桜の魅力
本日の言葉。
何も咲かない寒い日は、
下へ下へと根を伸ばせ。
やがて大きな花が咲く。
(高橋尚子)
桜について
桜は、バラ科サクラ亜科サクラ属に分類されます。
現在日本に自生している野生のサクラは、エドヒガン群、ヤマザクラ群、マメザクラ群、チョウジザクラ群、ミヤマザクラ群にまとめられます。
ソメイヨシノについて
身近に見かける桜といえば、ソメイヨシノですね。
ソメイヨシノは江戸時代末期から明治の初めにかけて、オオシマザクラとエドヒガンの一種との交配で生まれたと言われています。
江戸時代終わりから明治初め頃、江戸染井村(東京都豊島区)の植木師から「吉野桜」として販売された桜です。
1本の木から増殖したクローン(同じ遺伝子を持った集団)で、全て同じ性質を持っています。
ソメイヨシノは、他の桜に比べて寿命が短く、一般に60年~80年で老齢期に達すると言われています。
和歌で詠む桜の魅力
花見にと 群れつつ人の 来るのみぞ
あたら桜の とがにはありける
(西行法師)
訳:人を大勢惹きつけてしまうのが、
惜しくも桜の罪であるなあ。
多くの人は、一生のうち少なくとも一度は
お花見に行かれていることと思います。
厳しい冬の時期は咲いている花も少なく、
どことなく殺風景です。
しかし、本格的な春が近づくにつれ、
公園の桜のつぼみが膨らみ、
少しづつ開花する桜を見ると
厳しい冬から解放された喜びを感じます。
くれぐれも、お花見での無礼講はほどほどに。
世の中に たえて桜の なかりせば
春の心は のどけからまし
(在原業平)
訳:この世に桜というものが無かったならば、
花が散るのを惜しんだりすることもなく、
春は落ち着いていられるだろうに
桜咲く3~4月は、別れの季節でもあります。
学校の卒業、会社の人事異動などで
親しくなった友人と離れてしまう
なんとも切ない思いをする機会が
数多くありました。
人生は出会いと別れの繰り返し。
桜は人生の変化を象徴する花なのでしょう。
いにしへの 奈良の都の 八重桜
今日九重に にほひぬるかな
(伊勢大輔)
訳:遠い昔に奈良で咲いていた八重桜は、
今日も九重で美しく咲き誇っています。
桜の花言葉は、
「精神美」「優美な女性」「純潔」。
桜の魅力は美しさ。
街中を歩いていると
桜並木の写真を撮っている人を見かけます。
私もその一人ですが・・・。
美しさは人の心を和ませます。
桜はきっと社会に潤いを与える
貴重な存在なのだと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。