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モチベーションが学習に必要な3つの理由【科学的な理由とは】

「勉強にはモチベーションが重要である」

当たり前のように聞く言葉ですが、どうしてモチベーションが重要なのでしょうか。

カギとなるのは「脳の役割」です。

モチベーションと脳との関係性を紐解いていくと、モチベーションは学習にとって必要不可欠であることがわかります。

今日はあなたの勉強効率を劇的にアップするモチベーションの秘密について迫っていきます。

1 モチベーションが高いとは

そもそもモチベーションとは何なのでしょうか。

モチベーションが高い・低いとよく言いますが、モチベーションが高い状態とは一体どんな状態なのでしょうか。

ズバリ、モチベーションが高い状態とは「ドーパミン」が放出されやすい状態のことを言います。

ドーパミンという言葉は聞いたことある方が多いと思います。

ドーパミンは、好奇心が高まっているときや快感が得られそうなとき、そして挑戦するときなどに脳内で放出される化学物質です。

ドーパミンが放出されることにより、「したい・やってみたい」という気持ちがもたらされ、行動を誘発してくれます。

例えば、お腹が空いた時を想像してみてください。

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お腹が空くと、頭の中で食べたいものが色々と浮かんでくると思います。
それを食べている姿を想像すると、「快感が得られそうだ」と脳が反応しドーパミンが放出されます。

そしてドーパミンが放出されることにより、「食べたい」気持ちが止まらなくなり、食べないとやってられなくなるのです。

繰り返しになりますが、このドーパミンが出やすい状態がモチベーションが高い状態です。

では、モチベーションが高い・ドーパミンが出やすいことは、どうして学習へのメリットに繋がるでしょうか。

2 モチベーションがもたらす3つのメリット

学習にはモチベーションが欠かせません。

モチベーションが高いことのメリットはズバリ3つあります。

「学習を促す」「記憶効率を高める」「集中力を高める」
この3つがモチベーションによる学習にもたらされるメリットです。

モチベーションはどうしてこれほどの効果をもたらしてくれるのでしょうか。

ここには、先ほど話したドーパミンの役割が大きく関わっています。

■ 学習への行動を促す

ドーパミンには「したい」という行動を誘発する効果があります。

モチベーションを高めドーパミンを放出されると、行動を誘発する効果により勉強に向かう気持ちを呼び起こすことができるのです。

何かを学習するとき、私たちの脳内で高次機能系と呼ばれる部分が使われますが、この高次機能系、使うにはかなりのエネルギーが必要です。

そのため人間はできる限り高次機能系を使用することを避けようとします。

高次機能系を必要とする勉強へのやる気が出ないのはある意味当然なことなのです。

しかし、モチベーションが高まりドーパミンが放出されるとき、「学習したい」という行動が誘発されます。

つまり、ドーパミンが放出されることによって、自発的にはなかなか働かない高次機能系を動かすことができ、学習に取り組むことができるのです。

「学習のスタートライン」に立つためには、モチベーションは欠かせません。

■ 記憶定着効率を高める

モチベーションを高めることは学習自体にも役立ちます。

なんと、学んだことの定着効率を高めてくれるのです。

ちょっとイメージして欲しいのですが、自発的に楽しんで学習しているときと、嫌々学習しているとき、どっちが学習の効率が高いでしょうか。

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自発的に楽しんで学習しているときの方が間違いなく効率がいいですよね。

現在、日曜日に放送されている大人気ドラマ「ドラゴン桜」の中でも、ゲームを使って勉強する効果について話がありました。

これは「ゲーム」を使うことで、嫌々やっていた勉強が、意欲的に楽しく取り組めるようになる。つまり、モチベーションの高い状態での勉強を促し、記憶の定着効率を高めることができるのです。

では、どうしてモチベーションが記憶定着効率に関係するのでしょうか。

またしても重要になるのが「ドーパミン」です。

ドーパミンが放出されると、脳内にある「海馬」と「扁桃体」というところにドーパミンが照射され、「海馬」と「扁桃体」が活性化します。

海馬は「エピソードや出来事」を記憶する役割がある部位で、扁桃体は出来事があった時の「感情」を記憶する部位になります。

海馬と扁桃体は記憶を思い出す際に非常に重要です。

なぜなら、私たちは思い出すとき、出来事とその時の感情はセットで思い返されるからです。

例えば、苦しかったり嫌な出来事って思い出しやすいですよね。

これは、「嫌だ」という感情がその出来事に強く結びつくことによって思い出しやすくなっているのです。

このように、出来事と感情が強く結びつくことで強く記憶されます。

モチベーションが高まり、ドーパミンが放出されることによって、出来事を記憶する「海馬」と感情を記憶する「扁桃体」が活性化されます。

その結果、学習している内容と感情が強く結びつき、強く記憶されるのです。

これがモチベーションが高まると記憶の定着効率が高まる秘密です。

■ 集中力をアップする

最後のメリットは集中力のアップです。

これもドーパミンによる働きなのですが、ドーパミンは海馬と扁桃体を活性化するだけではなく、前頭前皮質も活性化させます。

前頭前皮質は人間が考えたり決断するために必要な機能を持った、非常に重要な部分です。

ドーパミンが前頭前皮質を活性化することで「ワーキングメモリ」の働きを高めることができます。

ワーキングメモリは短期記憶をつかさどる場所です。

「2・7・9・11・6」
適当な数字を突然言われても、短時間なら覚えていられると思いますが、これはワーキングメモリが働いている証拠です。

ドーパミンによりワーキングメモリが活性化されると、この短期記憶能力が高まり、一度に処理できる情報が多くなります。

その結果、いつも以上の集中力を持って学習に臨むことができるのです。

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本日はモチベーションをテーマに、どうして学習にはモチベーションが必要なのか、ドーパミンの役割を絡めながら3つご紹介しました。

「学習を促す」「記憶効率を高める」「集中力を高める」

学習には欠かせない3つのメリットをもたらすモチベーションの重要性を感じていただけたのではないかと思います。

モチベーションと一言で言ってもかなり奥が深いです。

しかし、自分のモチベーションを自由自在に操ることができれば、あなたの学習効率は驚くほどアップするはずです。

ぜひ、自分自身のモチベーションと向き合ってみてください!

本日も最後までありがとうございました。

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