見出し画像

なぜ人は自慢話をするのか?やっかいな人と上手に付き合うコツとは

「俺が昔、まだ〇〇だった頃の話だけど、当時はすごかったよ。何がってね・・・」

こうした自慢話、誰もが経験したことがあると思います。実は私も最近経験しました…。聞いてもいないのに、自分の事ばかりペラペラと自慢気に話をされると、はじめは良いのですが、長いとこちらのココロも穏やかでいられません。

そんな人に捕まってしまうと、話を聞いているだけで精神的な疲労感を感じてしまいます。自慢話好きの人は、他人の話には興味がなく、自分の話を聞いて欲しくて仕方ありません。

これは上司部下の関係だけでなく、職場の同僚、友人、恋人、夫婦、ママ友、子供との会話など、生活のあらゆるシーンで「自慢話」に遭遇します。カフェでコーヒーを飲んでいると、隣の席では様々な自慢話が繰り広げられていますね。

こうした人の頭の中は何が起こっているのでしょうか。そんな人にはどう対処するのが良いのでしょうか。自慢話との上手な向き合い方を考えます。

人はなぜ自慢話をするのか?

「自慢」は上から下へ被せてくるコミュニケーションです。こういった行動を最近は「マウンティング」と言ったりします。「相手より自分のほうが上のポジションにいる」とアピールしているとも言えます。相手より自分の方が優位であることを一方的に格付けする行為に他なりません。

そこにあるのは「相対的な比較」です。「自分が上、あなたは下」という優劣をつけることで、自尊心を満たす行為です。また、自慢話をする人は、相手に取り入りたい、受け入れてほしいという気持ちがあります。

では、自慢をする人の頭の中はどうなっているのでしょうか。

自慢話をする人の心理とは


自慢話をする人は「誰かに自分を認めてもらいたい」「周りから凄いと思われたい」という気持ちがあります。これは言い換えると「承認欲求」。この欲求を満たしたがゆえに「自慢」をします。

ではなぜ承認欲求を満たしたいのでしょうか。その背景には「劣等感」や「自信のなさ」があることが多いです。自分が価値のある人間だと自分で信じたい。でも自信がない、だからそう見られるように自慢話をするのです。

逆に周りを見渡すと自慢話を一切しない人もいます。その人の共通点は「自分に自信がある人」ではないでしょうか。自分に自信があり、劣等感を感じていない人は、堂々としており、自慢をする必要がないのです。

「自尊感情」という言葉があります。これは、自分自身を価値ある者だと感じる感覚のこと。自分を大切に思える気持ちのことです。 自己肯定感や 自信と言い換えることもできるでしょう。この自尊感情が低い人がやる行為が自慢話なのです。

「自慢話をする人」はマウンティング行為をしながらも、実は自分に自信のない弱い存在だったりするのかもしれません。そう考えると、少し向き合い方も変わってきそうです。広い心を持って相手と接したいものですね。

とはいえ、誰しも自慢話など聞きたくはありません。自慢をする心理を理解した上で、うまく対処したいです。その方法について見てみましょう。

視座高く向き合う自慢話への対処法

自慢話をする人の心理を理解すると、聞き手としてやってはいけないことがあります。場合によっては関係が悪化しかねないので注意したいところです。

自慢返しをしない
自慢を聞くと、「何?その程度か。私だって!」と張り合いたくなる気持ちが芽生える時がありますが、ここは我慢です。ムキになって自慢返しをすると、さらに自慢で返され、悲惨な空気になってしまいます。自慢は自尊感情の不足によるもので、自己肯定感の無さが起因しています。対抗するのではなく、肯定してあげるのが良いです。

広いココロで、温かく見守る感覚で、軽いリアクションで返してあげるのが良いでしょう。

分かりやすく頷く
相手の心理としては自尊感情を満たすことが自慢話のベースにあります。ここ切り抜けるには「自分の価値を理解してくれた」と伝えることです。そうすれば相手も、心は平穏さを取り戻し、自慢話をする必要がなくなります。

そのためにも、相手を認めてあげることが大切です。「おぉ!それは凄いですね!」など分かりやすく驚いたり、頷き、相槌を打つことで、相手の価値を認めてあげましょう。

メタ認知で聞く
これは同じ目線で話を聞かないということです。自慢話を真っ向から聞くと心理的な負担も大きいです。自慢話をしてくる人をもっと上の視座で見ます。さながら100点を取った子供の話を聞くお母さんの目線です。

これは上司や、目上の方に対してもこの視点を持つことで、穏やかな気持ちで聞くことができます。相手と自分ひっくるめて、この2人の会話を空から見ているような感覚でいると、真に受けなくてよくなり、楽に話を聞くことができいます。

自慢話になっていることを伝える
基本は上記の3つの対処で対応したいところですが、どうしてもその自慢話を断ち切りたい時もあります。そんな時には「〇〇さんの自慢話面白いですね。はじめて聞きました」や「あまり自慢するイメージがなかったので貴重なお話をお聞きできました」など、「あなたは今、自慢をしている」ということをやさしく伝えるという手法があります。これはとても効果的です。実は自慢話をする人はプライドも高い傾向にあります。こう言われると、自分が自慢していたことが恥ずかしくなり、自慢話をしなくなります。

とはいえ、少しトゲがあるようにも聞こえるので「面白い」「ユニークだ」「貴重だ」などポジティブな言葉と一緒に伝えるのがよいですね。

まとめ

自慢話をする人は、実は自分に自信がなく自己肯定感が不足していることが起因しています。そう考えると、自慢話をする人は、自慢しないと自分の不安な気持ちを安定に保てない弱い存在であるとも言えます。

そんな人には広い心で向き合いましょう。メタ認知の視点で聞き、相手の関心事に関心を寄せて共感することで、相手の自尊感情は満たされます。

こうして、「自慢」を客観的に分析すると、人間の面白さに気付きます。弱さを隠すゆえに強がってしまう。人間にはそうした側面があると知ることで、感情的なコミュニケーションを回避し、穏やかな人間関係を築くことにつながります。

人の自慢話にも優しく接してあげられる余裕を持っておきたいものです。そして、自分が自慢話に頼らないように、自己肯定感を感じて生きていきたいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【最後に(お知らせ)】

サークルを始めました。サークル未経験者でも安心して楽しめるサークルです。名前は「風の時代の整えサークル Great-being Café」こちらの記事をご覧いただき、興味のある方はご参加下さい(^^)/


最後までお読みいただき、ありがとうございました!ヒントにしていただければと思います。スキ、フォローもとても励みになります。 サークルをオープンしましたのでお気軽にご参加ください😌https://note.com/yawarakamegane/n/n3f4c11beb4c0