フェラーリ。その創業者エンツォ・フェラーリを取り上げた本作は、1950年代後半にフェラーリが会社の危機となった一時期を描く作品。僕自身、F1というモータースポーツを思春期頃(ちょうどフジテレビによる地上波放送があり、セナ、プロスト、マンセル、中島悟など、F1ブームの頂点だった時代)から、テレビ放送は完全に消滅(BS放送で一部継続中)し、DAZNで
「ルックバック」:漫画を通じた交錯した二人の少女の成長劇。終盤のタイムリープっぽい演出が漫画らしい構成とよく合っている。
評価:★★★★ (五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低) 「チェンソーマン」などの作品で知られる藤本タツキの同名コミックを、「鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星」(2011年)などのアニメーション監督を務めた押山清高の初監督作品になります。映画自体は1時間に満たない中編的な作品(原作もジャンプ+に掲載された読み切りもの)になっていますが、とても見応えのある作品でした。ジャンプの同じ漫画家の内輪ものとなると、実写映画化もされた「バクマン。」(2015年
「ホールドオーパーズ 置いてけぼりのホリディ」:クリスマス休暇を一人で過ごすことになった人々の悲喜こもごも。ドタバタでも一人よりましなのは万国共通。
評価:★★★☆ (五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低) 「サイドウェイ」(2004年)でアカデミー賞脚色賞に輝いたアレキサンダー・ペイン監督&ポール・ジアマッティ主演のコンビが、およそ20年ぶりに再びタッグを組んだ作品。「サイドウェイ」でもワインオタクというこだわりがある男性を演じたジアマッティだが、本作でも歴史で大学教授となり研究職に就きたかったが、現実は高校での古代史の非常勤教師に収まった(しかも、生徒はもちろんのこと、同僚教師からも疎んじが
「ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命」:戦時下のポーランドでユダヤ人難民の子どもを救った男の半生。人を救いたいという想いがつないだ奇跡。
評価:★★★ (五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低) TV番組が映画の題材になることはよくあります。有名なのはイギリスのオーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」で、美声を披露し、シンガーとしてのし上がったポール・ポッツの半生を追った「ワン・チャンス」(2014年)だったりしますが、もう1つのイギリスの老舗エンタテイメント番組「ザッツ・ライフ」で取り上げられたユダヤ人難民を救った一人の男を追ったのが本作。番組放送時の1980年代の老年期の
「ディア・ファミリー」:心臓が悪い娘のために医療事業に参入する親の奮闘記。長年日本映画の壁だった点を見事に乗り越えた怪作!!
評価:★★★★★ (五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低) 生まれつき心臓に問題がある娘を持った両親が、当時から難しいとされていた人工心臓の開発に挑む実話に基づく物語。実際にどう開発されたのか?実現できたのか?、、は是非、本編を見ていただければと思うのですが、すごいなと思うのは小さな町工場に過ぎなかった愛知県のモノづくりの企業が、今では年商60億の中小企業とはいえない大きな医療メーカーになっていること。映画の中にも描かれているのですが、医療機器の開
「からかい上手の高木さん」:大人気短編コミックを実写映画化。コミックの世界観とは少し違うが、それが違う味わいになっている秀作!
評価:★★★★ (五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低) 山本崇一朗の人気コミック「からかい上手の高木さん」を、「街の上で」(2019年)、「愛がなんだ」(2019年)などのラブヒューマンドラマで定評がある今泉力哉監督が映画化した作品。「からかい上手の高木さん」はアニメ化もされていて、2022年にはアニメの劇場版「からかい上手の高木さん」(2022年)も公開されていますが、そちらは中学生の二人の姿を、ときを隔てた大人になった高木さんの回想という形で
「ドライブアウェイ・ドールズ」:イーサン・コーエン監督の新作はお得意のギャング劇。レズの世界を描くところは現代的だが、、
評価:★★ (五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低) 「ファーゴ」(1996年)、「ノーカントリー」(2007年)などの作品で、兄のジョエルとともにコーエン兄弟監督として活躍した弟のイーサン・コーエン監督による単独劇場監督作品。主に兄のジョエルが監督を務め、弟のイーサンは脚本を手掛けることが多く、アカデミー賞でも結構常連(監督だけじゃなくて、脚本家としても)だったが、ここ数年は結構行方不明状態だったかなと思います。兄のジョエル・コーエンもまだ70歳