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【noteで使える文章術】Vol.8 世界トップの経営者も使う文章の必須スキルとは

難しい内容の文章って読むの大変ですよね。

難しい分学びはあるんでしょうが、内容が頭に入ってこないと途中で挫折してしまいます。

さてこの話、何も難しい内容の文章に限ったものではありません。
どんな簡単な内容だとしても、人によっては難しく感じてしまうものです。

あなたの文章は、知らないうちに「難しい、、」と思われている可能性があるんです。

しかし、読むのが難しい文章を読みやすくする魔法の技があります。

それは「具体例」です。

具体例を使いこなすことによって、あなたの言葉はもっと相手の心に響くようになるんです。

今日はそんな魔法の力を持つ「具体例」について迫っていきます。

1 具体例の重要性とは

とは言っても具体例が重要なことは多くの人がご存知だと思います。

スティーブ・ジョブズなど世界トップの経営者は、スピーチの中で必ず具体例を入れ込みます。

しかし、「どうして具体例が重要なのか具体的に答えてください」と言われると結構困ってしまいますよね(笑)

具体例の重要性を考えるポイントは、文章を書く我々が読者へ求めていることを明らかにする必要があります。

さて、あなたはnoteの読者がどうしてくれたら嬉しいでしょうか。

「noteを最後まで読んで、内容に共感してスキをくれた」
ここまでしてくれたら嬉しくて仕方ないですよね。

つまり、私たちが求めていることは、必死に書いたnoteを「完読」してもらい、少しでも自分の考えに「共感」してもらうことなんです。

この「完読して欲しい」「共感して欲しい」というちょっと我儘な気持ちを叶えてくれるのが具体例です。

では、どうして具体例は完読や共感を促してくれるのでしょうか。
大きく分けて3つの力を具体例は持っています。

■ 理解を促す

具体例は読者の理解を促します。

円高とは、円の他国通貨に対する価値が高まること。

例えば、円高を誰かに説明しようと思い辞書的な説明文だけ書いても、これだけで理解してもらうのはかなり難しいと思います。

円高とは、「円の他国通貨に対する価値が高まること」です。
例えば、ドルと円だと「1ドル=100円」が「1ドル=90円」になることを円高といいます。
えっ、100円から90円に安くなってるから円安じゃないの』と感じる方もいるかもしれませんが、iPhoneで考えてみてください。
iPhone12Proは約1000ドルです。
1ドル=100円の時は、日本円だと「10万円」必要ですが、
1ドル=90円の時は、「9万円」で購入できます。
なぜ安く買えるのか。それはドルに比べて円の価値が上がったからです。
円高、円安どっちか分からなくなったらiPhoneを思い出してくださいね。

しかし、こんな感じで具体例を入れると、かなり「円高」が理解しやすくなったのではないでしょうか。

「理解ができない」ことは、途中で読むのをやめてしまう最大の原因です。

具体例を入れることによって、あなたの文章が完読される可能性はグッと上がります。

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■ 緩急になる

具体例は緩急の役割も果たしてくれます。

文章を読むことは、脳のエネルギーを使う行為です。

そのため、難しい話が続くと疲れてしまい、読むのをやめてしまいます。

具体例は先ほど話したとおり理解を促します。
理解しやすくなることで、読者の脳のエネルギー消費を抑えてくれます。

具体例の部分が休憩の役割を果たし、読者に最後まで読むエネルギーを温存してもらう効果が期待できるのです。

■ 自分事化を促す

理解を促すことや緩急の働きにより完読してもらう可能性がグッと高まりますが、具体例にはもう一つの役割があります。

それは、共感してもらう可能性を高める役割です。

先ほどの円高の話をもう一度思い出してみてください。

正直なところ、「円高とは、円の他国通貨に対する価値が高まること。」と言われても「はい、そうですか」としか思わないですよね(笑)

私たちの心が動くのは、「この内容は自分にとって関係のある話だ」と思ったときです。

文章の内容が相手にとって元々興味のあるものだったらいいですが、興味がない話であれば、円高の説明のようにスルーされてしまいます。

しかし、「円高になるとiPhoneが安く買える」という具体例を入れることによって、自分にとって関係のなかった円高が急に関係のある話に思えてきます。

つまり、具体例は「一見自分とは関係のなさそうなこと」を「自分にとって関係のある話」に感じさせる効果があるのです。

その結果、文章への共感に繋がります。

また、具体例を書くことによって、読者は頭の中でイメージを膨らませてくれるようになります。

スルーされていたところを、読者の頭の中でイメージしてもらい、自分にも関係のあることだと思ってもらう。

「共感」を引き出すという難しい役割を難なくこなしてしまうのが、具体例のすごさなんです。

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2 具体例を考えるには

さて、このように凄まじい力を発揮する具体例ですが、上手な具体例を作るにはどうすればいいでしょうか。

僕は2つのポイントがあると思っています。

■ 自分がちゃんと理解する

当たり前ではありますが、具体例を作るには自分がちゃんと理解する必要があります。

よく自分でやるより人に教える方が難しいと言いますが、これは人に教えるには自分がより深く知っている必要があるからです。

具体例も同じで、自分がその理論を深く理解していないと上手な具体例を作ることはできません。

逆に言えば、「具体例を考えられる=理解している証拠」です。

なので、新しい物事を学んだ時は自分で具体例を作ってみてください。

具体例を作る練習になるだけでなく、自分が本当に理解しているのか測る指標になるのでオススメです。

■ 抽象化の訓練をする

もう一つのポイントが、抽象化の訓練をすることです。

なぜなら、具体例を考えることとは、日頃私たちが目にする現象を抽象化して、理論と関連づける作業だからです。

例えば、前回の『noteで使える文章術シリーズ』では文章を編集の大切さを解説しましたが、「ライター」と「編集者」の例を出しました。

これは、文章を書く仕事には「ライター」と「編集者」が2人いるといる実際の世の中の現象を、文章を書くには2つの視点が必要だという理論に抽象化したことによって生まれた具体例です。

このように、日頃から目の前に起こる出来事を抽象化する癖をつけておくと、具体例を考える際に役立てることができます。

とは言っても、抽象力を鍛えるって具体的じゃないですよね(笑)

そこでオススメしたいのが「抽象化ゲーム」です。

これは、大人気ベストセラーの『メモの魔力』の中で著者の前田さんがオススメしていたゲームで、謎かけのようにAとBを結びつけるゲームです。

例えば「人生とは、小籠包である。」という命題を説明するにはどうすればいいでしょうか。

この命題を説明するには、人生と小籠包の共通点を探す必要があります。

「蒸す時間が必要」「核心が内側にある」「注意しないとヤケドする」
こんな感じで2つの共通点を探し出すことができます。

このように、全く異なる物事の共通点を探すことによって抽象化力は鍛えられるのです。

具体例はできる限り相手にとって身近なものである方がイメージがつきやすいですが、抽象化力さえあればどんなものでも具体例にすることができます。

ぜひ、抽象化ゲームを試してみてください!

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本日は、具体例の大切さをできる限り具体的に解説してきました。

「具体例が大切」って当たり前のことですが、当たり前のことがどうして重要なのか考えることでも抽象化力、具体化力は鍛えられます。

また、具体例は文章だけでなく、会話でも非常に役立つスキルです。

ぜひ具体例を考える癖をつけてみてください!

本日も最後までありがとうございました。

もし良ければスキ&フォロワーになって、これからも繋がっていただけると嬉しいです!

【noteで使える文章術シリーズ】



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